<世界経済は日独から強奪した財貨で賄う>
・先にも触れたが、定説によれば、マンハッタン計画の総予算は20億ドルを上回るという。この金額は、第2次世界大戦で消費した全小火器類の金額に匹敵するそうだ。
・結社の金融カルテルが過去から保有管理してきたアジア・中国での権益と財貨を、結社は日本に錯覚を起こさせて狙わせた。結社の戦争シナリオは、戦争を通して富と権益を貯め込む日本民族を、最後には丸ごと「回収」して富を継続支配する方向で編まれた。日本は戦争を通して、富を貯め込みつづけている成金国だったからだ。
<富裕・ロマノフ王朝と神国日本は崩壊させる>
・1905年、英米の金融カルテルはシナリオどおり、ロシア皇帝を日本と戦わせた。日本は英米の金融カルテルが差しだした金融支配という名の甘い「友情」に乗った。だが裏では、ロシアの戦費をロスチャイルドの金融グループが負担、日本の戦費をクーン・ロエブ商会がそれぞれ担当していた。
・ロシアは戦費の浪費を繰り返した。いきおい、融資金とその利息の返済に追われ、それに伴う国内経済の破綻が大衆の反乱気運を醸成していった。日本も、ロシア皇帝と同様に緊縮財政に追い込まれていった。
・結社の対ロマノフ王朝、ならびに神国・日本を崩壊させる作戦は、イギリスの血脈とアメリカ経由の資金で始まった。仲間内でさえ容赦ない非情な態度で臨む結社メンバーのやり口は、いかんなく発揮された。ロマノフ王朝を金融支配する最大の目的は、革命後のソビエト社会主義共和国連邦の樹立であった。
<レーニンを起用、共産主義国家を誕生させた超富豪たちの結社>
・20世紀、結社は「恐怖」をばらまいた。「恐怖」は覇権と富の獲得に跳ね返るからだ。ここでいう「恐怖」とは、先述した原爆の父とも呼ばれるアルバート・アイシンシュタイン博士とその友人、バートランド・ラッセル卿との会話の中で使われた言葉と同じ意味である。
つまり、ラッセル卿はアインシュタイン博士に「世界各国の主権を国連へと委譲させるためには、核兵器の生み出す“恐怖”を利用する必要がある」と語っている。この会話で使われている「恐怖」とは最終兵器のことであり、ファシズムのことであり、ソ連と中国の共産主義、マルキシズムのことだ。
・レーニンはスウェーデン、スイスを経由して、ドイツから封印列車でロシアに潜入。彼らが掲げた革命タイトルは、ボルシェビキ革命。
・理論家マルクスの起用は、ロスチャイルドが決めた。マルクスには、先述した結社の一団体「義人同盟」と謀って、1848年に共産党宣言を仕上げた実績があったからだ。マルクスの共産党宣言の内容は、アダム・ワイスハウプトの理論を下敷きにしていた。その証拠に、1776年に作られた結社イルミナティのワイスハウプトの理論は、マルクスが用意した宣言の基本項目と同じなのだ。ワイスハウプト理論を踏襲したマルクスの共産党宣言は、次の条件を強要していた。
- すべての君主国、およびすべての勅任政府の廃止。
- 私有財産、および遺産相続の禁止。
- すべての地代の公共目的への適用。
- 高率の累進課税。
- 亡命者および反逆者の財産の没収。
- 国家資本、および排他的独占権をもつ国立銀行による、信用の国家への集中化。
- 国家の工場、生産用具の拡大、共通計画により、あまねく実施させる荒地の開墾と土地改良。
- 万人の平等な労働義務。
- 産業軍隊の訓練(特に農業のため)。
- 農業と製造業の結合。
- 人口の地方へのさらなる均等分散による、都市と地方の相違を漸進的に廃止。
- 公立学校でのすべての児童の無償教育。
- 教育と工業生産の結合。
- 現在の形態の児童労働の禁止。
- 愛国心、および民族意識の廃止。
