All's Right with the World!

~なべて世はこともなし~
日曜朝の英雄時間感想
日々雑想、習作絵など

※禁無断複製転載

真剣者 第46話印象

2010-01-17 11:47:15 | 特撮雑感:真剣者
ワタクシ、電波難民です。
今日は黄砂の季節並み…最悪とは言わないけどかなりひどかった…。
いつもテロップを見ていないのはネタバレを知りたくないから…と言って参りましたが、本日は真面目にテロップが読めない電波状態でしたよ…あうううう。
人物の表情の判別はほぼ不可能状態の電波状況下での視聴でしたので、ご了承ください。
というわけで、簡単に印象のみにて参ります。

突然の殿=影武者の事実発覚と真の志葉家当主である姫の登場。
「びっくりするほど何もないな…」という殿の前に現れた戦う気満々の腑破十臓。
その挑発の前に、「何もないよりかはましか…」と、暗く嗤ってシンケンマルを手にした殿…!
というのが先週まで。

その頃、三途の川ではシタリがアヤカシに力を与えています。
真の志葉家当主が出現したことで動揺が隠しきれないシタリ。
アヤカシに自分の命の半分を与えて、ドウコク復活を賭けて人間を苦しめるという捨て身の策に出ます。
やはりそれしかないのか…とややがっかり気味の薄皮太夫。
実はアヤカシが…名前もわからなければ…姿もほとんど判別不可能な電波状態でした。
触手(?)があった記憶しかないので、触手アヤカシ(仮)と呼ぶことをお許しください。

殿と十臓の対決はまず素顔から天源寺境内ではじまり…途中変身してまだまだ決着はつかない。
そのころ、源太から殿行方不明の連絡を受けたじい、「殿が…!」と愕然。
シンケンメンバー4名も愕然としますが、そこにあらわれたのは丹波!
まだ影のことを殿と呼ぶじいをなじり、影もウソを終わりにできてせいせいしているだろうと言い出します。
その言葉に衝撃を受ける4人、そして、じいは殿を17年間育てるときには誠の殿として育てたと告げます。
その後ろにあらわれた姫、丹波に扇子を投げつけて一喝!
自分がこうして無事あるのは、影がいてくれたからこそだときっぱり言い切ります。
さらには丹波に黙れときつく申しつけると、黒子に命じて猿ぐつわをかませて運び去らせます。
姫、さすがに志葉家18代目当主と思わせる姿に、シンケンメンバーはなおも複雑な心境を隠しきれません。

じいはシンケンメンバー4人にウソをつき続けたことを詫び、殿を探しに出かけます。
じいに頭を下げられ、殿を探しに行きたくても身動き取れないシンケンメンバーたち。
「この世を守る」
この一点のみで、侍たちは時代錯誤の主従関係の下で生きている。
この世を守るために存在するのがシンケンジャーに他ならないことは、皆が承知の上。
だからこそ、姫の下でこの世を守って戦うことは揺るがせない。
しかし…。
丈瑠はこんな苦しみを抱えてきていたんだ…だから、皆と距離を置こうとしたのだと悟る茉子ちゃん。
ことはが「殿様」と呼ぶことで、そのたびに丈瑠を苦しめていたのではないかと自分の不明を嘆きます。
ことはの手を取ってそうではないと無言で慰める茉子ちゃん。
その苦しみを言ってくれれば…と、無理を承知で口にせずにはいられない千明。
そして、流ノ介は目したままにぎる拳に、悔やんでも悔やみきれない思いがにじみ出る。

重苦しい空気の中、スキマセンサーがアヤカシ出現を告げます。
皆それぞれに思いはあるだろうが、私とともに戦ってほしいと頭を下げる姫。
「この世を守る」
そのために、姫もまた多大なる犠牲を払ってきた…。
だからこそ、姫とともに戦うしかない。
わかっていても割り切れない思いが切ない。

