自由席

Ｎ７００系の自由席ですごい光景を見た。

いきなり、隣のおっさんが席であり得ない行動をとったのだ。

席で寝ていた私。
するとこんな感覚。
あれ？変な臭いするぞ。
煙草臭くないか？

見たら隣のおっさんが堂々と一息ついている。

私は一瞬、目を疑った。
なぜ彼は吸っているのか？
見た目やくざ風でもなく、
気の弱そうなおっさん。
たまの金曜はワルぶってみようと思ったんだろうか。

私は思いきって、指摘をしようと考えた。

ゴホンゴホン

明らかなる煙いアピール。
直球過ぎたのか、
瞬時におっさんは判断した。

まさか喫煙車ではないのでは？

その判断は早かった。
しまったと言う顔をしたおっさん。

しかしその火のついた煙草がある。

おっさんのとった行動にまた驚いた。
肘掛けをガタガタ言わしはじめたのだ。

まさか。
まだ分かっていない。
禁煙車だし、Ｎ７００系。
肘掛けについた灰皿なんかないんだよ。
昭和の産物なんだよ、おっさん！

一部始終じーっと見ていた私の視線がよほど気になったのか、
おっさんは消化活動に必死。
最終手段に出た。

床に煙草をぽいっとし、
煙草をフミフミ。

あーあ、やっちゃった。
喫煙ルームが目の前にあるのに。


自由席って本当に自由なことするんだな、
って感心すると共に、
こうやって若者に馬鹿にされない大人になろうと、
改めて決意しました。