All's Right with the World!

~なべて世はこともなし~
日曜朝の英雄時間感想
日々雑想、習作絵など

※禁無断複製転載

W 第49話印象(最終話)

2010-08-29 22:57:24 | 特撮雑感:W
ようやく録画チェックしました、最終話。
1年間の放送の締めくくり、いろんな意味で息を詰めて観ました。
この作品を世に送り出してくれたスタッフ&キャストの皆様に感謝と拍手を!
では、例によって簡単に印象のみにて参ります。

風都ではフィリップが消えた日から1年が経っていた…。
風都タワーも無事再建されたようです。
が、今もガイアメモリを使った犯罪はなくなっていない模様。
サンタちゃんがペットフードショップの店長というのは何だか意外(苦笑)。
ウォッチャマンはカリスマブロガーでしたっけ。

翔太郎の前に現れたアオヤマアキラなる少年は、姉を捜して欲しいと依頼してくる。
姉がいなければ何もできないという大まじめな少年の言に盛大に吹き出す翔太郎!
甘ったれた少年を引き連れて調査に乗り出した翔太郎は、クイーン&エリザベス、ウォッチャマンから情報を集めます。
キーワードはそろった、とフィリップに検索を頼もうとして「留学から戻ったの?」と聞かれて取り乱す翔太郎。
癖が抜けないと言うよりは…やはりフィリップの不在を何度も思い知らされてしまう姿がまた痛々しい…。

どうやら少年の姉はガイアメモリを売りさばくEXEなるグループと関わりがある模様。
ガイアメモリを売りさばくグループのボスはエナジーと呼ばれているらしい。
不良少年グループのアジトを訪ねた翔太郎と少年。
しかし、そこで知ったのは最初にガイアメモリを売ったのは実は少年の姉だった当衝撃の事実!
拾ったガイアメモリを売ったら驚きのお値段で売れたようです。
以前から気になってましたが…ガイアメモリっていくらが相場なんだろう???

変身しようとしてついつい相棒がいた頃のように振る舞う翔太郎…切ないです。
しかし、気を取り直して変身し、アノマロカリスドーパントをライダーパンチで撃破!!
変身解除した翔太郎が近づくと、少年はもうこれ以上何も知りたくないと逃げ出します。
その少年を捕まえて、俺も同じだ…と話す翔太郎。
本当は相棒がいないと何もできないのに、やせ我慢をしているだけだという翔太郎が、何とも言えず痛々しい…。

そのころ…目をさました若菜姫は警察の監視下に置かれていた。
翔太郎が見舞いに行っても、フィリップの差し金かと勘ぐる若菜姫。
本当はフィリップは若菜姫を守るために戦って消えてしまった…ということを、「姉さんには内緒だよ」とフィリップに言われているので、そのまま口をつぐむ翔太郎。
翔太郎にとって、フィリップを失った喪失感がいかに大きいかがありありと伝わります。

鳴海探偵事務所に戻った翔太郎、何と事務所の中からフィリップの声が!?
喜び勇んで「気配を感じていたんだ」と入ってみると…フィリップの姿はどこにもなく…。
焦りながら亜樹子ちゃんがガジェットに録音したフィリップの声をアキラ少年に聞かせていたところだったと説明しますが…翔太郎の落胆の薬にはなりそうもない…。
その姿に、なーんだと相棒がいないだけで落胆する翔太郎をなじるアキラ少年。
彼は亜樹子ちゃんからフィリップは外国に留学しただけとしか聞いていませんでした。
亜樹子ちゃんは、今のはウソ…と、少年に真実を告げます。
フィリップは、もうこの世にはいないのだと…。
本当はくずれそうなのに、必死で自分を支えている翔太郎を、亜樹子所長はきっちり理解してくれている…。