アヤカシと最初に対峙したのは、丈瑠を探して奔走していた源太!
ところが、アヤカシが強力でゴールドは変身解除してしまいます。
そこにあらわれたシンケンジャーには…むろん殿の姿はなく姫がセンターに…。
愕然とする源太…。
「びっくりするほど何もない」と言った殿。
シンケンレッドとして戦う姫がいるということは、もはや丈瑠=シンケンレッドの戻る場所はないということ…。
「大丈夫か源ちゃん」と駆け寄るグリーンに、源太の割り切れない思いがぶつけられます。
姫がもっと嫌な奴なら楽だったんだけどな、という千明の言葉に、すべてが込められていますよ…。

そのころ、殿が行くとしたらあそこしかない…と天源寺に向かったじい、剣戟の音を聞きつけて十臓と戦う殿を発見し、戦慄します。
あいだに割って入り、外道衆のような戦い方をいさめるじい。
しかしそこに十臓が邪魔だと斬りかかり、立ちはだかるじいは深手を負い、殿は十臓を崖下に…!
じいは殿に詫び、さらには…決してこの17年間の全てがウソではなかったことを思い出させようとしますが…。

そのころシンケンジャーは、シタリの命を半分与えられた触手アヤカシ(仮)の一の目を撃破!
つづいて二の目を撃破しますが…なんと三の目が出る!?
モヂカラを集めて何とか三の目までを撃破します。
志葉家にはケガをした源太が運び込まれ、続いてじいが担ぎ込まれます。
驚くシンケンメンバーに、源太はこう告げます。
「丈ちゃんが、何にもないって言うんだよ」
殿の17年間は、影として生きてきた…自分が偽物であることを承知で生きてきた17年間。
「殿」である必要がなくなった丈瑠にとっては、「殿」「志葉家当主」を取ると何もないと…。
即座に探しに行こうとする千明・ことは・茉子ちゃん。
しかし、流ノ介は動けない…!
侍であるということは、志葉家当主=姫に仕えるということ…。
苦しむ流ノ介をいなして、茉子ちゃんは千明・ことはとともに殿を探しに飛び出します。

じいの願いは未だ殿には届かず。
そして、17年間の全てがウソなのか…というままに、待て次回。

………。
いや、わかるんだけど、また続くのか…と、くらっときた私をお許しください。
17年間の人生がウソだった…このことが殿の生きる目的も何もかもを奪い去ってしまったこと…。
真実だと思えるもの…ウソがないのは剣とそれを操る体のみ…。
そう思ってしまうのもねえ、無理ないかもしれませんが…。
殿の気持ちも他のメンバーの気持ちも、源太の気持ちも、じいの思いも姫の苦衷もわかるんですよ。
つらさも苦しみもはっきり伝わってくるんですよ。
わかるんだけど、ああ…また続くんだ…とつい思ってしまった…。
ドウコクはまだ復活しないんでしょうかねえ。

殿のお父さんが幼いとのをしっかりと抱きしめながら、この子はこんなに小さいのに…とじいに託すシーン…。
そして、殿に落ちずに飛び続けろと伝えるシーン…。
燃え落ちる志葉家で殿に獅子折神が託されるシーン…。
じいが厳しく殿にモヂカラを稽古させるシーン…。
17年間、殿は自分が影であることを承知で生きてきたことが伝わってきて泣けました。
丹波の言うように、ウソをつかずにすむと言えるかもしれませんが、ウソだと思ってここまではとてもできない…。
じいの言うように、まことの殿と思い、まことの愛情を注いできたからこそ、今の殿がいる…。
だからこそ、そのことが殿を闇に落としかねない事態を招いたことを…じいは悔やんでも悔やみきれない。
本当に全てがウソなら、殿がここまで自暴自棄にはならないはず…。

次回は殿が「真」を見つけることができるだろうと信じます。
というか…これ以上こんなもやもやが続くのだけはやめてほしい…。
大事なエピソードなのはもちろんよくわかるのですが、見ていて苦しいですよ。

