昭ちゃんのひとりごと

地方議員経験者としての オヤジのつぶやき

娘の快挙

2007年09月29日 23時50分19秒 | Weblog

 長女が現在勤めている某大手企業で、社内コンテストが実施されています。私はあまり詳しいことは知りませんが、かなりの難関らしいのです。

 その難関を突破して見事「金賞」を獲得したという報告が入りました。自分が営業で獲得してきた顧客企業の記事を編集して掲載するのですが、その記事の構成や文章、あるいは掲載写真などを総合的に判断して賞を決定するとの事です。

 各種の賞があるらしいのですが、「金賞」は1年も該当者がなかったとのことです。まだ今年入社したばかりのひよっこですが、着実に成長しているようです。

 その表彰式が来月東京の大手ホテルの会場を貸しきって開催されます。レッドカーペットを歩いて壇上に上がり、受賞した後はスピーチもしなければならないそうです。

 何せ年間の交通費だけで15億円という大企業です。やることが派手ではあります。この夏、いつも妹のデジカメを借用していた長女に「それじゃあ、困るだろう」と思ってデジカメをプレゼントしていましたが、しっかり活用しているようです。

 高卒後、近所の中華料理店のウェイトレスからスタートし、転職しながらキャリアアップを続けてきた長女の弾んだ声にオヤジの私が励まされました。

 本音を言えば授賞式の時には中には入れなくても、一緒に上京して夕食くらいは付き合いたいものです。でも、多分断られるでしょうが・・・。

 受賞には賞状と盾、それに金一封が添えられ、さらに給与の査定も評価されると言うので、私は「よし、じゃあ・・・お父さんからもお祝いを上げよう」と約束しました。「何が欲しいのか考えとくね」と言った長女のこぼれるような笑顔が嬉しかったですね。

 次女も現在はアルバイトをしながら正社員の口を必死に模索しています。長女と違って寡黙な娘です。しかし芯はしっかりしています。頑固なだけに柔軟さに欠けますが、それも本人の特性です。そのうちしっかりと自分の人生を切り拓くと信じています。今日はその二人の娘と昼食を共にしました。

 「家族」のあり方などをしゃべりながら、「家族」のありがたさをしみじみと感じた一日でした。 頑張れ!!! 娘たち!!!


手のひら返し

2007年09月28日 23時43分52秒 | Weblog

 政府・自民党は「高齢者医療費の自己負担額増」(1割負担→2割負担)の決定を凍結しようとしています。

 たしかに高齢者にとっては嬉しいニュースですね。しかし、それなのに私はある種の危惧を禁じえません。この法案は民主党など野党の反対を押し切って強硬採決されたばかりです。

 先の参院選の大敗を受けて、安倍内閣は空中分解、衆議院の解散総選挙がささやかれる中、党勢の立て直しを図る必要に迫られていることは理解できますが、なぜにこうも方針が変わるのでしょうか。

 どう見てもこれは衆院選を見据えた上での「票取り策」ではないでしょうか。いわゆる「手のひら返し」ですね。

 こうも簡単に手のひらを返すところが信用できません。仮に衆院選で勝利を収めれば、今度はまたも簡単に手のひらを返し、「やはり財政再建が急務の課題」などと理屈にならない理屈を編み出して方針転換を断行するかも知れません。

 過去にも選挙前には減税を持ち出し、選挙後に増税するなどを繰り返してきました。これまでは野党の力も弱かったし、万年野党などと揶揄されていましたが、現在の政治状況は過去のそれとは明らかに異なっています。

 何でもあり、の自民党は戦い方を熟知しています。しかしそのような戦法は現在は通用しません。もう国民は騙されなくなっています。

 ここに来て高齢者医療費の自己負担額増を見直すと言うのなら、あの強行採決は一体なんだったのでしょうか?

 手のひらを返すより、踵(きびす)を返して退場願いたいものです。


民意の怪(Ⅱ)

2007年09月23日 01時26分08秒 | Weblog

 民意の怪についての続編です。もちろん私はいわゆる「振り子の論理」なるものは承知しています。しかし福田氏では改革の期待が持てるでしょうか? 国民の誰もがそれは期待していないでしょう。

 「改革」というものは、実は生易しいものではないはずです。麻生氏も言葉だけが先行しているような気がします。「最近、キャラが立ちすぎて・・・」などと若者言葉を多用して聴衆の歓心を惹こうとする姿勢にも・・・・・って気になりますね。

 さて「民意の怪」の本質を衝きたいと思います。それは福田氏に民意が流れる中、実は小泉氏再登板待望論が存在したことです。

 まったく主張も政治姿勢も異なる二人に民意は期待しました。それは9派閥のうち、実に8派閥が福田氏を支持した現象とも一致します。小泉・安倍・福田各氏の主張や政治信条が同様ならば構いません。しかしこれほど異なる人に一気になだれ込んでいく現状を見れば、首をひねりたくもなります。

 小選挙区制になって総理の権限や官邸の力が強くなったとか言われていますが、自民党国会議員には政治信条はないのでしょうか。

 こうして見ていくと、やはり自分の選挙の当落ばかりを気にしての行動と断ぜざるを得なくなります。小泉氏の出馬に奔走したチルドレンたちも諦めて福田支持に大方が固まりました。