- 家庭生活、および結婚制度の廃止と子供のための集団教育の確立。
- すべての宗教の禁止。
・したがって、望ましい計画の5つの要点とは、銀行の国有化、企業連合の国有化、商業秘密の廃止(保険業の国有化)、全住民の消費組合への強制的組織化である。
・「レーニンの計画案は、まさにルーズベルト大統領のニューディール政策であり、トルーマン大統領の社会主義政策であり、戦後のイギリス労働党政府の政策であり、戦後の歴代アメリカ大統領の基本理念でもある」
・また、レーニンの計画はそっくりそのままアメリカ国内歳入庁(IRS)で活用されている。つまり、歳入庁は“納税者の財産隠しや所得隠しを見逃すことなく、所得税を現実に徴収”し、“所得隠しに対しては財産没収で応ずる”ことを大原則にしたのだ。
<ソ連邦もまた、シティ・ウォール街の金融カルテルの手で崩壊させられた>
・さて、強奪の話に戻ろう。結社メンバーによるロマノフ王朝潰しは、暗殺から始まっている。1825年にアレクサンドル1世を毒殺。その3年後にニコライ2世を毒殺。そして、ここが肝心な点だが、1917年にはモスクワ国立銀行に保管中のロマノフ皇帝の宝石コレクションと現金7億ドル以上を、赤軍の皇室守備兵らに強奪させている。強奪の指揮者はレーニンだ。
<結社の悪魔的神通力はさらなるバージョン・アップを遂げる>
・ところで本書では、結社と系列の金融を含む、産業界と宗教団体が天文学的規模の富と教会信者を入手した期間を、18世紀から20世紀までとした。なぜなら、ほぼこの2世紀で、現在の近代世界が完成したからだ。同時に、結社が飛躍を続けるその陰で、その悪魔的神通力にもやや衰えと綻びが見えはじめたのも、20世紀の末ごろからである。
たとえば、結社が唱える最終目的をほぼ実現しているのは中国だ、とする結社の認識が表沙汰になってきたことからも、鉄壁のはずの結社の結束力が弱まってきたかのように見える。
<ナチスもナチス原爆もヒトラーのものではなく、結社のものだ>
Q:「アメリカに渡った爆弾はその後どこへ?」
A:「ロスアラモス。アメリカ西海岸にある原爆研究所だ」
先にも述べたが、この情報はベラスコはベルリンで入手している。
・一方、ベラスコは3月中旬に地下官邸でアメリカが爆弾を手にしたとする情報を、なんとヒトラーから直接知らされたと語っているのである。ベラスコはその地下官邸にには4月中旬までいた。だが実際、4月の時点でのアメリカ原爆の開発状況は、定説では、プルトニウム(長崎型)の生産に拍車をかけていたが、未完成だったとされている。
・ヒトラーとベラスコは、4月21日に地下官邸を脱出している。したがって、1945年4月21日以降のアメリカ型原爆の情報は、無人の地下官邸では受信できなかったはずだ。
<ベラスコは日本のスパイどころか、日本とヒトラーを監視する結社の秘密諜報員>
Q:「これまでの原爆情報は日本の諜報機関TOのエージェントが確認したのか?」
A:「そうだ。この点は白か黒かの単純な答えですむことだ。連絡メモは使わなかった」
・日本の反応は何もなかったとベラスコ。それは当然だった。なぜなら、結社のシナリオでいえば、ベラスコには日本の戦争をとりたてて熟知する必要はなかったからだ。
ベラスコは、日本のために働くスパイどころか、実は結社のために働く秘密諜報員であり、ヒトラーを監視するスパイだったからだ。
すでにお気づきの読者もあろう。国家社会主義を標榜したヒトラーのナチ党は、結社が戦争を始めさせるためにドイツ国内で作り上げた一政治政党であって、決してドイツ国民のための公的政党でもなかったのだ。
<共産主義と戦う“正義”のファシズム国家は“反共”米英連合軍の敵だ>
