ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

「BABEL」1巻

2018年04月24日 00時20分01秒 | 八犬伝いろいろ
スペリオール連載中の八犬伝「BABEL」の1巻が来月5月30日に発売予定。
石川先生のブログ見ていたら、表紙の信乃がやたらと格好良い。

本編は二人の姫(片方は姫ではなくて妖婦なんだろうけど、神聖ならぬ日本的魔女という感じがして、存在感が強すぎる)のほうにどうしても眼を奪われてしまうので。
伏姫格好良すぎ。凛々し過ぎ。

荘助が「The・八犬伝」の現八みたいな粗野なイメージあるせいか、なんかキャラの輪郭が見えづらいというかなんというか。
信乃が久々に正統派な信乃なので、キャラボイスは関さん(「The・八犬伝」の信乃)だろうなと勝手に想像してみたり。

「The・八犬伝」は自分的にはあまり好みではないのだけれど、正統派として挙げるならやっぱりこの作品なので。漫画版(碧也ぴんく)のほうは「八犬伝」をあまりよく知らないひとに薦めるには最適で安定感。

「BABEL」は、山田風太郎先生の「八犬伝」の「虚の世界」の世界観に近いような雰囲気がする。


新たな解釈の八犬伝「BABEL」連載開始

2017年12月22日 22時40分54秒 | 八犬伝いろいろ
ビッグコミックスペリオール2月号より連載開始。
というか、本日発売(12月22日)だったのですが。
戌年に読み進めることのできる「八犬伝」…嬉しいなあ。

作者は石川優吾先生。
まだ雑誌を取りに行ってないので内容はまだ未読です。
連載雑誌がビッグコミックなら、人情話優先の「八犬伝」になるのかも。
でも、「ワンダーランド」や「スプライト」のような殺伐とした
話になりそうな可能性も。
(初期の「春ウララ」みたいな、ちょっとスケベな男の子たちの
楽しそうな学園ものっぽい「八犬伝」でも別の意味で読んでみたいけど……)

それにしても「BABEL」ってタイトルが意味深だなあと。

今年は関西開催のブリューゲル展で「バベルの塔」を見て感動したばかりなので、
なんとも奇妙な符号だらけ。
バベルの絵以外だと、人間以外の奇妙な生き物の絵が印象的で。か
タラオさんとか(笑)
ハープ背負ってるペンギンみたいな鳥とか、
巨大樹人間とか。

連載ものの「八犬伝」がないと生活に潤いがなくなってしまうので
しばらくはこの「BABEL」で。

人外婚姻物語

2017年12月02日 22時01分33秒 | 八犬伝いろいろ
京伝「首から下は魚の人魚が「嫁にして」って押し掛けてくる話書いた」
馬琴「じゃあこっちは犬と駆け落ちして夫婦になる話書いたるわ!」

前者が「箱入娘面屋人魚」、後者が「南総里見八犬伝」

そして江戸時代の作品にも関わらず、21世紀の今、映像化やら舞台化やら。

イカン。
この戯作者師弟面白すぎる。

エイトドッグス

2017年09月19日 19時04分30秒 | 八犬伝いろいろ
コミックブレイドにて連載中だった「エイトドッグス」も完結。
八犬士のジェノサイドものだって判ってはいたけれど、
最終回では、というより信乃の最期でやっぱり泣いた。

単行本ももちろん買うけど、小説のイメージがそれぞれにぴたりと
合っていて、八犬士はもちろんだけど、敵方のくノ一八人も良かった。
珠の字に合わせるのならやはりここはいやらしくてもどこか可愛い
女性たちでないと、八犬士の個性に負けてしまうから。

そして信乃はやっぱり最初から最後まで可愛かった。
だからこそ、健気すぎる最期には息が詰まる。

眩(くらら)~北斎の娘~

2017年09月19日 18時46分50秒 | 八犬伝いろいろ
眩(くらら)~北斎の娘~

うっかり見逃してしまったので、再放送待ちです。
北斎先生のドラマなら馬琴先生も必須。
野田秀樹の馬琴先生なんて、今までで一番渋くて頑固そうで◎。

少なくともテレ朝版の「みおつくし料理帳」の馬琴先生らしき
人物よりかは何千倍もよろしいです。


シノの死 【オルフェンズ】

2017年03月27日 00時20分25秒 | 八犬伝いろいろ
「鉄血のオルフェンズ」が来週で最終回。
一部にあった面白そうな要素が生かされないまま話が終わりそうなのがなんとも。

