かつて銀昆で…

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あたらしい言葉

2023-04-18 08:38:56 | 日記

今から11年前……スマホという言葉が世間に浸透し始めた頃だった。

そんなとき、次のような一文を書いてFBに載せた。
 
 
「あたしなぁ、新しいケータイにしよか思てんねん」
「スマホにするんかいな、あんた」
「そうそう、スマホ!それ、おぼえられへんねん」
「スマホが?」
「そうやねん。ほんであたし、今日、フスマいうてしもたわ、きゃはは」
「フスマて……」
「孫に思いっきり笑われたわ」
「そら笑うで」
大阪の地下鉄車内で時々こういう会話に出くわすことがある。
都会なんか田舎なんか分からんようになる。
 
 
当時、スマホという言葉を発語するのをためらう人がいた。
おれの友人である。
彼女は、スマホという響きに「間抜け感」を感じるという。
同様に、「ブログ」という言葉にも違和感を抱いたという。
「ブログって、覚えられなかったの。フロク、ブロック、フクロ……」
たしかにこの言葉も馴染み感がなかったが、
今はすっかり定着している。
 
話の傾向は違うが、
東京の人が地名を略して言うとき、われわれ大阪人は違和感を抱く。
いわく、「じゅく」「ぶくろ」などだ。
横浜を「ハマ」というのはすんなりと入って来るのだが、
新宿、池袋などはどうも「変な感じ」だ。
地名を略すのは大阪人も得意とするところで、
「たによん」「たにろく」「たにきゅう」、
「てんろく」「うえろく」など「六丁目」組もある。
「たによん」は、「がもよん」と同類の「四丁目」組だ。
ただ、「堺筋本町」を「さかほん」とは言わない。
「喜連瓜破」は「きれうり」と現地周辺の人は言うのだろうか。
「野江内代」を「のえちん」とは言わないだろうな。
京都人はあまり地名を略さない気がする。
「北大路堀川」や「西大路御池」「東山三条」とそのままだ。
「きたほり」「にしおい」「とんさん」とか言わない。
神戸人(そんな呼称あるのか?)は最近「にしきた」なんていう。
この「にしきた」、古くからの人には評判が悪い。
 
言葉は進化しているのか、退行しているのか。
どうなんだろうなぁ。