先日来、スウェーデン社会保障制度について紹介する『未来への遺言』と題するブログサイトに連載しています。
スウェーデンの社会保障制度を、実際に私が現地で見聞きしたことを中心に7回に分けて紹介してきましたので、その内容をご紹介します。
かなり長い記事になりますが、一貫して言えるのはスウェーデンというさしたる産業もなく人口1000万人にも満たない国が、世界的に大国と呼ばれる理由の一端が見えてくると思います。
国を強くするための柱として充実した社会保障制度を据え、国民が生き生きと活動できる環境を提供することが、スウェーデン経済を支える原動力になっていると、私は考えております。
社会保障制度を充実することは、かなりの国費を費やすことはスウェーデンも日本と同じです。
一時は、通貨危機を招くほどの経済危機にも見舞われました。
彼らは、そうした危機に直面した時に、徹底した合理化と効率化で危機を乗り切ってきました。
また、地域をまとめるコミューン(日本の市町村に該当)に大きな責任と権限を与え、地域の特性に見合った住民サービスを支える体制を築いています。
政策は、その時々の社会・経済状況に応じて柔軟に見直しがなされ、今日ではネットワークやICTを駆使した大胆な改革がなされています。
私は過去3回スウェーデンを訪問し、様々な行政機関の官僚たちとお会いしてきましたが、そこで感じた彼らの行政マインドには、以下3つのキーワードがあるように感じました。
- 利害や慣習などにとらわれない強い意志
- 自分の国民の一員だという強い自覚
- ゴールに最短で向かうための合理的な考え方
いま、日本の行政にも同じことが求められているのではないがと思います。
お時間があれば、上記ブログもご覧いただけたら幸いです。
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