「現世は夢になり、夢は現世になる」
(ファウストが悪魔くんに伝えた最期の言葉)
訃報続きです。
水木さんの場合は悲しいというよりも、ついにあちら側の世界に行ってしまわれたんだな、と。
鬼太郎が前を歩いて、悪魔くんに手を引かれて、反対側には三平が歩いていて、その少し後ろでは
メフィストがシルクハットを脱いでこっち向いて「今まで世話になった」と礼を述べていて
サラリーマン山田くん(水木作品の脇役代表)が「大丈夫ですよ、まかせてください」と
あの眼鏡かけた顔で情けなさそうに笑いながらお辞儀してるんだろうな、とここまで想像。
子供に戻った水木さんの横を、のんのんばあが「ようやく来たんかいな」と手を引いていくのもいい。
妖怪の人気投票をやれば必ずベスト5に入るような御仁だったので、「死」というよりも
「別世界への旅立ち」で、これほど世間が納得していってらっしゃいと送り出される人物もいないだろうと。
鬼太郎は2代目と5代目が好きです。妖怪の為に人間を救ってるだけ感の強いこの二人が好き。
悪魔くんはアニメ版が神だったので、埋れ木真吾とメフィスト二世。
(声が弁天さまと諸星あたるというのがなかなか絶妙)
のんのんばあの血族かと思えるような、松下一郎@千年王国版悪魔くんの垂れ眼も捨てがたい。
でも、メフィストはひょろっと細長いメフィストのほうが好み。
(妖怪ロードのアレはフィギュアにして欲しい)
河童の三平は主題歌が好き。ドラマ画像はちょっとしか見たことないけど。
さっき、たまたまTVつけたら、「妖怪たちはどこへ行った~水木しげるのねぼけ人生~」を
再放送していて驚いた。水木さんがちょっとだけ若い。1989年だから26年前?
「悪魔くん」のアニメが放映されてた頃ですね。
四半世紀前なので、まだ「水木しげるロード」が境港にはない頃のはず。
この妖怪ロードも、今はにぎわっているらしいけど、8年くらい前は物凄く閑散としてて
ネットもそんなに普及してる時代じゃないから、良い評判ばかりが流れてても、実際は
全部の妖怪像の前で、楽々記念写真が撮れたくらい。スタンプラリーもやるひとが少なくて
正直言って、ロードにあるお店に活気がなかった。道路が広いから尚更それが目立ってて。
今はマニア向け・一般向け両方の観光地として成功した場所になったと思う。
気づけば実写版映画になってて、ウエンツがイケメン鬼太郎を演じて、奥さんの「ゲゲゲの女房」
もNHK朝の連続ドラマになってたり、コナン声の5代目鬼太郎アニメが放映されてたり。
ブログやFBが普及して、携帯からスマホに移ったおかげもあると思うけど。
ナビアプリを開発した人って神様だと思う。
(田舎は電車&バスの本数が極端に少なくて、地元民でも戸惑う乗り換えは死活問題)
話は反れましたが、日本で鬼太郎を知らないひとっていないんじゃないかな。
十年に一度アニメ化してる計算として、5代目鬼太郎まで。
でも、戦争イラストもポスターもたくさん描いてらして、学生時代は似た絵柄だと思っても
それが本当に鬼太郎@水木さんだとは思わなかったので。復刻本ブームでいろいろ読んで
鬼太郎も、救いようのない戦争漫画も水木さんだと再確認したときには軽いショックが。
「魔太郎」が「ハットリくん」「怪物くん」と同じ藤子A先生の作品だと知ったときと同じくらい?
転生を信じたいですよね 転生すればいいよね
何も無いって思うと寂しいですよね。
人間に生まれ変わるよりも、楽なものに生まれ変わりたい
人間は忙しい。
楽しまなきゃ。
25年前の水木さんの「もしも死んだら?」のインタビューへの答えの一部。
とりあえず今はゆっくりゆーららと向こう側の世界を歩いてください。
おつかれさまでした。水木先生。
先日カラオケに行ったら、特撮ジャンルに「科捜研の女」が入っていて悩んでいた友人に説明。
「『555』でホースオルフェノク@仮面ライダーカイザ@木場勇治を演じた、泉政行さんが
『科捜研』の準レギュラーだったから。だけど、今年の夏に若くして急逝されたからだと思う」
理由は不明だけど、『科捜研の女』は特撮ジャンルではないと思う。字面は似てるけど。
昭和ライダーと、平成ライダーのブレイドまで歌ってきました。
かなり遅い追悼になってしまったけれど。
『555』はちょっといろいろな諸事情であまり見てなかったけど、『科捜研』はずっと見てたので。
ご冥福をお祈りいたします。
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