インロウマルのモヂカラが「真」なのは、源太の殿への友情が「真」なのもありますが、殿がいろんな意味で…たとえ影武者であってもこの世を守りたいと「真」に思っているからこそであったかなあとふと思いました。
姫のこの世を守るために死にものぐるいでモヂカラを習得したというのも「真」ですし、シンケンメンバーたちのこの世を守るために戦うという思いもまた「真」。
「影」として生きてきた殿が、早く「真」に大切なものに気づいて、「影」ではない「真」の人生を手に入れる…そうなってくれるのは次回でしょうか。

余談ですが、「影」は「ひかり」「かたち」の意味もある文字です。
影は本来、光のかたちを示すもの。
つくりである「彡(さん)」は「ひかるもの」を表す文字。
影の中にはすでに光があるはず。
次回は、今度こそ光が見えることを願って。

風水


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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (リオン)
2010-01-17 14:20:59
素早いレビューにびっくりです!
私はまだまだ先になりますよ(汗)。

今回は、本編より次回予告に一家でわくわくしてました。だって、あの方が再び登場するんですよ。しかし、父は「誰それ…?」って言ってました。風水さんは見れましたか?あの黒子さん…ですが。

殿が「影」だと思うとでっかく「光」って書いてある源太とは本当に良いコンビだったんじゃないかなあ、とかこじつけで自分を励ましていましたがまさか「影」に「ひかり」の意味があったとは…!
漢字って本当に奥が深いですね。

きっと最後は「真」の思いで慣習を「超」えて、「全」員で一件落着してほしいですね。
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もどかしいです。 (リタイアジャガー)
2010-01-17 17:54:54
風水さん、こんにちは。

今日の感想も私は先週と同じで・・重いというか、愚痴というか、斬り帰しているというか・・

今回は何より、姫の器というか、懐の深さの方が印象が強いです。
実は姫が丈瑠に戦えと命令していたら、丈瑠は影武者なので、絶対に従ったはず。
でも、姫は丈瑠の意思を尊重している。
また、流ノ介たちの気持ちを汲んでいて、必要な事以外には何かを強制することはしない。

今の現状はあくまで心理的な問題なんですよね。物理的に7人で戦えない理由は一切ない。

そこがもどかしいといえばもどかしいです。

私の希望は7人で最後まで戦って欲しいです。丈瑠の戦列復帰は確定されていると思いますが、姫を心理的な理由で戦いからはずすのだけは止めて欲しいです。(正直いうと、物理的な理由でも嫌です)

もしも、心を通い合わせるもの達だけが真の絆を作り上げる・・それがテーマだとしても、姫にそれを見届けさせるという流れは私は認めることは出来ません。

6人での戦いが着地点ならば、このルートは残酷すぎます。
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今週も、モヤっとボールの出番だっ(泣) (のほほん)
2010-01-17 18:02:49
いつもよりちょっと早い時間ですが、お邪魔致します。

この苦しいエピソードを乗り越えた先には、きっと光が・・・・・。
次回で、殿に救いがある事を祈ります。

いやもう、そろそろ限界ですよねぇ、この雰囲気は(涙)
返信する
今日は録画は無理だと思いまして… (風水)
2010-01-17 19:28:36
リオンさま

コメントありがとうございます。
昨夜録画予約のためにテレビをつけてみて愕然…これは…録画は不可能では…という電波状態でした。
ええ、早いレビューは午前に時間があったこともありますが、リアルタイム視聴しないと録画は役に立たないという読みもありました。

ああ、あの黒子さんが再登場されるんですね…!
実は次回予告の電波状態が一番悪かったため、ほとんど画面は見えず、セリフがかろうじて聞き取れただけなんです(泣)。
映像はテロップが全く読み取れないレベルで視聴してましたので、表情など見えてないところが多々ありますよ…あうううう。

漢字は奥が深いですよねえ。
月影というと月の光のこと、影には光の意味が含まれているのですよ。
隣にいる源太も「光」ですし、殿に次回こそは光明が見えるように願うばかりです。

