自民党の総裁選は、言わば「お家騒動」に近いものです。若旦那が身勝手にも会社の経営権を放棄してしまったのです。それもあろうことか株主総会の最中に・・・。
それを静観・傍観している野党にも問題があるのではないでしょうか。多少の批判は出ていますが、総じて静観していますね。
国内的にも国際的にも難問山積のこの時期に、野党とて静観していていいはずがありません。
こういう時こそ「国民との対話集会」や「生活者との懇談会」などを開催すべきです。臨時国会開催中ではありますが、事実上の政治空白です。自民党などは放っといて国民との距離を縮める行動を取るべきです。
臨時国会に提出する法案の点検などをしているとは思いますが、今はそれより大事なことがあります。年金問題も格差問題も教育問題も、何も進展していません。
しかし国民には日々の暮らしがあります。定率減税の廃止や年金未納扱いにされた人たちが困っています。
すべてがストップ状態です。全部、錯乱した若旦那のせいです。
野党は結束してマスコミが飛びつくような行動を起こすべきです。新聞紙上が大方総裁選で占められています。それを指をくわえて見ているようでは、国会再開後の議論も大したことはありません。
まさかスヤスヤ眠っているわけではないでしょうが、政治が国民生活から乖離してはいけません。国民と対話するのは選挙の時だけ? といぶかりたくもなります。
今こそ田舎の田んぼのあぜ道で、地方の商店街のシャッター通りで、あるいは繁華街の街頭で、演説会を開くべきです。あるいは会場を設置して国民との直接的な意見交換会もいいですね。
せっかく総裁選の日程がずれ込んだのですから、この機会をムダにすべきではありません。もう少ししっかりして欲しいものです。
慌てなくても、次の総理は次の選挙までです。その後は組織崩壊の道です。長い野党暮らしになるのですから。