小さな展開ばかりだったので、録り溜めたままだったのが「これが最後なら」でシノが死んでしまったので
慌てて続きを見直して。
これで実はヤマギ女の子設定だったらガンダムらしい悲恋だけど、ヤマギはちゃんとした少年で。
実はもなにも声優さんも男性だし。男キャラを女性声優が演じることはあっても、その逆はさすがにありえない。
それでも、男同士のああいうシーンは話に取り入れているのが違和感。

火星モノが個人的に大好きなので、ガンダムだけどオルフェンズを視ていたようなものだから
「火星年代記」とか「スターレッド」とか、火星は迫害の歴史だけど、火星の誇りも忘れないでみたいな

”火星から旅立った孤児たちが地球でいろいろと大人社会とやりあって大団円で火星に戻ってくる”

そういう展開はガンダム世界では駄目だったのか。
というか、ガンダムって括りにしないで作れば良かったのに。
「ガンダム」じゃなくタイトルまんまの「オルフェンズ」って名称のロボット物にしておけば……。

最終回「彼らの居場所」の予告は予想通りクーデリア。

「帰りましょう、私たちの家に」は三日月の子供に言ってるような口調っぽい。
それかミスリードを狙って、死体の三日月か、「Z」ラストのように壊れた三日月に対する言葉かもしれない。
こんな展開で後日談風ラストで締めくくるのは、風呂敷を閉じれなかった証拠だ。
ラスト場面は火星の桜ちゃんの農園内に作った孤児院かな。

一部のときのEDがそのままこのラストにかぶるような展開だったら良かったのに。
物語最初のほうで感情の希薄な三日月が「農園やりたい」って、桜ちゃんのとうもろこし畑で
手伝いをやってたんだから。オルガもビスケットもいなくなって三日月までいなくなったら、もう、ね。

アトラの子供展開は思いっきりいらないお涙要素だと思う。
というか、一部で散々持ち上げられて利用されようとしていたクーデリアの存在が二部では消えたこと。
自分なりの方法で戦うとか、「火星の希望の女神」とかになって一部とは逆の展開になって火星に戻るとか
もっと、クーデリアを重要なキャラにすると思ってたのに。

これならクーデリアを女性キャラにする必要はなかったんじゃないかと。
オルガや三日月と同世代だけど、少し立場の違う仲間という位置でも良かったのでは。
ラストでクーデリアにも子供を作っていたのなら、まだ女性キャラでいる必要があったのかもしれないけど
つかず離れずでお姉さんというキャラでも、母性キャラにもなれてないのなら意味なし。

もやっとした展開で終わりそうなのが本当に残念。
キャラデザのひと繋がりで「皇国の守護者」の漫画みたいなもやもやラストだと思ったら、「皇国~」の
原作者が52歳の若さで死去したというニュースが。

なに? なにかの呪いですか?

【エイトドッグス ~忍法八犬伝~】

2017年01月04日 21時17分35秒 | 八犬伝いろいろ
あけましておめでとうございます。
今年はもう少しブログの内容を充実させたいと思います。

さて、去年「八犬伝」ネタとして確保しておいた物をぼちぼちと。

まずは【エイトドッグス ~忍法八犬伝~】。
時代劇劇画雑誌「乱TWINS」で連載中でそろそろ単行本の1巻が出そうな感じ。

原作は山田風太郎先生、漫画は山口譲司氏。
「おしとね天繕」のシリーズと、江戸川乱歩の漫画と不倫漫画ぐらいしか読んだことないですけど、閨房というか閨の雰囲気が妙に明るい作風の漫画家さん。絵柄は結構好きです。
女性が老若どんなタイプも可愛いので、原作通りの展開ならバランスとれてていいかも。
少年漫画というより青年漫画なので、女性キャラの肉感がむちむちのもっちもちです。
「バジリスク」のせがわまさき氏でも嬉しかったけど、氏だと閨画面があまりねとねとじめじめにならないかもしれない、というか女性皆芯の強そうな面構えなので。こちらも女性キャラの肌の張り詰め感がすばらしいむっちむち。
でもやっぱり、せがわ氏は青年漫画に限りなく近い少年漫画家だと思う。
だから山風漫画家さんとしては大好きなのです。