そのころ…若菜姫はなんとドーパントに変身せずに…人間体のままでドーパントの力を発揮!!
監視していた警察官を素手で次々となぎ倒してしまいます。
震え上がる刃野刑事とマッキー!
風都を守るべくアクセルに変身して若菜姫を止めようとした照井竜の前に立ちはだかったのは…翔太郎!
今若菜姫を傷つければ、彼女を守って消えたフィリップに申し訳が立たないという翔太郎。
そして…その言葉に来人=フィリップが自分のために地球と一つになったことを知る若菜姫…!
衝撃を受けた若菜姫は、何とそのまま消えてしまいます。

若菜姫が尋ねたのは、なんとシュラウドの元。
そして、再起動の方法とガイアインパクトに必要な情報を求める若菜姫。
その若菜姫に、すべての情報は星の本棚にあると教えるシュラウド。
なぜ教えてくれるのかと不審に思う若菜姫に、シュラウドは家族だからだと答えます。
あなたの思うとおりに…と、若菜姫の手を取り、その膝の上で息を引き取るシュラウド…。
お母様、もうすぐ死にそうというならもうちょっと死が近いという情報を…と一瞬思った私をお許しください。

鳴海探偵事務所にいたアキラ少年に姉からメールが届きます。
誰にも話さずに例のアジトまで来て欲しいというもの。
少年は亜樹子所長の目を盗んでアジトに向かいます。
姉は他のメンバーからさらにガイアメモリを渡すようにと迫られ、アキラ少年を呼んだ模様。
そして…アキラ少年を側近くに呼び寄せて、その鞄の縫い目の中からガイアメモリを取り出す!??
あんた弟の鞄にそんなやばいものを仕込んでたのか!と思ったのは私だけではないと信じます。

主犯格らしい少年は、コックローチメモリを受け取って変身!
よりによってそれを選ぶか!??
というか、何本持ってるんだ姉!と思ったのは私だけでしょうか?(苦笑)
そこに現れたのは翔太郎と亜樹子ちゃん!
亜樹子所長、念のために少年の靴に発信器をつけてあったのでした!
所長、GJ!!

姉のために踏ん張った少年をねぎらい、仮面ライダージョーカーに変身する翔太郎!
今度はうっかりはなく、ちゃんと一人での変身です。
コックローチドーパントに格の違いを見せつけ、ライダーキックで撃破!
つづいてメモリを手にした少年たちには、照井竜が素手でこれを叩き伏せ、変身を防ぎます。
変身しなくても強い!
「後は任せろ」とガイアメモリ関連の事件として処理することを暗に示す照井。
そして…変身を解除した翔太郎に、アキラ少年がハードボイルドのポーズを決める!
何というか…アキラ少年を通して翔太郎が視聴者に語りかけるような展開ですよ。

ようやく一件落着、その翔太郎たちの前に現れたのは…サンタちゃんのペットショップのバイト???
なんと、このバイトくんがエナジーのメモリの持ち主!!
「逃げろ!」とアキラ少年と姉、亜樹子所長をかばってドーパントに背を向けた翔太郎!
その背中に…無情なエナジードーパントの攻撃が…!!
皆を守って倒れ込んだ翔太郎はそのまま昏倒…。
亜樹子ちゃんの叫び、そして…勝ち誇るエナジードーパント…!

そのころ、若菜姫はいよいよ検索を終え、再起動を賭けて風都タワーの下で…!
一体何がはじまるのか…。
ドーパントの攻撃を背に受けて倒れた翔太郎は目をさまさない。
そして…。
ゆっくりと目をさます翔太郎。
実は…翔太郎が受けたはずの攻撃は、エクストリームメモリが受け止めてくれていた!?
エクストリーム!!!

エクストリームメモリから照射された光の中で、ついに姿を現したのは…フィリップ!!!
驚く面々に、若菜姉さんが体をくれたんだというフィリップ。
再起動を試みた若菜姫、実はフィリップに自分の体を与えてくれていたのです。
後は自分で考えなさいと言う若菜姫、その立ち去る先にいたのは…園咲ファミリー…!
お父様、冴子様、そしてシュラウド=フミネも…!