・ナチ党のナンバー2に昇格していたボルマンは、戦後アルゼンチンに逃亡している。それを助けたベラスコは、ナチスUボート艦内の狭い小部屋で、長い航海時間をボルマンとふたりきりで過ごしている。
ヒトラーに最後まで付き添ったボルマンは、敗戦時の総統の代理人を務めていた。そして次の帝国をどう構築するかを、艦内でベラスコに語りつづけたとベラスコ。
<『天皇の金塊』を指し出せ!>
<果実「天皇の金塊」が熟すまで、日本に降伏はさせない>
・では結社の連合軍がなぜ、一気に日本を降伏させなかったのか。その理由は、結社がつかんだ秘密の「果実」が熟するのを待つためだったのである。
「果実」とは、19世紀前半から1945年の終戦まで、日本がほぼ100年がかりでアジア全域から貯め込んできた「天皇の金塊」=「金の百合」のことだ。
・ナチス・ドイツ軍も、戦時下の自国内と占領地で、銀行、商人、個人が所有していた金やダイヤモンド類を根こそぎ略奪押収している。俗にいう「ナチスの財宝(含む書画骨董品)」だ。結社は連合軍に押収させた。その財宝を「ブラック・イーグル」と呼んで極秘に扱ってきた。
<天皇の預金をバチカンの銀行に“疎開”させたベラスコ>
・ベラスコが日本と関わった最初の仕事は、1941年秋、日本の昭和天皇とバチカンの法皇ピウス12世との接触を画策することにあった。
<日本のためどころか対米情報機関TO(機関長ベラスコ)は日本をスパイしていた>
・実は、TOは1944年6月4日以後も活動を続けていた。なぜなら、TOはベラスコのいう「私の対米情報機関」ではなく、結社の対世界情報機関だからだ。その組織の一部を結社が日本に“貸与”し、機関長がベラスコだったのだ。
・日本政府が対米開戦の前に設けた、対米英情報収集専門の「内閣情報部」の外国機関として、フランコ総統に協力を要請して組織化されたのがTOだということになっている。
<TOに巨額の資金を投じて日本を売った「貢献」にご褒美>
・やはり、TOと内閣情報部との関係解消はあっけなかった。ノルマンディー上陸作戦前々日の深夜(1944年6月4日)を最後に、双方の関係は突然切れるのである。ベラスコがイギリス情報部MI-6に捕まりかけたからだという。
・地下官邸でヒトラー総統に付き添った側近たちは、厳選された上級情報将校、衛兵、通信係、女性秘書たちだった。
彼ら官邸要員を選んだ(ヒトラーの最期を目撃させる人々を選抜した)のはマルティン・ボルマン副官だ。ボルマンはドイツ第三帝国の最期(地下官邸)をヒトラーに代わって仕切った人物だ。彼は歴史定説が語る「4月30日のヒトラー自殺」を細工して官邸を去っている。
・むしろ、奇妙なのは内閣情報部を設けた日本政府だ。いってしまえば、日本政府(内閣情報部)は、国民の巨額の税金と日本の命運を左右する戦争政策上の秘密情報を、TOを窓口に、まさに“のし”をつけて敵側に進呈していたも同然の結社向サービスだったからだ。
<原爆投下の決定権者はトルーマンではなく結社金融カルテルの面々>
・決定者である大統領の事情とは、どのようなものだったのか。もちろん、原爆投下命令を軍人たちに指示するのは大統領の仕事だが、先にも述べたように、大統領に終戦の基本方針を指示するのは結社金融カルテルの面々だ。
<新ナチス復興計画の主は、ヒトラーを世に出した結社>
・大統領や首相の決定権をたちまち微力なものに仕向ける結社の、途方もない力をさらに一例紹介しておこう。
ドイツでは5月7日の無条件降伏を待たず、新ナチス復興計画が始まっていた。ベラスコはドイツが降伏したその年の暮れから、新ナチス復興計画に動員されている。敗れたハズのナチスは潜水艦で、ドイツの優れた頭脳と血統を続々と南米に移動させていたのである。ドイツ海軍は終戦時に、百数十隻のUボートと25万人の乗員の消息を見失ったとされている。
