All's Right with the World!

~なべて世はこともなし~
日曜朝の英雄時間感想
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※禁無断複製転載

W 第44話印象

2010-07-25 22:28:41 | 特撮雑感:W
Oの解決編、親子の情愛と憎しみ…いろいろ盛りだくさんだけどドーパントの活躍は少なめだった今回…微妙。
いや、良くできてるとは思うのですが、ちょっとずつ引っかかって何となく釈然としない感じでした。
というわけで、簡単に印象のみにて参ります。
ちょっと話が前後してたり記憶違いがあるかと思いますが、広い心でお許しくださいませ。

シュラウドが井坂先生にメモリを渡した事実を冴子様から聞かされ、動揺する照井竜。
どうにも翔太郎がお役に立たず、戦闘不能に陥ったファングジョーカー。
事態はいろいろフクザツに…というわけで前回の続きから。

ミュージアムではお父様と商談をする財団Xの加頭、そこに現れた若菜姫は照井竜がシュラウドを探している探していることを教えられて動揺します。
フィリップは今度こそシュラウドのいうように照井と共にダブルになるべきなのかを悩みます。
そのころ、再び燃え上がる復讐心のために、シュラウドを探しに行く照井竜。

照井の前に現れたシュラウドは井坂にメモリを渡したのも、井坂に照井の両親を殺させたのも自分であると告げます。
照井竜はフィリップと同じ、オールドのメモリの攻撃と同じ働きをもつテラーのメモリの能力に耐える特殊体質であることを偶然知ったシュラウドは、究極のダブルに必要な復讐心を持たせるために家族を井坂に殺させたと…。
怒りに燃える照井は復讐心の赴くままにアクセルに変身!
しかし、ドーパントにならずにメモリを駆使するシュラウドを倒すまでにはいたらない。

そこに現れたのは…なんとクレイドールドーパント!
シュラウドは自分の獲物であると、照井竜=アクセルに主張する若菜姫。
シュラウドは、クレイドールに向かって「若菜」と…つまり若菜=クレイドールであることを知っているわけですね。
そして実にあっさりとシュラウドが園咲フミエ…若菜とフィリップのお母さんであることが告げられます。
もう少し引っ張るかと思いましたが、このあたりはいつもあっさり明かしてくれますよねえW。

しかし、結局シュラウドは逃げおおせ、腹立ちを押さえきれないままに若菜姫も退場。
いぶかしげにシュラウドが去った後を見つめる照井竜。
その目に映ったのは真っ白なヒヤシンス…それは照井の家族の墓に手向けられていたのと同じ…。
ヒヤシンスの花言葉はうぬぼれだったっけ…とどうでも良いことを一瞬思った私をお許しください。
※ヒアシンスの花言葉、正しくは「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」だそうです、失礼しました(汗)
※※葵ちゃんのご指摘により、手向けられた花は正しくは柏葉紫陽花であることが判明、花言葉は「家族の絆」とのことです、失礼しました(滝汗)

さて、依頼人親子の方は…とんでもない展開に…!
ミユちゃんのお母さん、なんとライバルのクミちゃんを老けさせ屋に頼んでおばあさんに!??
ついにはじまる母親同士のバトルがあまりにもあまりでくらくら…。
止めに入った照井竜の一言で我に返る母親たち…その目に映るのは無残に年老いた娘の姿ですよ…
それを劇団のおじいさんが許してやってくれととりなします。
母の愛は理屈じゃない、これも始まりは愛なのだと…。
さすがに年を取った人の言葉には重みがある…とは亜樹子所長。

母の愛という言葉に、思うところのあった照井竜。
再度シュラウドに問いただします。
まるで憎まれたいがためのような言葉を発し続けるシュラウド。
しかし、照井竜は違うことを考えていました。
井坂にメモリを渡したのは、たしかにシュラウドかもしれないが、実は井坂が照井の家族を殺すとは思っていなかったのではないのか…と。
照井の家族の墓に花を手向けたのは、シュラウドでした。
そして、シュラウドの願いは愛するわが子…来人を取り戻すことだけ…と。
息子を取り上げられ、もののように扱われることに対する怒りと絶望が、シュラウドの琉兵衛への憎しみに変わった…。

