今日仕事で伺ったミッドタウンのロックフェラーセンタービルにある、とあるオフィスにて。
たまにここにいると、「キャ~」という女の子たちの黄色い声が聞こえてくることがある。
なぜかというと、1階にラジオシティ・ホールがあるから。
今日も夕方7時ごろ、女子の「キャー」という声が聞こえてきた。
しかし何かいつものと違う。
声のトーンが5オクターブ(?)ぐらい上がっている。
しかもウェーブのように、鳴り止んだかと思うと、再び…というのが、何度も続く。
いつもは気にしない私も、「なになに?」と窓から下を眺めてみた。
すると、道路一面に、入り待ちの人・人・人。何台もの中継車とおびただしい数の警察官。
柵の手前には、ズラリと敷かれた赤いじゅうたんが!
「何事や?」とラジオシティのHPで調べると、どうやらテレビ界のアカデミー賞といわれる「エミー賞」の授賞式だと。
どうりで、歓声がいつも以上に甲高かったわけだ。
オフィスにいたみんなも一気にミーハーになって、「誰?誰?」と、ペタリと窓ガラスに張り付く。
何せオフィスが5階にある上に、赤いじゅうたんがその真下にあるので、セレブの頭しか見えない(泣)。
それでも向こうの白いテントからこちら側の赤いじゅうたんの方へ、何組ものドレスアップしたゴージャス・カップルが向かってきた。そのしなやかな歩き方から、ドレスの裾のなびかせ方まで、どこをとっても完璧にセ・レ・ブ!
セレブたちがこちらに近づくに度に、黄色い声もリフレイン。その声のデカさだけが、我々が唯一判断できる人気のバロメーターだ。
中にはファンサービスをしてあげる人までいたりして、イケメン男優の背中にあつかましく手をかけ、写真を撮るアメリカ版オバタリアン(死語)も絶好調!
そんなこんなしていたら、私がオフィスを出なければいけない時間に。
「ビル出たら、手を振ってみたら?! 見知らぬアジア人セレブだと思って、キャ~って言ってくれるかもよ」ってそそのかす同僚に、「そんなことないですよー」と謙遜するあたし。
ドキドキしながらビルを出ると、警官に「早く行け!」と追い払われただけだった…。
※【写真】赤いじゅうたんはビルの真下なので、壁がじゃまして撮影できず…。その雰囲気だけでも伝わればいいなと思って撮影しました。
NYのレポートを楽しく拝見しております。
当方のNY旅行記が完成しましたので、
お暇な時にぜひ遊びにきてください。
ほんの数日の旅なのですが...