これは戦後ドイツ政府の戸籍調査が算出した数字だそうだが、ナチス復興のために欧州から南米大陸へと、頻繁にUボートで往復輸送が繰り返されている規模からも、役所の発表した数字は絵空事ではなさそうだ。
・新ナチス復興計画の主はいうまでもない。ヒトラーを世に送りだした結社だ。
欧州沿岸から南米沿岸までのおよそ3000マイル、往復18日間の航海に要する潜水艦の輸送コストは膨大。しかも、相当数の潜水艦が相当回数の往復を繰り返すから、燃料費を含む全費用はさらに膨らむ。ベラスコと新ナチス本部との連絡役を務めたフェリペの話によれば、「天文学的な金額」を見込んだ大移動だったという。
ベラスコは1946年5月7日午前5時、ヒトラーの「後見人」であるボルマンを南米に送り届けるために、その潜水艦で南米に出向いている。
・その2年前の1944年、ノルマンディー作戦が開始された前々日の深夜に、スペイン北西部ガリシア地方の漁村の沖合から、潜水艦でドイツのハンブルグ港に向かって脱出して以来の長い航海だ。南米アルゼンチンのラ・プラタ河口付近で、ボルマンとベラスコは下船。その地でボルマンと別れたベラスコは、単身空路マドリードに戻っている。ヒトラー・ドイツの敗戦後を見据えた第四帝国の創設は南米で、戦時中から着々と進められてきていたのである。
・新復興計画に動員され、南米や北米に送り込まれた旧ナチス第三帝国の指導的人物には、政治軍事指導者、科学者、技術者のほかに貴族などがいた。有名人の中には、人体実験で名を馳せたヨセフ・メンゲレも含まれていた。計画は、イギリス情報部を中心にしたプロジェクトとして遂行された。そのプロジェクト名称を「ペーパー・クリップ・プロジェクト」だと明かす研究者もいる。
・新ナチス復興の足がかりとして南米が選ばれた理由は、南極に近いからだ。南極には近代の常識的学術世界も知らない、古代からの特殊な空間がある、とする結社の歴史観と深い想像力が関係している。
読者には前述のフリーメーソンの由来とメンバーの顔ぶれを思い起こしていただきたい。いわば、空想SF科学世界に造詣の深い賢人たちの間では、南極と北極には巨大な未知の地下空間世界が存在すると語られてきている。
空想作家の大家ジュール・ベルヌは、先述したようにフリーメーソンの高位階者だった人物だ。
ベルヌはヒトラー・ナチスの神智学協会「黄金の夜明け」や東方騎士団にも深く深く関わった人物とされている。その代表的先品『地底探検』は、地球の空洞に住む高度な文明をもつ人々の世界を、SF形式で紹介したものだ。
こうしたことから考えると、新ナチスが復興の本拠地として、南極を選んだ理由がわからないでもない。この想像が確かな事実にもとづくものであることであることを次の現実が明かしている。
<南極探査で旧ナチス軍と交戦したリチャード・バード>
・第2次世界大戦直後の1947年、南極探査に臨んだ米海軍の伝説的人物、海軍准将リチャード・バードはいう。
「われわれは苦い現実を認めなくてはならない。次の戦争では恐るべき飛行物体から攻撃を受けるだろう。南極には進んだ文明と優れた先端技術をもつ人々が存在する。彼らはナチスSSとともに活動している」
・バードの発言は、空母と4000名の兵士を率いて南極に向かい、8週間の航海の後、多くの犠牲者を出して帰還した際のものなのだが、南極でバードたちに何が起こったのかは、第2次世界大戦が残した謎のひとつとされている。バード准将のいう飛行物体とは、連合軍が呼んでいた「フー・ファイター」、つまり、あの「ヴリル型戦闘機(俗にいうUFO)」のことだろう。
