泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

コックさん

2013-12-01 20:32:58 | エッセイ
 小さいとき、「将来何になりたい?」と問われて「コックさん」と答えていた時期がありました。
 料理することは好きで、8月から隔週で日曜日の夕飯を作っています。
 レシピが溜まってきました。
 棒棒鶏、ポテトサラダ、あさりの味噌汁、鰯の蒲焼き、秋刀魚の蒲焼き、秋刀魚のつみれ汁、しっとり煮豚、豚肉の赤ワイン煮、マッシュポテト、かぼちゃスープ。
 そして今日は、えびとほうれん草のマカロニグラタン&トマトスープ。手前味噌ですが、とてもおいしかった。
 書店勤務がすべて早番(5時半起き)となり、両親に毎日料理してもらうのも悪いし、自分の食べたいものを食べたいなどの気持ちから、自らコックさんを名乗り出ました。
 小さいときの思いも、ここまでつながっていたんだなと思う。
 玉ねぎを生でなんて食べられない。しかし、切って、じっくり炒めて、あるいはぐつぐつ煮て、人参やほうれん草やえびやトマトや水などと調和して、食べるときにはなんとも言えないうまみが出ている。
 思えば不思議です。
 素材はそのままでは食べられない。食べられるように何かをする。その必要な何かが料理。
 その何かが文芸と通じる。
 経験が素材。想像が火加減でしょうか。感情は味つけ、言葉は水。
 ただ、レシピが存在しない。インターネットで検索しても、私が書きたい小説の書き方など出て来ない。
 でも、それは人生とも似ているのかもしれない。
 作りながら、失敗を重ねて、やっと覚えていくんだろう。
 今日も、冷凍えびをそのまま鍋に入れたら水分がかなり出てきて焦った。
 オーブンでグラタンを焼いていると、器の端から具がぐつぐつとこぼれ出した。入れ過ぎ。それに、チーズは器に沿って置いた方がよかったのかもしれない。こんがり焼けたチーズは、吹きこぼれを塞いでくれただろうから。
 そんなことの繰り返しなのでしょうね。だから上達の近道は継続しかないと思います。
 フルマラソン後、水分補給にトマトジュースを飲むようになりました。
 トマトと私との関係は深まるばかりですが、トマトに含まれているリコピンの吸収は、生よりも加工品の方が優れていると知って。
 ホットミルクをトマトジュースで割って、トマトミルク。これ、おすすめです。
 ビールをトマトジュースで割って、レッドアイ。疲れて喉からから、ぐびぐび飲みたいときにいい。
 今度は何を作ろうかな?
 

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2 コメント

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読みました^^ (歯医者のお姉さん)
2013-12-07 22:45:57
こんばんは。
料理も作れるんですか?!
やっぱり創作が得意なんですね~
話は全く変わりますが、作品読ませて頂きました。
難しいことは分からないのですが、一気に最後まで読めましたし内容も記憶に残る作品でした。
また頑張って書いてくださいね!
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今度こそ (きくた)
2013-12-08 16:09:22
感想、ありがとうございます。励みになります。
歯医者のお姉さんからこのブログにコメントが届くとは思いもしていませんでしたが。
またしても受賞には届きませんでした。
今度こそ!
改善すべきは改善して。
こんちくしょーの精神で、また仕上げます。
返信する

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