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再び鹿児島、熊本の巨樹巡りの旅に戻ります。2日目の午後は寂心さんの樟の木を訪ねました。
幹周りが13.3m、高さは29mにもおよぶ熊本県の指定天然記念物の大きなクスの木が寂心さんの樟で樹齢は約800年といわれています。戦国時代、菊池氏(きくちし)の重臣であり、現在の熊本城の南側に位置していたといわれる「隈本城」の城主となった鹿子木親員(かのこぎちかかず)のちの寂心(じゃくしん)の墓をその根元に巻き込んでいると伝えられていることから、「寂心さんの樟」と呼ばれるようになりました。見事な根元や、1本の木であるのにまるで森のように枝を広げ、葉を茂らせている姿は、地域の人々をやさしく包み込み、しっかりと見守っているようですし、地元の人々により温かく守られているのがわかりました。
同行の5人は「神様の木に会いに行く」というNHKBSの番組で何度も見ていたので出会いたい巨木のナンバーワンでした。熊本駅で手荷物をコインロッカーに預け身軽になってから鹿児島本線の植木駅で下車。そこからのんびり歩くこと30分で到着。広い公園の一角にあり新緑の燃えるような若葉の樟の葉はゆさゆさ何かを私たちに語り掛けているようにも感じました。
鎌倉時代その祖は、源頼朝の命により鹿子木荘の地頭となった三池貞教で、赴任後は任地の名をとって鹿子木氏を名乗った。その10代目鹿子木三河守親員が入道後に名乗った号が厳松軒寂心である。文武両道に秀でた、なかなかの人物だったらしい。(案内板より)
緑蔭に佇み響く永久の命
メンバーの全員が一番見たかったこのクスノキでしたから歩いて行って遠くから見えた時の感動は今でも忘れられませんね。
まずゆっくり遠くから一回りして全容を眺めてから徐々に近づきましたら根回りの盛り上がった姿にもまたまた驚きでした。新緑のこの時期、さわさわと吹く葉のそよぎからこの樹の歴史を聞かせてもらっているようにも感じましたね。
とにかくうれしい出会いでした。
コメントありがとうございました。