園咲家は地球に選ばれたファミリー、地球を守ることがその使命であると言明するお父様。
若菜姫を笑顔で受け止めるのは…冴子お姉様!
そして…冴子様は実に美しい笑顔を見せる。
来人に別れを告げる家族の姿に、一歩近づこうとした来人=フィリップはお父様に押しとどめられます。
来てはならない…と。
あれほど焦がれた家族との関係修復を…こうして行えるのは、園咲家が地球に選ばれた一家だったからでしょうか。
泣き出す若菜姫をしっかりと受け止める冴子様が何とも言えず美しい。

来人=フィリップは園咲家全員の後押しを受け、一人人間としてもう一度生を受けるという地球からの嬉しい贈り物を受け取ることに…。
これ、来人が泉に落ちて死んだときとちょうど逆なんですねえ。
家族が地球と一つになり、来人=フィリップだけが生きてこの世に在るというのが心憎い。

フィリップが降り立ったときの嬉しそうな亜樹子ちゃんの「あたし聞いてない」が嬉しい!
そして、それこそ飛び上がって喜ぶ翔太郎の姿がもう嬉しくて嬉しくて!
この人がフィリップさん?と尋ねるアキラ少年に、君のことは検索済みだと答えるフィリップ。
そこに、置いてけぼりを食っていたエナジーメモリの持ち主が割って入りますか!!
というわけで、実に嬉しそうないつもの変身!
かくして…フィリップが帰還し、翔太郎のハーフボイルドな毎日は1年ぶりに復活したと言うことで、めでたしめでたし。

いやあ、こうきますか!!
これまでWはどこかに明るさをきっちり残してくれていましたが、先週涙涙だったので、こういう形でフィリップが復活するとは思っていませんでした。
いや、復活が全くないと思っていたわけではないのですが(苦笑)。
翔太郎の嬉しそうな姿に、ほっとしましたねえ。
相棒復活までの1年間の痛みが十分に描かれていただけに、喜びもひとしおです。
そして…フィリップが家族との絆をこういう形で結び直してくれたことにも泣けました。
お父様、最後の最後までやってくれますよ。
若菜姫、冴子様、そしてシュラウドにも、フィリップをこの世界に戻してくれて本当にありがとう!
ハッピーエンドでなくても良いとは思ってましたが、ハッピーエンドで良かったです。

1年間、ありがとうございました。
毎回のクオリティの高さ、構成と展開の上手さで平成ライダーはもちろん、仮面ライダー史上に新たな歴史を打ち立ててくれた作品でした。
この作品を世に送り出してくださったスタッフ&キャストに心からの感謝と拍手を捧げます。
良い作品と巡り会えて、幸せな1年間を過ごすことができました。
ありがとうございます。

風水


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12 コメント

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お久しぶりです。 (のほほん)
2010-08-30 07:55:11
風水様、お久しぶりです。
のほほん@入院中です。

フィリップを失った翔太郎の悲しみが徹底的に描かれているからこそ、復活の際の喜びが際立って伝わってくるんですね。
そしてそれが視聴者の想いと見事に重なる演出。
実に素晴らしい最終回でした("シュラウドの死"に関しては、わたしも同感です。伏線欲しかったですねぇ)

今もどこかで(いや、風都なんだけど(^_^;)仮面ライダーは、戦い続けている.....というラストも良かったですね。
街を泣かせる輩には、ライダーの正義の鉄槌が下っているのでしょう。

とにもかくにも、非常に楽しめた一年間でした。
平成ライダーにも、まだ期待していいのかな?