 そして報道陣にマイクを向けられると福田氏支持の論理を臆面もなく語っています。それを見ているとどうしようもない絶望感に襲われます。

 国会議員がこれですから、民意にも危険性にも似たものを感じてしまいます。かつてヒトラーが台頭したとき、同じような状況がありました。

 ヒトラーはこの民意の移ろいやすさを巧みに捉え、全体主義へと誘導していきました。時代背景も似てきています。国民生活は疲弊し、同時に第一次大戦で他国に割譲した国土を取り戻し、併せて国民の誇りを取り戻すと宣言したヒトラーは熱狂的な支持を受けました。

 年金不信・政治と金の問題・一向に進展しない拉致問題、そして何より向上しない国民生活。これらが複合的に重なり、民意が極端に振れだせば、非常に危険な方向に進む可能性があります。

 ヒトラーのような狂信的な野心を持った政治家が出現しないように祈るばかりです。しかし前述のような国会議員ばかりでは、しばらくは心配ないのでしょうが・・・・。


民意の怪

2007年09月22日 11時23分55秒 | Weblog

 安倍首相が突然政権を投げ出した結果、目下自民党総裁選の真っ只中ですね。明日が投票日です。そしてようやく新総理が誕生しますが、私はその争いとは違った視点で今回の総裁選を見ています。

 それは「民意」という怪物の不安さであり、怖さです。小泉首相誕生の時、民意はこぞって「強いリーダー」を支持しました。その支持は熱狂的と言ってもいいものでした。

 その追い風を受けて小泉さんは郵政民営化を筆頭に次々に改革(改悪?)を推進しました。ところが改革の影の部分が顕著になってくると「民意」は急速に反転しだしました。

 問題となった「年金不信」は小泉政権や安倍政権の問題ではありません。長年にわたる社会保険庁の腐った体質にあります。もっとも歴代政権に責任があることも事実です。

 小泉改革を民意が後押しし、その結果が見え出すと今度は安定感のある「福田政権」を支持する雰囲気です。小泉さんとはまったく逆のキャラクターですね。物事をはっきりと言わない。曖昧な表現にとどめて議論になるのを回避しています。それを安定政権と誤解しています。

 それでも福田候補は総理の条件を問われて「決断力」と答えたのには笑ってしまいましたね。

 本当に民意は危ういし、危険です。恐怖すら感じます。小泉さんは最初から「改革には痛みが伴う、その痛みに耐えて・・・」とはっきり言っていました。

 私は小泉さんを支持しているわけではありませんが、少なくとも彼は正直に言っていたように思います。安倍首相はそれを真似ただけです。だから化けの皮がはがれたのです。

 福田首相が誕生すれば国民は最初は安定感を感じますが、程なく隔靴掻痒するでしょう。何事にも態度が不明確、野党は厳しく追及するでしょうが、のらりくらりの答弁に終始します。やがて国民は苛立ちをあらわにするでしょう。

 それが私の予測です。そして麻生首相待望論と、与野党逆転を望む声が台頭し、政権選択の総選挙になだれ込むでしょうね。つまりは当分の間、事実上の政治空白が生じることとなります。

 その間にも世界はめまぐるしく動いて行くんですがねえ。ああ・・・・・


野党にも・・・

2007年09月16日 02時33分51秒 | Weblog

 自民党の総裁選は、言わば「お家騒動」に近いものです。若旦那が身勝手にも会社の経営権を放棄してしまったのです。それもあろうことか株主総会の最中に・・・。

 それを静観・傍観している野党にも問題があるのではないでしょうか。多少の批判は出ていますが、総じて静観していますね。

 国内的にも国際的にも難問山積のこの時期に、野党とて静観していていいはずがありません。

 こういう時こそ「国民との対話集会」や「生活者との懇談会」などを開催すべきです。臨時国会開催中ではありますが、事実上の政治空白です。自民党などは放っといて国民との距離を縮める行動を取るべきです。

 臨時国会に提出する法案の点検などをしているとは思いますが、今はそれより大事なことがあります。年金問題も格差問題も教育問題も、何も進展していません。

 しかし国民には日々の暮らしがあります。定率減税の廃止や年金未納扱いにされた人たちが困っています。

 すべてがストップ状態です。全部、錯乱した若旦那のせいです。

 野党は結束してマスコミが飛びつくような行動を起こすべきです。新聞紙上が大方総裁選で占められています。それを指をくわえて見ているようでは、国会再開後の議論も大したことはありません。

 まさかスヤスヤ眠っているわけではないでしょうが、政治が国民生活から乖離してはいけません。国民と対話するのは選挙の時だけ? といぶかりたくもなります。

 今こそ田舎の田んぼのあぜ道で、地方の商店街のシャッター通りで、あるいは繁華街の街頭で、演説会を開くべきです。あるいは会場を設置して国民との直接的な意見交換会もいいですね。

 せっかく総裁選の日程がずれ込んだのですから、この機会をムダにすべきではありません。もう少ししっかりして欲しいものです。

 慌てなくても、次の総理は次の選挙までです。その後は組織崩壊の道です。長い野党暮らしになるのですから。