バードが南極探査に臨んだそのほぼ9年前の1938年、ドイツの南極探検隊が山や湖があり、氷に覆われていない60万平方キロメートルの土地を発見、その地をドイツ領土としてヒトラーが宣言していた。その地をニュー・スワピア(ノイエ・シュバーベンランド)と名づけ、そこに巨大なナチスの軍事基地を建設したといわれている。
バード准将の探査任務は、その巨大基地を偵察(攻撃)するためだったのだ。偵察時期が戦後でもあったことから、旧ナチス軍と交戦したことになる。バードのアメリカ海軍は新型兵器で反撃されて惨憺たる敗北を喫した。その苦い戦闘体験をバードが報告した現実である。
ベラスコは1952年10月10日、新ナチス・メンバーの手配で南極のこの巨大基地を単身訪れている。訪問目的はヒトラー(総統に似た別人だったとベラスコはいう)に届け物をするためだった。
・その訪問前の1946年には、地下官邸で別れたボルマンと再会してマドリードの自宅に匿った後、潜水艦で南米へ送り届けていた。翌年6月6日には、これも自宅に匿っていたアイヒマンをマドリッド近郊バラハスから空路、南米に逃亡させている。
「そのソファで、ふたりとも寝起きしていました。とても静かな人たちでした」
ベラスコ夫人のコンチータは、ボルマンとアイヒマンがベラスコの自宅で過ごしたときの印象を、そう語っていた。
ナチスの大物戦犯を、追跡中のユダヤ人グループの追尾をかわし、あるいは追跡グループから意図的に見逃されて、ベラスコはボルマンを潜水艦で、アイヒマンをマドリード空港から、それぞれ逃亡させた。その後、かれらは南極の巨大基地に向かったが、それはベラスコがCIA(OSSから改組された)の支援、つまり南米大陸内までの安全確保を取りつけたからだ。これぞ、ベラスコの正体であり、背後にいる結社の力なのである。
ベラスコが背負ってきた限りなく重い役割は、そのまま結社のベラスコに対する信任の厚さを物語っている。
<結社の最終目標は恐怖の世界連邦政府の実現>
・結社は至福千年王国を目指している。つまりワン・ワールド=世界連邦政府の実現を悲願としていることで知られている。そのために世界に「秩序」を呼びかけ、国連創設に苦心してきた。そうした結社に対抗できるほどの、知識力と資金力とリーダー・シップを発揮する勢力は、現世界のどこにもない。21世紀の現在も、結社の理想は失われていないのである。
<原爆と財宝は、戦後処理の決め手として一心同体>
・彼らがロマノフの財宝や枢軸国ヒトラーの財宝を“回収”して、秘密裏に設立したファンド「ブラック・イーグル」に、さらに天文学的金額の隠し財宝「金の百合」が上積みされた財宝の総額は、超天文学的規模になる。
<「金の百合」の持ち主ゆえに天皇は最初から戦犯除外>
・講和条約締結の背後に、日米間の最深部で両国が資金活用を認め合う、いわば暗黙の最高機密として「金の百合」が存在したのである。
<おわりに>
・こうした“戦争関連”の人々との出会いを数珠にたとえれば、数珠玉の始まりは先のヒーリー爺さんだったかも知れない。そして最後の数珠玉が、この初老のスペイン人になる。実はこの老人こそが本書の主人公だ。つまり、広島に投下された原爆はアメリカ製ではなく、ナチス製だったと発信した張本人、アンヘル・アルカッサル・ベラスコその人である。
・本書では、ベラスコと私が交わした、束の間の対話を紹介している。対話の軸をナチス原爆に置き、私がその情報の詳細を詮索する形になっている。対話の目的は、「ナチス原爆」と「天皇の金塊」のふたつが、とてつもない20世紀の産物として生み出されたそのカラクリを明かすことにあった。
