珈琲ひらり

熱い珈琲、もしくは冷珈なんかを飲む片手間に読めるようなそんな文章をお楽しみください。

わわ。

2007年01月20日 | 読書



 フルバは面白かったです。
 っていうかもう、本当に良かったね、と。
 これは語ってネタバレをしてはいけないので、ここまで。


 そしてもう、ここは感動するところだよ?
 と呆れられるぐらいにハチクロで、男の人が仕事場から戻ってくるところでさえも、いい大人の男が、恋に恋しているような小娘の戯言に振り回されて、とか、なんか全キャラ気持ち悪い、としか思えなくって、
 最近は何だか、恋愛物はもう苦手で、ああ、大人になって心が荒んで、ささくれ立って、汚れてしまったなー、と思ってて、
 それで昨日下の記事を書いてからお風呂に入って、頭の中にお花を咲かせて、ぽけらぁー、としていたら、妹にフルバと共に「君に届け」という漫画も二冊貸されて、彼女とは私が買う漫画や小説の趣味は合うけど、彼女の買うのはフルバとか緑川とかそういうの以外は、ちょっと趣味が違う感じだったのですが、「君に届け」は名作でした。(>_<
 や、もう私はすっかりと心が荒んで、ささくれ立って、真っ黒になって、嫌な大人になってしまったのだと思っていて、ああ、もしも今のこの状態で、あの子どもの時に読んで、心の琴線に触れて、本当に冗談でも大げさでもなく、嘘でも何でもなくって、ぞわぁ、と全身の毛が逆立つようなそんな感覚に襲われて、鳥肌が浮かんだ「うしおととら」でさえも感動できたのだろうか? と思っていたのですが、
 この「君に届け」の2巻で、主人公の爽子がトイレで友達の矢野と吉田のために戦うシーンですごっく悔しいけど、マジでうるっと来た。
 や、歳を食って、涙もろくなったとか、そんなんじゃなくって、マジで心に来て、琴線に触れて、すげぇーうるっときた。
 それぐらい名作で、ああ、フルバも終わるか、これで緑川作品だけだなー、とかと思っていたのに、また読みたい作品が増えてしまって、嬉しいです。
 そしてなんだかんだいって、まだまだ私の心にも少しは人間らしい部分もあったらしくって、それもほっとしています。
 うん。



 で、夕飯を作って、ぼんやりとしている間に桜庭先生の「少女七竈と七人の可哀想な大人」を3章まで読んだのですが、しっとりとした文章や、緩やかなお話がすごく心地良くって、すらすらと読めました。
 続きも凄く楽しみです。
 あと2冊先生の本は図書館で予約してあるので、それも読めるのがすごく頼みです。
 です。