わが子への愛故に修羅の道を選んだシュラウドに、照井は自分はダブルにはならないと告げます。
そして、シュラウドにこの件から手を引かせ、自分たち3人が必ず園咲流兵衛を倒すと誓います。
その誓いを見せつけるように、照井とフィリップ、そして翔太郎はオールドドーパントのメモリブレイクを…!
ステッキを使ってまだまだ若い者には負けん…という翔太郎もなかなかグーでした。
メモリブレイクで元通りなのは、まあ予想通りでした。

シュラウドは照井竜の言葉の結果を見届け、その場を去っていきます。
しかし、冴子お姉様はまだ玉は動いている…と意味深発言。
そして財団Xが手にしたメモリはAtoZって…すごく嫌な予感がするのは私だけでしょうか?
というわけで、いよいよストーリーは佳境を迎えることに…???
というわけで、待て次回。

その前に、いつの間に亜樹子所長は照井竜とこんな関係に!??
翔太郎じゃありませんが、突然のカップル宣言(?)に釘付けになりました。
てっきり照井竜は妹を見るように亜樹子ちゃんを観ていると思っていたのですが…ですが…!?
まあ、いろんな意味でまだまだ先は見えてません。

今回は…愛は理屈じゃないというのはわかりますが、お母さん同士の喧嘩に娘が巻き込まれているのには…何とも言えないものがありましたねえ…。
元に戻ったから良いものの、戻らなかったらどうするつもりだったんだ…。
娘じゃなくて母親同士がお互いを…ならまだしも…。
理屈じゃないんでしょうけれど、娘はたまったもんじゃないと思いましたねえ…。

さて、母親つながりでシュラウドの正体が明かされました。
どうも…若菜姫は「私たちを捨てた」と言ってましたが、実はシュラウドの方が琉兵衛に捨てられたの間違いでは???
そして、愛するわが子を取り戻したいというシュラウドにとって、「わが子」は来人だけ???
若菜姫や冴子様はどうなんでしょうか?
どう見ても来人以外は眼中にない感じなんですけど…。

もう一つ気になったのは、来人を取り戻すことが目的と言いつつ…その来人をダブルに仕立てて、尚かつ照井竜と組ませて琉兵衛を倒そうとしているところを見ると…シュラウドにとっても来人=フィリップは道具になってないですかねえ。
このあたり、シュラウドのスタンスが今ひとつ腑に落ちませんでしたねえ。
まあ、理屈じゃないと言うことですから、当初は来人奪回が目的だったのに、途中から打倒園咲琉兵衛に目的がすり替わったってことかもしれませんが。

今回の前後編で登場した母親が、どれも褒められないタイプなのはまあ仕方のないことではありますが…。
これをもって母の愛と言われると、何だかすっきりしないですわ(苦笑)。
とはいえ、いよいよシュラウドの正体が明かされ、クライマックス展開突入ですね。
後何話残っているのかわかりませんが…今祈っているのはテレビシリーズはテレビシリーズで完結してくれることだけです(苦笑)。
メモリをわざわざAtoZと言ってるところにものすごく不安は残りますが…。
というわけで、来週も楽しみです。

風水


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10 コメント

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私の携帯は金色です。 (リオン)
2010-07-25 22:39:57
こんばんはー。
釈然としない!そうなんです!今回は私もなんか納得できなくて…。確かにおもしろかったし照井が格好良かったんですが…なんでもかんでも「母の愛」のせいにして「母の愛」さえあれば何をしても良いのか…と…。「母の愛」を盾にするのは…ズルいですよね。お父さんの愛だってあるはずですし。子供がそれこそ「母の一部」扱いで微妙な気分になりました。教育学をかじってるせいかもしれませんが…。
ちなみに調べてみると、白色ヒヤシンスの花言葉は「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」でした。
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おお、金色携帯友達ですね! (風水)
2010-07-25 23:22:35
リオンさま

