いぼ取り地蔵さんは、むかしから高佐の琴亀(ことかめ)の地にまつられている。
それで琴亀の地蔵さんともよばれている。
いぼができたときに、お参りすると落としてもらえるという言い伝えがある。
地域の人々や近くの町の人は、いぼができると、そのいぼを豆などでこすって、その豆を持ってお参りするといぼが落ちるので、この話が広まって、人々の信仰を集めてきた。
ある時、高佐から遠くへ嫁いだ娘さんの手に、いぼができたので、実家の母親が祈願したら、いぼがすっかり落ちた。そこでさっそくお礼参りをしたという。
また、町の魚屋さんお参りをして、祈願したら、その日から商売が繁昌したという。いぼ以外の話もあって、地区の人は「霊験あらたかです」といっている。
この地蔵さんは、昔、山の上にあったが、国道の拡幅によって、山がけずられたので、今は山裾の地に移された。
毎年、8月24日が例祭で、この日は、のぼりを立て、供え物をして地区の人々や信者がお参りしている。
(河芸の伝承から)
河芸にある霊験あらたかなスポットを紹介しています。
信じるものは救われる!絶対?