というか、【バジリスク ~甲賀忍法帖~】が伊賀甲賀で10対10の忍び。
【Y+M ~柳生忍法帖~】が7対7(……ほとんどが十兵衛だけど)
【十 ~忍法魔界転生~】の転生衆が7人だっけ? VS柳生十兵衛。

忍法の見せ場を持つキャラが多すぎて個々のデザインが大変だと思うのに描き分けているのが凄いかも。地虫十兵衛なんかどうすんだろと思ったらあんなにも愛嬌ある想像以上の魅力ある人物に。
(手足無くて腹に蛇のようなうろこがある人物と聞いたらどう想像します?)

で、【忍法八犬伝】。
原作本もそうだけど、様々な「八犬伝」の中では一番腹の立つヒロイン・村雨様。
彼女の場面は少年漫画風、その他は青年漫画風という感じの展開なので、……村雨様いらっとする。
正義感を振り回して、無意識に周囲を不幸に陥れるタイプの天然悪女。
彼女がなにかやろうと動くと犬士の死亡フラグなので、「もう動くな!」と読みながら叫びたくもあり。
それでも、周囲は「村雨様の為なら……!」と彼女を崇めながら死んでいくからさもあらん。


あ、「エイトドッグス」で思い出した。
去年のとある「Qさま!」での翻訳して元タイトルを答えなさい問題。

【The Biographies of Eight Dogs】

……何故、「里見八犬伝」が出てこなかった!? 宇治原!!
こんなに判りやすい英訳タイトルなのに!! 間違えるなんて!!

魔法少女で【八犬伝】2 ~【シックスハートプリンセス】~

2016年12月22日 22時08分16秒 | 八犬伝いろいろ
村上隆氏の魔法少女アニメが未完成だけど地上波放送されるとヤフーニュースで読んで驚き。

昔、ここでもなんか記事を書いたような気がして調べたら、6年前の12月に書いてました。
→ 魔法少女で【八犬伝】 ~【シックスハートプリンセス】~

今年は全く「八犬伝」ネタもコネタも書いてなかったのに、唯一の記事がコレってのもアレですが。

で、ウィキその他で調べたら、ちゃんと八人魔法少女で名前にそれぞれ「仁義礼智忠信悌」の文字持ってる女の子達が!
って、「考」の文字持ってる子がおらんがな……。

なので、公式? タイアップ? な頁に飛んでムービー見てきました。

公式サイト「STUDIO PONCOTAN 」→ http://poncotan.jp/

やっぱりというか静止画の女の子は可愛いのに、動くとなんであんなにも狂気っぽいんだろう……。
「悌」の黒い魔法少女が、「仁」の女の子のいるクラスに転校してきて化粧品でメイクアップして変身。

「ゴージャス・アイリン」か! とツッコミかけて、いやこれは昔のロリメカアニメの「魔法のルージュ りっぷ☆すてぃっく」だなとどうでもいいことを考えながら視聴の続き。(更に余談ながら「りっぷ☆すてぃっく」のメカデザインは、「光戦隊マスクマン」でもメカデザインを担当しているらしい「魔神伝」の作者の来留間慎一氏。もうこの名前だけで石川賢先生のファンなのかなって思う……自身の身体がばらばらにされてから始まる少年の復讐譚の「魔獣戦線」とか)

……画面からこれでもかとばかりにロリと狂気が溢れてるのが怖い。めっさ怖い。
芯を使わずに粘土人形を作るような感じのキャラというか「まどマギ」がまだぎりぎり可愛く見える。
「八犬伝」絡んでなかったら、ムービー止めて履歴も絶対に消してます。

黒の魔法少女、巨大化魔法少女を出現させて街を襲う。
「仁」の子も無理矢理? ピンクな魔法少女に変身させられて、同じく巨大魔法少女を出して対抗。
って、こらあっ!

