《ニューヨーク直行便!》

NYでエディター&ライターとして活動しているアベカスの、
見たまま感じたままの私的ニューヨーク・レポートです。

ペンシルヴェニアのご報告

2005-03-26 | 旅行記
先日は、ニューヨークから一路西、
アメリカの中でも特に歴史の古い州
ペンシルヴェニア(Pennsylvania)へ行ってきた。

ちなみにペンシルヴェニアは今回2回目。
昨年は、北部のマウンテウントップという田舎町に行ったが、
その街のお水がとてもクリアでおいしかったことが、今でも忘れられない。

水道水は全くの無臭で、浄水器いらず(西海岸は知らんが、東海岸や中西部では珍しい)。
そしてシャワーを浴びると、温泉のような硫黄の香りがふんわりした。
「ここで温泉掘ったら、一躍ミリオネア(?!)」という考えが頭をよぎったが、
そういえば、アメリカ人は死んでも(?)裸を他人に見せないので、
「日本のようにはいかないか…」と、ミニオネアの夢も一瞬にして消え去った。

で今回はといいますと、州都ハリスバーグ(hurrisburg)という町と、
そこから車でハイウェイを30分ぐらい走った場所に位置する
カーライスル(Carlisle)という小さな町に行ってきた。

たくさんの教会や古い建物が残っている、美しい町。
建物は、特にヨーロッパ調の赤レンガで作られた建物が多い。
赤レンガは夏は涼しく、冬は暖かく室内を保ってくれるらしい。
なので、今でもアメリカ人は、赤レンガの家を好む。

カーライスルという街は、南北戦争でたくさんの血が流れた場所の一つで
街角には、亡くなった兵士のモニュメントなどがあった。

北部のマウンテントップも、南部のハリスバーグも共通するのは

① 街並みが綺麗で、ごみが少ない。
② 人々がとてもフレンドリーで、優しい。
③ 人も車も、町の動きも、ゆ~っくり。
④ 人種は白人がほとんどで、アジア人はあまり見かけない。

ということかな。
特に①~③については、全くニューヨークとは正反対なので、ほ~っとする。
店員から極上の笑顔で迎えられた際には、こちらが恐縮してしまうほどだ。

行き交う人々は無愛想。
高級店を除き、サービスは期待できない。
すべてはお金。
そんな生活に慣れっこになっているからこそ、こういう場所に来ると
人々の温かさが身にしみる。
「あぁ、田舎暮らしも悪くないな」と思ってしまう。

ニューヨークは確かにアメリカの一都市だけれど、
こういう田舎町に住み、人々と触れ合うことこそ、
「本当のアメリカ」を知ることなんじゃないかなぁと思う。