では、また。
返信する
こんにちは~ (honey)
2010-08-30 08:03:36
最終回まですばらしかったですね。
シュラウドのところが唐突なのと
若菜姫の行動が一年前なのかどうか
わかりにくかったけど
フィリップ復活の流れと
園咲家大集合にも大満足な
ラストでした。
あのまま消えても番組としては
成り立っていましたが
こっちのほうが断然いいですよね。

一年間本当におもしろかったです。
返信する
悪は滅ばず、されど正義もまた不滅 (P3m)
2010-08-30 21:51:25
お見事、こうとしか言えませんね…

最後に皆が笑っているのが何だか楽しいし、園咲家も地球に還ってしまいはしたけど、最後に家族に戻れたことが嬉しい。
しっかり色々決着を付けて、そして笑顔で終わる。
英雄譚ってのはこうでなきゃ!

いやいや、精神防御が無駄になって良かった(笑)
これで12月の映画も清々しい気分で見に行ける。

巨悪は街から去った。
しかし彼等が遺した悪の残滓はまだ消えていない。
風都は犯罪が多い街…なんて意見を良く聞きますが、実のところそれらの規模を大きくしていたのは他ならぬガイアメモリだったんだと私は考えています。
ガイアメモリは悪意を増幅し、持ち主に力を与える。
だから普段なら心に留まるだけの悪意が実害を伴い、起こる事件の規模も大きくなる。
でもそこに有る悪意その物は、何処にでも存在する物で、別に風都だから多いって訳じゃ無い(…ハズ)。
今回のEXEだって、悪い言い方をすれば結局は自分を特別だと勘違いした、何処にでも居そうなバカなガキが、偶々ガイアメモリに触れた事で増長した、正に「何処にでも有る些細な悪意」の象徴に思えるんですよ。
これからも風都にはガイアメモリで犯罪を犯す人々が現れるでしょう。
人の心にはやっぱり悪があり、全部が全部ソレを押さえ込める訳じゃ無いのですから。
でもソレを憎み、打ち砕こうとする正義もまた存在する。
その象徴こそが仮面ライダーなのかも知れません。

これからも彼等は戦い続けるのでしょう。
愛する街と、そこに住む人々を守る為。
そして彼等はこう叫ぶ。
「さぁ…お前の罪を、数えろ!」
返信する
いらっしゃいませ!! (風水)
2010-08-30 23:52:19
のほほんさま

コメントありがとうございます!
ご入院以来いつもブログにお邪魔させていただいてはポチっとさせていただいてます!
久しぶりにコメントいただいて嬉しい限りです!
どうやらこちらからコメントさせていただくには、会員でないと行けないようなのでいつもポチっとさせていただくばかりではありますが…。

翔太郎の喪失感をじっくりと追うことで視聴者に翔太郎と共感させた上での、満を持してのフィリップ復活!
風都では今日も二人で一人の仮面ライダーが、亜樹子所長や照井竜と一緒に悪と戦っていると思わせてくれるラストシーン。
まさか平成ライダーでこれほど楽しい作品が観られる日が来ようとは…!
1年間、本当に面白かった…!!

シュラウドの死が、ちょっと惜しいんですよねえ。
翔太郎メインの展開で、駆け足になってしまった制もあるのでしょうけれど、それでもこれだけの内容をしっかりと詰め込んで、満足の最終話を魅せてくれたWスタッフ&キャストさんに拍手です!

次のライダーには、期待半分不安半分ではありますが、今回のWのように新しい可能性を魅せてくれることに期待したいですね。

風都を守るライダーのように、のほほんさんの復活を切にお待ち申し上げています。
どうぞご養生くださいませ。
返信する
実はよくわかってませんでした (風水)
2010-08-30 23:56:44
honeyさま

コメントありがとうございます!
第1話の面白さとクオリティを維持したまま、ついに最終話まで突っ走ってくれましたねえ。
素晴らしい作品でした!
平成ライダーでこれほど面白い作品に出会えるとは、正直思っていませんでした。
嬉しい驚きに感謝ですよねえ。