>きっと最後は「真」の思いで慣習を「超」えて、「全」員で一件落着してほしいですね。

おお、上手い!座布団3枚ものですよ!!
ええ、斯く在りたしと願いますねえ。
返信する
そう、もどかしいんですよ (風水)
2010-01-17 19:50:51
リタイアジャガーさま

コメントありがとうございます。
そうなんですよ、わかってるけどもどかしくてもどかしくて…。

今回は姫の落ち着きと度量がきっちり描かれましたねえ。
浮ついたところをみじんも感じさせない雰囲気も良いし、皆の気持ちも殿の立場も全て飲み込んでいるあたりに、千明じゃありませんがだからこそ難しいものがありますよねえ。
いっそ志葉家当主として居丈高に命令する方が早いだろうに、頼むと頭を下げる姿には、誠実な為人がにじみ出ていますよねえ。

だからこそ、この姫を置いて6人で…はあり得ないんですよ。
戦闘能力の高さもモヂカラの強さも見せてくれているからこそ、姫を外すことはあってはならないはず。
ええ、だからこそどこに着地してくれるのかが気になります。
源太が殿の居場所がないことに愕然としたように、殿は初めから自分の居場所は明け渡さなければならないと思い込んでいるし、「志葉家当主」は明け渡すしかない場所なんです。
あとは…殿自身の居場所をどこに持って行くか何ですよ…本当の問題は…。
来週は一体どういう展開になるのか…考えるだけでどきどきします。
返信する
さすがに…これは辛いですよ (風水)
2010-01-17 19:54:39
のほほんさま

コメントありがとうございます。
ええ、もうこのもやもや続きにそろそろ限界が来ています。

この苦しい展開の向こうにはきっと光がある…と信じますが、信じていてもこの重苦しさが何とも言えず苦しいですよねえ。
必要な展開だと思っても、ため息が出ます。
次回こそは、殿に光が見えるようにと祈りますよ…。
年末以来ですからねえ…さすがにこれは辛いです。
返信する
Unknown (真紀)
2010-01-17 20:38:36
風水さん、こんばんは

ただ観るしかない、が感想です。変に書けないです。
ことはの言葉も源太の殿に対する想いも全部分かるから辛いです

殿は嘘の人生だったかも知れないけど、仲間との絆は本物だと思います

爺の言葉、届いて欲しいです
返信する
こんばんはー (honey)
2010-01-17 20:41:39
こんな大事な局面で黄砂は憎いですね。

このしんどい流れが続いてがっくりな気持ち
いっしょです。
もはやドウコクはどこへいった?みたいなかんじで
志葉家の葛藤をえがいてますよね。
殿は十臓と戦ってるし・・

あと数話しかないのに、来週こそたのみますー!
返信する
何を書いて良いのか… (風水)
2010-01-17 21:17:19
真紀さま

コメントありがとうございます。
そうなんですよ、もう何を書いたらいいのやら…。
みんなの気持ちが痛いほど伝わってくるだけに…見ていて辛いです。
ことはや流ノ介のの自責も、源太が何とかしたいと思う気持ちも、どうにもならない焦燥も…。

嘘の人生…でも、その中にはいくつもの真があったはずですよ。
その真を見つけて、自分の人生をもう一度見つけ出してほしいですよねえ。
じいの愛情も、決して嘘じゃない…だからこそ、殿の心に届いてほしいですねえ。
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いつも悪いのですが、今日は特に… (風水)
2010-01-17 21:22:34
honeyさま

コメントありがとうございます。
テレビの映りはいつもかなり悪いのですが、今日は特にひどくて…テロップは全く読めず、後半には画像も音声も飛びまくりました。
真面目に引っ越したくなる瞬間ですよ…。

話としては面白いし、絶対続きを見ようと思うのですが…さすがにいろんな意味でしんどくなってきましたねえ。
見ていて辛いし、毎週もやもやが残るこの展開…しんどいです。
外道衆の動きも、十臓は動いてるけどドウコクが影も形も出てこないのが何だかもどかしいですわ。
残すところあと3話くらいでしょうか。
どう決着がつくのか、それを待ちたいと思います。
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