「国家とは、抽象概念が作りだした形式のひとつにすぎない。つかみどころのない形而上の存在にすぎない“国家”なるカタチを、戦争の真犯人呼ばわりしてどうする。世間には実益にめざといもっと、利口な生き物たちが隠れている。かれらは国家と呼ばれる架空世界を隠れ蓑に、その架空国家と国民の頭の中に漂う抽象概念を巧みに悪用して、戦争を勃発させる。私益を国益だと人々に思い込ませることに長けたそうした生き者たちこそが、戦争の真犯人なのだ」
ベラスコのこの口癖は、自身もまた利口な生き者、つまりペテン師の一員であることを問わず語りしたものだ。
『110の宇宙種族と未知なる銀河コミュニティへの招待』
イラスト完全ガイド
エレナ・ダナーン ヒカルランド 2022/12/23
<異星人種族解説(これまで地球と関わりあった異星人)>
<アンドロメダ>
<アンドロメダ銀河(メゴペイ)>
▼マイトラ族
**非常に悪い、全てのうち最も悪い種族**
・彼らは地球人の最悪の敵であり、また、この銀河の全ての種族の最悪の敵です。
・彼らは最後の2度の氷河期よりも前から地球に来ており、何度も機会を狙って植民地化しようとしましたが、毎回シカールやアヌンナキや五種族評議会や銀河連合によって干渉されて来ました。
・彼らによって大っぴらに人間の拉致が行われており、それは彼ら自身の利益のため、あるいは米国テロス同盟に協力する場合のいずれかです。
・マイトラ族は人類の歴史を通して起きた悲劇に数回、関わって来ました。酷い伝染病のいくつかは、人類の人口が80億を超えないようにしたいと考えるレプティリアンの知識と同意を得て、彼らによってもたらされました。
<竜座“ドラコニス”>
<爬虫類人種族(レプティリアン)>
<竜座の主な星系:アルファ星、イプシロン星、およびシグマ星>
・竜座の恒星系には、7つの異なる爬虫類人種族(レプティリアン)が、アルファ・ドラコニアンを含む、3つの主なヒト型爬虫類種族が最も知られ、恐れられています。彼らは1万5000年以上、ずっと地球にいるのですが、散発的には、もっとはるか以前の、何百万年も遡る頃から来ています。
・そして指導者たちはその見返りに富、武器、技術を約束され、全ての条約が調印されると、竜族(ドラコニアン)は、これら全ての背後にいる、真の支配者として現れます。そして一度入ると、大きな犠牲を払わない限り、それらを取り除くことは出来ません………。
・多くのヒト型爬虫類種族は、例えばシカール、ナーガ、マザレックと同様に、エーテル性物質に加え、肉と血液を摂食し(人間を食べ、人間の血を飲む)、そしてこれら両方の栄養源は、実は本質的に繋がっています。
・また、彼らが地球の所有権を手放したくないのには、非常に確固とした理由があるのです。つまり、アドレノクロムです。それは、地球で子供たちが極度の痛みと恐怖に晒されることによって生産される物質です。そしてこれがレプティリアンにとって、宇宙で他の何よりも価値のあるものなのです。
<アルファ・ドラコニアン、つまりシカール人>
・レプティリアン人は、地球から215光年離れたところにある、以前は地球の極星であった、ツバン星系、つまり、竜座アルファ星が起源です。彼らは、別の非常に優勢な爬虫類人種族の、ティアマティアン族によって別の次元から地球に捨てられた、「知性を持つ爬虫類」です。
・こういった全てのバリエーションは、彼らの社会階級によるものです。この種族は暴力的で、彼らの文化は戦争に基づいています。シカール人は地球人のことを栄養、取引、奴隷の原材料と見なしているため、人間を見ると特に我慢が出来ず、拉致の大部分が彼らのせいだと考えられています。