この動画にはふたりしか出てこないけど、サイトの中を見てみたら八人の女の子の変身前と変身後の
イラストがありました。で、名前を知りたかったので探したらピクシブ百科事典で発見。
信憑性はともかく(というか、元記事が不明なので)、名前も一応八人共に判明。

化粧品とタイアップのムービーに出てくるのがこのふたり。

・羽仁はるか(ピンクプリンセス)
・悌上たまき(ブラックプリンセス)

イラストのみに登場なのがこちらのプラス6人。

・義堂あみ(ブループリンセス)
・牟礼ゆかり(イエロープリンセス)
・智鳥かなで(パープルプリンセス)
・吉忠まこと(グリーンプリンセス)
・大信めぐみ(ゴールドプリンセス)

色がよく判らなくてちょっと浮いてるオッドアイの女の子がいる……。
ので多分この子が「考」?
と思ったらキャラがふたりで変身後はひとり!? バロム1か! 仮面ライダーWか!

・猫塚ゆきこ(ダークハートプリンセス)
・犬養りさこ(ダークハートプリンセス)


TOKYO MXで12月30日(金)19時~20時放映予定。
ヤフーニュースで見た線画のみのイラストのこの子は誰?
髪留めや髪飾り見ても、該当するような子がいない……?
ハートのイヤリングしてるから、プリンセスのひとりなんだろうけど。

そして未だに謎なのが、ちゃんと八人の魔法少女、もとい「ハートプリンセス」は存在するのに
何故「シックスハートプリンセス」なのか? 何故「エイトハートプリンセス」では駄目なのか?

今年最後のオルフェンズ

2015年12月27日 18時27分06秒 | 八犬伝いろいろ
とりあえず、シノが死ななくて良かったと安堵した「鉄血のオルフェンズ」。
こういうムードメーカーっぽい軽いキャラは、こんな風な人死に回は要注意なので。

ちょこちょこと入ってくるシノとヤマギのミニエピソードがやっぱり気になります。
このふたりの関係が謎過ぎて。兄弟でも、親友でもないのに???

そして、毎回話の〆に三日月とクーデリアの会話がないと、落ち着かないと思ったら
まさかの進展。これで年末最後と区切るとか。

劇中BGMが民族音楽っぽくて、それも安心して見ることができる一因なのかも。
ロボットモノで民族音楽というと、「オーガス」のEDを思い出す世代です。

昨日のために涙 明日のために笑い

「オルフェンズ」も「オーガス」っぽい部分もあるといえばあるかも。
そしたら、クーデリアは”特異点”で、桂の立場なのかも。各勢力が狙う人物ってことで。
三日月はミムジィっぽい位置かも。ついでに、アトラの位置はモームっぽい。
でもそうしたら、クーデリアか三日月を庇ってどっかで死にそうなフラグ。



三日月の名前も、三日月・オーガスだから思い出したのもあるのかも。

搭乗機と共にどんどん強くなっていって、淡々と敵を殺す三日月がちょっと怖い。
オルガの言動次第では暴走特急と化すんじゃないのかと。

京伝と馬琴

2015年12月14日 22時02分53秒 | 八犬伝いろいろ
最近はこんな漫画を読んでます。

在原業平と菅原道真がコンビ?組んで「相棒」みたいに謎を解く「応天の門」とか
清少納言と紫式部が意気投合したりしなかったりの「姫のためなら死ねる」とか
最澄と空海がとにかく格好いい「阿・吽」とか
歴史上の人物で接点のあるふたり、別の視点から見れば…な漫画が面白いです。

だから、馬琴と京伝の若かりし頃の漫画とか小説とかがあったら面白そうだなぁと。
(だけど、付け焼刃的な中身ぺらぺらのBL系だったらやだなあ)

馬琴先生こと曲亭馬琴が、その書き物の先輩というか弟子入り志願した相手が山東京伝。
当時のお江戸のベストセラー作家だった京伝28歳に弟子にしてくれと押しかける馬琴24歳。