コメントありがとうございます!
ああ、リオンさんもそう思われました?
なんだかねえ…それは愛じゃないぞというか(苦笑)。
面白いと思うし、構成の上手さにもうなるのですが…でも、これだけはイマイチ納得いかなかったですよねえ。
母の愛って…そんなに身勝手でもいいの???といいますか。

そうなんですよ、子供は「母の一部」というか、母親のモノ扱いに見えて何だかねえ…という感じでした。
教育学…にもこういうのは出てくるんですね!(昔講義を受けたはずなのに、もう忘却の彼方です)
親の感覚としては…あれはまずいですよねえ。

おお、ヒヤシンスの花言葉…水仙と間違ってました!
ご指摘ありがとうございます!!
なるほど、「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」ですか。
………。
あまりにもシュラウドと合ってない…(苦笑)。
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母の愛 (ayumie)
2010-07-26 00:13:45
こんばんは,はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。

「シュラウドのスタンス」ですけれども,意図的に劇団親娘とトレースしたのではないかと思いました。
娘を思う母の愛が,罠を仕掛けた相手に対する復讐という形で表現される。シュラウドもまた息子を取り戻したいという母の愛が,琉兵衛に対する復讐という形に変質していた。問題の構造が類似していますよね。

これら二組の親子愛の過ちを指摘して二人の母親に気がつかせたのが,大切な家族を失い人一倍家族愛を秘めた照井だったというのも綺麗にまとまったと思いました。
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はじめまして! (風水)
2010-07-26 21:41:20
ayumieさま

初めまして、コメントありがとうございます!
いつもご覧いただいているとのこと、ありがとうございます。

シュラウドとみゆ母&クミ母を重ね合わせている演出は、ダブルらしくて上手いと思いましたねえ。
母の愛が復讐にすり替わるところ、愚かさも含めての構成の妙はさすがですよねえ。
照井が「家族を失った存在」であることと、「愛するわが子のために」過ちを犯している母にその事実を気づかせるている…だからこそ照井は最後の最後で復讐心の虜にならないというのにも、しびれました。
照井が2人の母親の愚かさを前に、シュラウドに思いをいたし、さらにはシュラウドを説得するという流れも、文句なしでした。

ayumieさんがおっしゃるとおり、このあたりは本当に上手いと思います。
私がひっかかってるのは…たぶん全体構成から言うと些細なことかもしれないとは思うのですが…劇団ママとシュラウドとではちょっと復讐の意味合いが違う気がするんです。
シュラウドの「復讐のために愛するわが子を戦わせる」というのは…「愛するわが子を取り戻すために復讐する」とはなんとなく違う気が…。
そうですね、私がうがちすぎてるだけかなあとは思うのですが(苦笑)。
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こんばんは~ (honey)
2010-07-27 21:05:56
照井竜、かっこよかったですねえ。
ダブルにはならない、3人で倒す
といったあたりに惚れぼれしました。

シュラウドは大半の人の予想通り
母親でしたが、なぜフィリップにこだわるのかだけが
謎。
園咲家も、フィリップを消そうとしてみたり
手に入れてみようとしたり・・・
よくわからないことが多いですが
そろそろ全貌がみえてくる頃ですね。
返信する
Unknown (真紀)
2010-07-27 21:30:51
風水さん、こんばんは

井坂にメモリを渡したのがシュラウドだと聞いて再び怒りを爆発した照井にハラハラしましたが、親子の愛にシュラウドの隠された思いに気付いて許した照井が成長したなと思いました。

