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「オルタナ42号」を読んだ所感。

2015年10月13日 20時40分29秒 | 読書


オルタナ42号

オルタナ
定価(700円+税)
2015年9月30日発売

今回は早く読めたーーー!オルタナ最新号。
多分、これだけの間オルタナのレビューを書いているのは、
世界広しといえど、俺だけではないか。
クオリティは別として、俺だけではないか。

今回のオルタナは表紙の手抜き感というか、
なんでこれが表紙なのって感じはありましたが、
内容は幅広く読みやすかったです。

ちなみに、味の素とHUAWEIのPR原稿はやり方を考えるべき。
クオリティが違いすぎて読めないよ。

結構色々印象的だったけど、世界のソーシャルビジネスの白黒反転手帳はおもしろかった。
でもこれって僕前持ってたんだよね。
ナイトメアビフォークリスマスのキャラクター手帳が反転ものだった。
ペンを探すのが大変だったから、そこらが確かに課題ね。

アイスバケツチャレンジがおもしろいかどうかは別として、
知的ユーモアがソーシャルコミュニケーションに必要って話はおもしろかった。
きわめて当たり前のことなんだけど。

やっぱり特集は流石のクオリティ。
持続可能な街づくりはしっかり取材もしてあっておもしろい。
その街に住む人の空気感まで記事にできているのはすげぇなって。
この10ページくらいを読むだけでも756円を出す価値があると思う。
特に気に入ったのは、「市民の意見が通るから、意見を言う」という姿勢。
確かに、自分の街の市民会議は、ちゃんと市民の意見が通っているんだろうか。
振り返る機会にもなった。
ただ、愛着心をもつ気持ち。それが醸成された理由みたいなものが
感じられにくかった。それを育てるのがやっぱりどこも課題なんじゃないかな。

虎屋の社長のインタビュー記事もよかった。
というか、いっつもこのインタビュー記事はすごくいいんだけど、
本当にこんな良い会社あるのか!?って思ってしまうんだけど。
なんか、えぇこと言い過ぎてない!?みたいな。
いやーすごい。

社長の経営に対する姿勢が感じられるこの記事は本当にいつもクオリティが高い。
虎屋に行きたくなる。カルビーを買いたくなる。

今回最も印象的だったのは「21世紀は木の世紀」の記事!
当然勝田が木材に興味があるというのはあるにしても、
洗練された建築に対する考え方も視点もすごい新鮮だった。

オルタナのような本は、知識の幅を広げるために読む本だと思う。
視点を変えるとか、視点を増やすとか。
これからの時代はこう!ってことよりも、
昔からこうやってきたよってことに光を当てることや、
私はこう考えていますよっていうダイバーシティを学ぶことが
読むということで体感できることが楽しいんだな。

今号もすげーオススメのオルタナ。
是非読んでみてください^^

最後に勝田が印象的だった文章をいくつか紹介。

・ポーランドの市民は世界規模のチェーン店よりも
 地元の店を愛する人が多い。
 大型の百貨店・スーパーよりも個人営業のグローサリー・ストアを尊重し、
 スターバックスよりも地元の小さなコーヒーショップを大事にする。

・いまでこそ銀行からお金を貸してもらえるようになったけれど、
 昔はそうではなかった。
 終戦間もない頃には、給与の遅延を従業員に詫びたこともあった。

・素材だけの性能でいうと、木のほうが優れている。
 コンクリートは、弱ってきたときには見た目では分からない。
 木は、傷んできたときに、「あ、腐ってきたな」ということが分かる。
 分かるということが、実は耐久性だと思っている。
 法隆寺が世界のどんな建築よりも長持ちしているのは、
 痛んでいる木を取り替えてきたから。
 古くなったものを取り替えることは、人間社会においても健全だと思う。

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