「弟子にしてください」
「駄目。だけどここに来たいんだったら来てもいいよ」

あくまでも想像です。そして弟子にはしてもらえなかったけれど、京伝の家に通い詰める馬琴。
時には長期間泊り込みで、口述筆記みたいなものをこなしたり。
そんな、このふたりの関係がちょっとどころか、かなり心魅かれるものだったりして。

大雑把に書いてのふたりの巨匠のイメージ。

おおらかで陽気で好奇心旺盛で実力もあって頼れるリーダー気質の京伝と
偏屈で真面目でひがみっぽくて正義感は強いけれど世渡りの下手なタイプの馬琴。

ふたりの関係は一般的には「ライバル」で「師弟関係」としか出てこないけど、なんとなく違うような。

明るい性格で面倒見のいい京伝を慕いながらもその才能と才覚に嫉妬しまくりの馬琴。
難しい性格のくせに驚くほどにロマン溢れる設定の物語を真面目に書き続ける馬琴に一目置く京伝。

いろいろ読むと、こんな風なイメージがこのふたりには浮かぶんですね。
この小説のイメージも大きいです →山東京伝の人物考【およね平吉時穴道行】

馬琴と京伝が出会ってから26年目。京伝は急死。
奇しくもそれから26年目の夏。長編「八犬伝」完結。
自分と出会ってから死ぬまでの「26年」の間に京伝が出した作品を越えてみせよう。
そう馬琴が思っていたなら、京伝が死んでからの「26年間」がタイムリミット。
偏屈な馬琴ならそんな風にも思っていたんじゃないのかなぁと。

琉球王国の王子の浪漫あふれる活劇奇譚の次は、宇宙樹(?)の下での男女の宿命の恋愛もの。
で、この次が因果が入り乱れまくりの、お姫様と獣との悲恋と、その宿命を受け継いだ
八人の青年たちの運命の物語「八犬伝」。

そりゃ、女性人気爆発になるわけですよ。
こうやってそれらしく書き出してみただけでも、読みたくなるもの。

「この作品であなたを越えてみせます」と馬琴が言ったかどうかは判らないけど
書き始めてから2年目でその京伝は死去。一番に読ませて張り合いたかった相手を失っても
必死必死で書いていった馬琴の心中やいかに。
眼が見えなくなっても、後半の親兵衛のひとり活躍ばかりの内容が延々と続いて人気が落ちてきても
「とにかく完結させる」と書き続けた執念はここにも一因あるのではないかと思うのです。


振袖小町が空を舞う! 【振袖無頼控】

2015年09月19日 01時09分10秒 | 八犬伝いろいろ

(振袖無頼控/山田ミネコ)


タイトルだけでずっと探してて、なかなか入手出来なかった山田ミネコさんの本。
「最終戦争シリーズ」とか「ふふふの闇」とかは高校生時代にハマリまくったものですが。
小角は作者さんのお気に入りなので、どのシリーズにも必ずといっていいほど登場です。

で、その山田ミネコさんの初期の初期の短編作品。すごく昔過ぎると、貸本漫画の「風」まで
遡ってしまうから、「最終戦争シリーズ」の初期の時代物+タイムパトロールの辺り?
初期の独特な眼の時代というか。

内容はタイトルがそのまま。振袖を着た無頼な男の子が捕り物をする話。
そのタイトルそのままの主人公の名前は「信乃」。

……気づかなかった。なら、その周囲にいる信乃の親友や幼馴染の名前は!?
と思ったら、こっちは特に八犬伝とは関係なく、ちょっとがっかり。

というか、そんな設定の漫画なら、とっくに自分の八犬伝レーダーに引っかかってますね(笑

無頼というと、自分の中では「ブライガー」なのですが。
山田ミネコさんは「バクシンガー」のシュテッケンが好きで、アニメージュにイラストも描いてたな、と。
長髪サラストのシュテッケンは山田先生の絵柄に合いすぎて、どうしようってな感じの美麗な絵でした。

