東京五輪の卓球を観ていると、「チキータ!!チキータ!!」と実況アナが叫んでいるので、なんでバナナのメーカーが卓球と関係があるんだ?と思って調べてみた。
【チキータ……卓球の打法のひとつ。チェコのピーター・コルベルが生み出した、手首の反動を利用した横回転のバックフリック。ボールがチキータバナナのように曲がることから、このように呼ばれる。】
やはりバナナと関係があったんや!(笑)
チキータとはアメリカのバナナ生産会社である。1899年創業とある。かつてフィリピン・ミンダナオ島へ取材で出かけた。バナナから「水」の問題を考える映像制作のためだ。東大の生産技術研究所の先生のアドバイスで、多くのバナナを輸入しているわが国の「水」事情は、なかなか複雑な問題を抱えている……それが映像の主題だった。
その時、ミンダナオにある大手4社のバナナ生産会社で唯一取材を受けてくれたのがチキータだった。農薬の問題や、雇用形態など取材には負荷がある。他社はそこを聞かれるのがイヤだったのだろう。だが、チキータはウエルカム状態だった。そればかりか、ダバオからバナナ農園までのセスナ移動に会社所有機を出してくれた。
今でもおれはチキータのバナナを買う。ラベルは「ユニフルーティージャパン社」である。うまい。