実は若菜姫のあれがいつのことなのかが、1回観ただけではどうも理解できませんでした(苦笑)。
フィリップは1年前にと言ってましたが、それが今になった理由がイマイチよくわかってません(苦笑)。
でも、それもまあいいと思えるあたり、気分は翔太郎ですわ。

フィリップの復活がなくてもストーリーとしてはもちろんOKですが、やっぱりフィリップもそろってハッピーエンドなのが嬉しいですねえ。
返信する
本当に見事でした (風水)
2010-08-31 00:09:42
P3mさま

コメントありがとうございます!
見事というほかには、素晴らしいと言う言葉しか思い浮かびません。
仮面ライダーW、いろんな意味で最高レベルの作品です。
フィリップが復活、園咲家の皆さんにもきっちりと決着をつけ、生きている者たちは決して滅びない悪を相手に日々奮闘する。
最期は笑顔で、これこそが最良のラストシーンなのだと心から思わせてくれましたねえ。

ええ、正直言うと…期待しすぎて外したら…と心配してました(苦笑)。
精神防御の必要がないラストが迎えられるって、本当に嬉しいですねえ。
はい、私もこれで安心して次の映画を楽しみに待てます。

この世に悪は絶えない…というのは鬼平犯科帳のナレーションでしたか。
悪は消えなくても、ガイアメモリがなくなることで、風都で起こっていた犯罪の凶悪さは間違いなく低下すると思いますね。
仮面ライダーによって、彼らの愛する風都はようやく善も悪も渾然として同居する普通の人間の街になったはずです。
人間は常に然であるわけでも悪であるわけでもない…時には迷い、時にはやさしく、時には悪に手を染めても良いと思う…それが人間なんですよねえ。
仮面ライダーはガイアメモリをメモリブレイクするように、悪に染まる人の心を砕いても、人間そのものに対しては温かいまなざしを注ぐ存在である…ということを、翔太郎たちは1年間見せてくれました。
仮面ライダーの存在意義を、1年かけて証明してくれたと言っても良いと思います。
彼らの活躍が、風都ではこれからも続くというこの感覚が、何とも言えずいとおしいですねえ。
ええ、英雄端はこうでなければ!!
返信する
あちこちすみません~ (けろりん)
2010-09-01 14:21:20
こちらにも失礼しちゃいます。

本当、Wはクオリティが高かったですね!
平成ライダーに不信感を持たれていた風水さんも、ちょっとは見る目が変わったのでは?と思います^^

平成ライダーというと、クウガと電王が私は好きだったのですが、Wも入れてトップ3になりました!
クオリティが高い、という点ではWが一番じゃないかな、と思いますね。
最後までよくできていた!という感じでした。

>ハッピーエンドでなくても良いとは思ってましたが、ハッピーエンドで良かったです。

そうなんです!
どう転んでも、多分いい作品だった、と思うと思いました。だから、どちらに転ぶか全く予測がつかないのがまたよかったですね。ラスト15分くらいまで、フィリップが戻るとは思わなかったですよ、私(笑)。

次のライダーもいい作品だといいのですがねえ^^
返信する
ハッピーエンドで良かったです (風水)
2010-09-01 23:04:12
けろりんさま

たくさんのコメントありがとうございます!
Wのクオリティはいろんな意味で驚異的でしたねえ。
ええ、平成ライダー不信は今も健在ですので、あくまでもWは嬉しい奇跡の一つだと思っておりますよ(苦笑)。
でも、Wのおかげでライダーに期待するのも悪くないと思ったのも事実ですわー。

私は平成ライダーではクウガ・剣・電王とWが好きですが、クオリティはWがダントツですねえ。
劇場版とのリンクも含めて一番バランスよく作られているのも良いですよねえ。

Wの最終回はいろんな選択肢があったと思うんですよ。
その中で、あえてハッピーエンドで!というところに、Wが誰に対するメッセージを重視しているかがわかる気がして、好感度高かったです。
フィリップが戻ってくる…はあり得るけど、とは思ってましたが、こういう展開で見せてくれると納得でしたねえ。
良かったです、本当に。