そういえば、うん十年ぶりのJ9シリーズ最新作予定の「ジンライガー」は今どうなってるんだろ。
「水滸伝」の世界観でのJ9。


「銀河神風ジンライガー」 → 公式サイト 

主役は原点を踏まえた四人グループらしいということまで判明。
ジンライガーが石川賢の漫画に出てきそうなデザインで、こっちはちょっと好み。

昔、OVAで「鋼の鬼」ってタイトルのロボット物があったけど、トゲトゲした実用性に向かなさそうな
実際には作れなさそうなロボットが二体出てきたけど、そんな感じ?
でも、あれは外見はどう見てもロボットだけど、「大魔獣」だからエヴァみたいなものなのかも。

あれも、今思えばSFロボット物を装ったBLアニメだったような気が。
だって、レンタルで一度見ただけですけど、物語の後半は主人公のタクヤが、魔獣に取り込まれた
親友ハルカの名前をひたすら叫んでるだけのような記憶が。

ヒロイン枠はどう見ても男性のハルカさんでした。


トラベルミステリー?【内房線の猫たち 異説里見八犬伝】

2015年08月30日 16時04分57秒 | 八犬伝いろいろ
「内房線の猫たち 異説里見八犬伝」 (西村京太郎 著/講談社ノベルス)

という西村京太郎先生の小説が10月に出るらしいんですが。
やっぱりこれもトラベルミステリー? でも、十津川警部は出なさそうです。

ドラマの「西村京太郎トラベルミステリーシリーズ」の再放送を日曜日の午後とかに
見るのが好きだったんですが(土曜日の本放映時間は仕事中)、十津川警部の相棒の
亀井警部補役の愛川欽也さんが亡くなられてからは見てないな。
高田順次さんもタレントさんとしてはすごく好きなんですけど、亀井警部補と
してならどうかと言われたら、ちょっと違うというか。

十津川警部は高橋秀樹@桃太郎侍。 だけど、あんまり印象が強くない。
というか、別シリーズの「十津川警部シリーズ」の渡瀬恒彦@十津川警部の
イメージが強すぎて。このシリーズの亀井警部は伊東四郎だし、濃い加減が別次元。

「警視庁捜査一課9係」と「おみやさん」の両方のシリーズも大好きなので
自分内での渡瀬恒彦のイメージはミステリー小説の警部モデルにしやすい俳優なのかも。

もうひとりモデルにしやすい警部といえば若林豪。「狩矢警部シリーズ」の。
山村美佐の京都ミステリー「キャサリンシリーズ」では京都府警の警部として
顔見知りのキャサリンに「ミスター・カリヤ!」と呼ばれる渋い警部さん。

実家には山村美佐シリーズがほぼ揃えてあったので中学生時代から読んでたからというか
狩矢警部の本名が、「狩矢荘助」と知ってからドラマも見るようになったというか。

だから、もしも渋い俳優ばかりで、現代風の八犬伝をドラマにするなら、
加藤剛が荘助のイメージです。


ついでに余談だと、プロテニスの錦織圭と渡瀬恒彦(渡哲也も)は親戚だけど
あまりそれが話題にされることがないのは、あまり騒がない島根県出身だから?

サト8復活!【サトミちゃんちの8男子】(7)

2015年06月10日 22時03分07秒 | 八犬伝いろいろ
【サトミちゃんちの8男子】 7巻が来月7月14日発売予定です。

……結構エピソードも貯まってるし、いっそのことアニメ化しませんか?
真夜中に放映してるようなアニメ……駄目だ、これは大きなお友達じゃなくて
ちゃんと小中学生の女の子向けに作るべき。

そんなに有名な男性声優を使わなくてもいいので。
角川さんお願いします。

親友はワーウルフ!【土魔法に栄光を!】

2015年06月09日 22時31分56秒 | 八犬伝いろいろ

(【土魔法に栄光を!】烏丸鳥丸 著/富士見書房)

初めて「FF」をやったとき、回復系を入れなかった為、親友にどつかれた記憶があります。
(その後、四人の内ひとりを無理矢理、赤魔道師にジョブチェンジ)
そして、「FF3」をやったとき、学者&風水師&モンク&黒魔道師という通常パーティで
レベル上げをしていてやはりどつかれた記憶もあります。
「FF」シリーズはそこまで。なので、炎の属性、水の属性のクリスタルを組み合わせて
どうのこうのという後世の「FF」はやったことがありません。

