All's Right with the World!

~なべて世はこともなし~
日曜朝の英雄時間感想
日々雑想、習作絵など

※禁無断複製転載

名前考

2009-09-16 00:44:35 | 特撮雑感:W
8月に買ったはずの雑誌を引っ張り出してみて、ようやく主人公が「左翔太郎」であることを確認…。
今頃すみません(苦笑)。
OPテロップで確認しろよと思われた方、ごもっともです。
実はいつもテロップを見逃していて、しかも一度も録画の見直しをしないためにチェックできずにおりました(苦笑)。
というわけで、Wの主役二人の名前をちょっと考えてみました。
夜中に何をつらつら考えてるんだ私!
よろしければお付き合い下さいませ。


左 翔太郎

最初に「左」という字を見て左甚五郎?と思ったのは私だけではないと信じます(苦笑)。
彼の場合はWの左半分を担当することも関係のある名前なのでしょう。
例によって白川静先生の字通をひもといてみますと…
(1)ひだり、左に呪具の工(巫祝のもつ呪具)を持つ、ひだりの方、ひだりする、ひだりの手。
(2)助ける、左に呪具を持ち助けを求める。のち佐を用いる。
(3)右に対して下、右尊左卑の観念からさげる、くだる、おとる、うとんずる、しりぞける、いやしい。
(4)もとる、たがう、あやしい、よこしま。
文字通り「ひだり」という意味の他は、あまり良い意味がありませんでしたねえ。

「翔」は人名によく使われる字ですが、「鳥が羽をひろげて、ゆるく飛びめぐることをいう。」
字通の字義を見ますと
(1)とぶ、とびめぐる、かける、かけめぐる。
(2)さまよう、あそぶ、ふるまう。
(3)詳と通じ、つまびらか、つつしむ。
私立探偵である翔太郎の行動が何となく納得できる気のする意味がたくさん出てました(苦笑)。
真実を求めて風都を飛び回る翔太郎には、この名がふさわしい気がします。


フィリップ(Philip)

翔太郎がレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ(Long Good-bye)」のペーパーバックを愛読しているらしいところから見て、フィリップの名前は翔太郎がフィリップ・マーロウから命名した…可能性が高いと思われます。
フィリップ・マーロウの名前の由来は…おそらく十二使徒のフィリポかとは思います。
ところで、フィリップの名前をヨーロッパ人名語源辞典で見てみました。
名前の語源を見ると、ギリシア語の「愛する(philos)」と「馬(hippos)」からなる名前が本来で、馬に対する愛情を感じさせる、馬を飼い慣らして戦車用に使い、その機動力で先住民族を従えたインド・ヨーロッパ語族らしい名前のようです。
ライダーに変身する者には実にふさわしい名前ではありませんか!

ついでにふと思ったのですが…左が翔太郎なら当然フィリップは右。
英語の右=Rightには「正しい」という意味もあるんですよねえ。
第二話を見た後だと、なるほどフィリップは翔太郎に「正しい」ことを言う存在なのがわかります。
ただ、右と左とではどちらが上かは…まあ、左遷という言葉もあるように左を下と考えることが多いようですが、左大臣が右大臣より上位に来るように、かならずしも右が上とは限りません。

字通を見ていて、左史と右史についての記述が目に止まりました。
「天子(王)の左右にいる史官。」
「(天子が)動くときは則ち左史之れを書し、言うときは則ち右史之れを書す。」
全然関係ないネタなのに、妙に納得してしまいました。
そうか、Wの左=翔太郎は行動を、右=フィリップは思考部分を担当しているのかも…!
もちろんこれは私の勝手な思い込みですので、念のため。


まあ、名前を考えたから何かあるってわけではありませんが(苦笑)。
何となくつらつら考えてしまったことを書き並べてみた次第。
私は自分が納得するために考えてるだけなので、他の方が納得できるかどうかはまた別問題です。
大いなる勘違いでも、またそれはそれで良しということで。

風水

最新の画像もっと見る

コメントを投稿