シュラウドの行動は謎ですねぇ
来人を取り返す為に行動を起しているのに、本人自身にお父様を倒させようとしている・・・・うーん?ってなりました。

しかし、照井はいつのまに亜樹子とひっついたんでしょう・・・そこの所を詳しく聞きたいです(苦笑)
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謎解きはこれからでしょうか (風水)
2010-07-27 22:25:47
honeyさま

コメントありがとうございます!
今回は照井竜のかっこよさと決意にしびれましたねえ。
照井が復讐心に捕らわれず、きちんと物事の本質を見抜いているのもですが、あの揺るぎない決意に泣けました。
照井が翔太郎に全幅の信頼を置いているのがわかって嬉しかったです。

シュラウドの正体はわかりましたが、まだまだ謎が残ってますよねえ。
フィリップ=来人が地球の子だからモノ扱いというのは…?
そしてミュージアムはフィリップを捕まえたいのか殺したいのかも今ひとつはっきりしないですよねえ。
でも、ダブルはこういう謎をさらりと解き明かしてくれる気がするので、きっと謎解きはこれからなんだと信じます。
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ちょっとわからないですよねえ (風水)
2010-07-27 22:31:12
真紀さま

コメントありがとうございます!
シュラウドの衝撃の告白…井坂にメモリを渡したのはシュラウド!というときの照井竜を見たときは、正直復讐に逆戻りかとハラハラでしたよねえ。
まさか、こういう展開になろうとは…!
照井はダブルのキャラの中では一番大きな成長と変貌を遂げた人物ですよねえ。
あのかっこよさは既に反則技レベルだと思います。

シュラウド…そうなんですよ、「来人を取り戻したい」といいつつ、その来人に「究極のダブルになって園咲流兵衛を倒す」ことを期待するのは何だか違うんですよねえ。
なんだかここは頷けませんでした。

亜樹子所長、いつのまに照井竜とそんないい仲に!??
ここは絶対説明してもらいたいですよね!
翔太郎に変わって問いただしたいですわ(苦笑)。
返信する
私もなんだか…でしたね。 (けろりん)
2010-07-28 23:44:52
風水さん、今さらですがこんばんは。

そうですよねえ、私も全体的にはとても面白いしよくできていると思うのですが、部分部分気になるところがありますね。

それから、母親の愛…結果的に無関係の人間まで巻き込むエゴというか…そういう部分で共通していたのかもしれませんが…自分の子供が舞台に出る為に他人の子供を老人にする…というのが、母の愛って、なんだかねえ、という感じです。
ちょーっと無理があるような気がしないでもないですよねえ。
もっと、自分の子供の生死に関わる問題なら理解できなくもないですが。

まだまだ園咲家にも謎がありそうですよね~。
この後どうなるのか楽しみですが、あと6話くらいですか?
終わってしまうのが寂しいです…。
全話レベルの高い話だったなあ、と思い返すと改めて感じますよね、Wは。
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心の友よ…!(苦笑) (風水)
2010-07-29 21:48:03
けろりんさま

コメントありがとうございます!
あ、やっぱりそう思われますか?
ありがとうございます、ものすごくほっとしました(苦笑)。
そうなんです、良くできてるし言いたいこともわかるのですが…わかるんだけど…やっぱりここはどうかと思っちゃうんですよねえ。

母の愛というと聞こえは良いけど、実は自分のプライドやエゴのため…としか思えないような仕打ちを子供にするのが…。
元に戻ったから良いけど、子供にとっては強烈なトラウマになりそうですよこれ…。
間違った愛情を極端に見せてるんだとは思いますが、どうもしっくりきませんでした。

園咲家の謎はまだまだネタがありそうですよねえ。
とはいえ、残り話数が6話くらいかと思うと…それだけで切なくなりますよねえ。
これまでハイレベルのストーリーと構成で見せてくれているので、このまま最後まで突っ走って欲しいですよねえ。
ああ…なんだか寂しいなあ。
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