戦争をする種族は必ずしも知性を必要としないというのは、しばしば主張されることですが、ドラコニアン人はこの一般法則の例外です。
・彼らはまず二つのタイプに分けられます。つまり、テラ・ドラコニアンとオフワールド・ドラコニアンです。テラ・ドラコニアンは、地球の人類より何億年以上も前から存在しています。
・他の新しく訪れた種族は、彼らからは侵略的であると考えられていました。彼らは次元間移動の能力があるので、銀河連合は、テラ・ドラコニアンを3次元レベルに閉じ込め、オフワールド・ドラコニアンのことも、太陽系の圏外のエネルギー・バリアによって、地球星系に潜入しないよう、ブロックしました。
<社会構造>
・爬虫類の社会構造よりもむしろ昆虫のような社会階級に基づいた構造に倣っており、それは、3つの主な階級から成っています。
▼シカール族
・王族とエリート。シカール王家の人たちはベージュまたは緑がかった茶色の鱗のある人たちで、身長約18~25フィート(約550~760センチ)です。彼らは湾曲した角、尻尾、そして翼を持っていますが、翼は彼らの肋骨の延長によって出来た皮膚のたるみであり、体の後ろにぴったりと折り畳むことが出来ます。
▼ナーガ族
・軍人階級。(シカールより)背が低く、厚みがあり、非常に筋骨たくましく、翼はありません。
▼下層階級
・身長が低く(約122~365センチ)、かなり弱く、防護器官もより少ない。翼はない。
<シェイプシフト>
・これは彼らの優れたスキルであり、戦争と征服の目的のために、自然界にあるカムフラージュ能力から開発されました。彼らは彼らが選ぶどのサインであれ、彼らのエネルギーのサインをぼやけさせるでしょう。
<竜座シグマ星>
▼ギアンサール族――イギアノイド/サウロイド(トカゲ人)
・彼らの故郷の世界はティフォン・ギアンサール(竜座シグマ星)です。
・この者たちは、人間を寄生虫の宿主として利用し、遺伝的に(ハイブリッド)、精神的に(インプラント)、さらには、プラズマ生命体的にも同化させています。死者の領域との接触と、“悪魔”の召喚を含む、闇の魔法の儀式……悪魔が何を意味するかはおわかりでしょうが、その儀式はレプティリアンにとって、彼らとあなた方の次元のレベルの間の時空構造に穴を開けるのに、非常に便利なものなのです。
▼MIB(メン・イン・ブラック)すなわちドラコ・ボーグ
・いわゆる“メン・イン・ブラック”は、米国政府の秘密部門と協力しているシカールによってコントロールされたサイバネティック(人工頭脳搭載の)生命体(サイボーグ)で、あなた方を驚かすために訪れる場合、通常は本物のシェイプシフターを連れて来ます。
<地球におけるシカール帝国の活動>
<レプティリアンのハイブリッド化>
・彼らは昔から人間のDNAに関わって来たので、人間のDNAに興味を持っており、この目的のために、彼らのシェイプシフトを使う熟練した能力を、大いに活用しています。シカールは、グレイ種族をその助手、生命科学的に作られたドローン、シンソイド、そして様々なハイブリッドのように、彼ら自身のハイブリッドを作ろうというコンセプトで地球人のDNAの操作に関わっています。人間の拉致は、拉致被害者が決して戻って来ない場合、普通、ドラコニアンによるものです。彼らは地球に地下施設を持っており、一部は地球の軍事施設と繋がっており、極地やシャスタ山などの様々なポイントに接続するモノレール・システム網で結ばれています。
<魂の剥ぎ取り>
・地球人の体を処理して、その魂が彼らのマトリックスに住むようにするために、シカールは卑劣な手順を実行しました。時間、練習、そして粘り強さでもって、人の魂を体から引き剥がし、それを容器に捨てる技術を完成させました。
