Life of Kazzy

2007年2月8日に第1子を出産しました。
今後は育児日記中心になりそうです。

☆たった一度の人生なのに。。。

2005年04月20日 | TV
昨日きょうの出来事で平島筆子さんの記者会見(北京の北朝鮮大使館にて)が放送されていた。

脱北日本人妻が平壌到着 平島筆子さん(gooニュース)

朝鮮語で「将軍様、万歳!」と泣きながら言っている姿を見て胸が痛くなった。
必ず祖国で死にたいと44年ぶりにやっと日本に帰れたのに、日本での生活はあまりにも孤独で耐えられなかったのだろう。
昨年北朝鮮にいる長男が癌で亡くなり、残された子どもや孫を助けて欲しいと訴えていたが叶わなかった。
平島さんは日本で生活保護を受けながら暮らしていたそうだが、自分の生活を切り詰め、余ったお金で古着を買い、北朝鮮に残してきた子どもや孫たちに仕送りしていたそうだ。
何十回も手紙を書いたが子どもたちから返事がくることはなかった…。

平島さんの暮らしていたアパート。
狭い部屋だがきれいに整頓されており、細々と暮らしていたのだろう冷蔵庫にはわずかな食料がそのままになっていた。

やっと帰れた我が祖国。
ここでは子どもや孫の安否すらわからない状態で一人寂しく暮らさなければならなかった。
息子の死に目にも会えず、我が国で家族との再会も果たせず、もう一人で待つことに耐えられなくなったのだろう。
彼女は地獄と言われる国に戻ることを選んだ。

会見での発言は平島さんの本心とは思えない。
たぶん北朝鮮に言わされたのだろう。
やっと脱出した地獄に再び戻り、祖国を裏切るような行為をしなければならなかった彼女の心情。
考えると胸が痛くなります。
日本政府は平島さんが家族に会えるよう努力していたのだろうか?
国家同士の争いに巻き込まれ、平島さんの人生は翻弄されてしまった。
日本政府はどう思っていたのだろう?
たった一人のためにと思っていたのだろうか???
平島さんにとってはたった一度の人生なのに。。。