ええ、次のライダーも面白いと嬉しいですねえ。
返信する
風。 (リタイアジャガー)
2010-09-02 19:46:30
風水さん、遅くなりましたがこんばんは。

最終回、どきどきしながら見ていました。

クオリティが高いのは見てすぐ気がついただけに、
途中で終わらないでねと、変な緊張感も(汗)

フィリップは若菜が犠牲になれば復活できるだろうと
実は思っていました。
でも、そんな話、誰にも言えなかった・・

それにフィリップは帰れるけど、若菜は死なないとならない
ので、描き方次第で納得できない人も出てくる選択肢なので
、どうするのかなと思っておりました。

園咲の他の人たちはフィリップも含めて一度は人生を全うした
存在です。

でも、若菜は違う。

彼女が自らを犠牲にする行為はそれこそ命の提供なので、
フィリップの消滅よりも、極めて重い決断である事は
間違いないはずです。

その辺もしっかりと描かれていました。

園咲の他の家族が笑顔で包み込む雰囲気の中で、泣きじゃくる
若菜とその姉を思うフィリップの姿。
何より、若菜の行為を地球そのものが支える雰囲気も私は
感じました。

泣きじゃくるまま消える若菜に決断の過酷さとその犠牲の重さが
いかほどのものか、見ている人に伝えたい意図はあったはずと、
信じています。

お父様は地球から見守ると確かに言いましたが、同時にフィリップ
にくるなと無言で制したのが、地球に選ばれた家族の「その先」を
示していると思っています。

それだからこその最期の最期のゆらめく命のようなエクストリーム
が翔太郎の後ろに付き添うように漂う姿。

「帰ってきたんだね」

素直にそう思えました。

後はもう、語る必要はないでしょう。
張りつめた緊張感から爽快感というか、風のおもむきの変わる
ラストシーン。

見ていて、こちらこそ一年間ありがとうという気持ちです。
返信する
風都に吹く一陣の風 (風水)
2010-09-02 21:52:47
リタイアジャガーさま

コメントありがとうございます!
私も録画を見るまではかなり緊張しました。
途中のCMで初めて、自分がものすごく緊張しながら見ていることに気がついた時は、思わず苦笑しましたよ。
ええ、それこそ息を詰めて観たという感じでした。

園咲家の…若菜姫の物語はいろんな意味で重いです。
おっしゃるとおり、お父様は文字通り悔いのない人生を送り、シュラウドは満足して逝き、冴子お姉様も自分の洗濯に後悔のない最後をお迎えでした。
しかし、若菜姫は…タレント業を道半ばであきらめ、ガイアインパクトのための巫女になることに失敗し、気がつけば家族を失い、文字通り迷い続けた存在です。
その迷える若菜姫の最後の選択だけに…。
泣きじゃくる若菜姫の痛々しさは察するにあまりあるのですが、それを受け止める家族の存在が救いでしたねえ。
救いという意味では、フィリップもご同様でした。
このシーンがあればこそ、フィリップの復活が「絵空事」ではなくなる…と思いました。

フィリップを制止したお父様、たしかに、「その先」…園咲家の行く末は…まだ行くべきではない世界のはず。
フィリップはまだ、園咲家の家族のような自らの人生の選択を許されていなかったから…。
そう思うと、「生きる」ということは、様々な選択肢の中から選び取ることができると言うことでもあるのですね。
「死」は「その先」…選択のない世界なのかもしれません。

物語の最初が風、そして…物語の最後を締めくくるのも風。
仮面ライダーという存在が、風都を一陣の風のように駆け抜ける物語がWだったんだなあと思います。
すばらしいラストシーン、そして心に残る作品でした。
1年間、本当に楽しく視聴させていただきました。
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