<植民地化>
・シカールとナーガは非常にタフで、極端に言えば、ほとんど全ての環境に適応出来ますが、薄暗い光と穏やかな不変の温度のため、地下環境タイプを好みます。これが、小惑星や死んだ惑星の中に建てられた彼らの軍事基地が多数見つかる理由です。彼らは必要な場合にのみ地表に出ます。人が住んでいる世界を植民地化する彼らの通常の方法は、最初に地下に最初の作戦基地を建設し、次にそれを徐々に拡大し、トンネル網で地球を横断し、全ての主要な戦術的施設をゆっくりと接続することです。
<占領者のヒエラルキー>
・地球の侵略者種族は、米国政府とその安全保障と同様に、彼らの間で相互に関連する協定を結んでいます。ドラコニアンは、エイリアンの存在に関連する全ての情報を制御する軍隊・産業・異星人複合体の秘密のピラミッド型の頂上を構成します。
<地下の悪夢と高まる嵐>
・アメリカ政府は、アガルタ王国のケンタウルス座アルファ星からの移民である、テロシ派の一部の分離主義派閥と同盟を結びました。この二つの組織の同盟関係は、後にレチクル座ゼータの星のドウ・ヒュー族と秘密契約を結びました。
・要するに罠に陥ることを選んだアメリカ政府でしたが、ドウ・ヒュー族とドラコ・レプティリアンが協力し、地球の政府とテロシ族の統治者の間の狡猾な条約を利用して、米軍事基地とテロシ族の地底の植民地を占領しようとしていたことがわかり、不快な思いをしました。ドウ・ヒューを使った共同の操り作戦は、簡単に征服する方法として非常によく知られています。
・それでこの状態は何十年も続き、悪化して行きました………。拉致された数百人の地球人のリスト、主に囚人と精神病の患者は光速で増加し、そして急速に拉致の数は短期間で数千か数百万人に達しました。シカール帝国は、条約が調印されるとすぐに介入し、その直後には、オリオン帝国とアルタイル共同体は勝手に宴会に押しかけました。
・何十年もの間、米軍基地と繋がり協力を受けた広大な地下施設で、地球人たちが拉致され、保管され、飼育され、拷問され、強姦され、屠殺されて来たのです。子供は性的売買、食用、そしてアドレノクロムのために、女性は遺伝子の繁殖と性奴隷のために、そして男性は様々な鉱山植民地に奴隷労働者として送られました。
地下施設の中には、次の技術に特化したものがありました。つまり、ナノ技術や量子による微粒子散布装置(ケムトレイル)を使ったマインドコントロール技術、人工知能、誘導エネルギー兵器、人間のクローン作製、および遺伝子実験、そしてさらに悪いことに……ソウルスカルピング(魂の剥ぎ取り)も行っていました。
・あなた方は地下鉄と都市のネットワークの広さを想像出来ないことでしょう………巨大な地下都市のことを。非常に古くからあるアガルタ人の地下建造物は、地球外技術の助けを借りて調達され、大幅に拡大されました。時速1200キロに及ぶ反重力技術を使った列車は、大陸間を非常に深いところで結んでさえいるのです。
これは、銀河連合が最終的に介入を決定し、不介入の規則を破り、カバールの同盟とその活動を保護する条約にも拘わらず、最近まで続いていました。21世紀の20年目には、大規模な浄化に進むための膨大な作戦が行われました。名付けて、“ストーム(嵐)”です。その目的は、カバールを絶滅させ、地球人種族を解放することでした。
・このような地下共有施設は何百もありますが、テロシの一派と地球政府の協力を得て、アガルタ人の既存の地下建造物の延長線上に建てられた、シカール・オリオン・アルテア同盟によって使用された主なもののリストを以下に挙げます。