判るのはせいぜいが「木火土金水」の相殺関係くらいです。

この【土魔法に栄光を!】も、いわゆるライトノベルの安定設定である、現世から異世界への
転生モノ。そんでもって、このお話の主人公の特徴は、生まれ持っていた魔法属性が「土」
だったということで、自他ともに大いなる「がっかり感」から始まる成長物語だということ。

でも、強くて若くて美人で性格もどこか突き抜けている両親から受け継いだ魔法の才能、
本人も赤髪のイケメン(美少女顔だけど)、「土」属性だけど魔法の才能はある(大量に)
親友も(気弱だけど頼れるワーウルフ少年)、可愛い使い魔(動く美少女フィギュア)も
可愛い幼馴染の美少女(武器は魔道拳銃)だっている。下級だけど一応貴族でお金持ち。

唯一の悩み事が「土」属性だった、ってそれはちょっと贅沢な悩みだなぁっおい!(笑)

FT世界ではちょっと地味な、印象としてはドワーフのおっさんが斧を担いでわーわー踊って
るような、歌いながら洞窟掘ってるような、私的にはそんなイメージの「土」属性。
「FF3」の風水師もおっきなベルを鳴らして地面ぼこぼこってさせるから、「土魔法」の
一種だよね。あんまり強くはならないけど、そのしぐさが可愛くて使っていたんですが。

「炎や光の属性だったらよかったのに」と、中身は元・オタク青年ちょっとだけがっくりするも、
「逆に土魔法の地位を向上させてやろうじゃないか!」と、現・赤髪イケメン少年は意気込む、と。

本編から一部抜粋しても『その属性は「地味」という理由で超不人気かつ超不遇の土属性』と、
ここまで言うかっていうくらいの不人気属性。FT小説をあまり読まないような、魔法のことを
よく知らないひとからすれば、「やっぱり目立つ派手な方が強そう」ってなりますわな。

でも、この主人公のアルバは、大小の様々な試練を乗り越えながら、「土」属性の魔法の
地位向上に貢献していくという物語。題材がやっぱり「土」のせいなのか、ちょっと地味だけど
現世オタクネタがちょっと多いのが気になるけど、面白いのです。

昔の漫画「精霊使い(エレメンタラー)」に出てきた「土の精霊使い」のおじいさんも
見事な城を土の精霊に作らせて(材料は土の精霊のよだれ!)たりしたけど、かなり土木建築で
役に立ってたなとふいに思い出してみたり。しかも強かったし。


それで、どこに「八犬伝」かというと、このアルバが魔術学園で最初に出会って親友になったのが、
ワーウルフのヤツフサ。ハリポタのハリーとロンの出会いみたいな展開というか。

「9歳で女の子みたいな風貌の赤髪ロングでちび」なアルバと、
「11歳だけど180センチ越えの黒毛狼男」なヤツフサ。

初対面はこのままBLに突っ走ってもいいような設定なんですけど。
でもレーベルがそれ方向じゃないのであくまで友情。

「風」属性のワーウルフ少年は、のちの王国騎士団オルトロス隊隊長となるようです。

二巻の表紙のヤツフサが可愛すぎてもう……。


本名「ヤツフサ・サトミ」。
お父さんの名前が”シノ”、お母さんの名前が”フセ”。
綺麗な顔立ちで女性のようなのがシノ父さん、豪快で男らしいのがフセ母さん。
お姉さんの名前が”タマズサ”なのは、多分、ってまんまやん!!

作者さん曰くの「ヤツフサ一家の名前は分かる人は速攻で分かると思います」。

はい、八犬伝レーダーを張っていったら、全然違うジャンルだったのに唐突につながりました。
なんとなく、ハガレン@エドワードを彷彿とさせるような少年魔術師属性「土」だったので
なんとなく、読み進めていったらビンゴでした。

信乃×伏姫=八房+玉梓 ときましたよ。

もしも上記のような属性に当てはめたら、信乃は「水」で、伏姫は「光」なのかな、と。
玉梓は「闇」だろうけど、八房は……最初「闇」→「光」?