フルバは面白かったです。
っていうかもう、本当に良かったね、と。
これは語ってネタバレをしてはいけないので、ここまで。
そしてもう、ここは感動するところだよ?
と呆れられるぐらいにハチクロで、男の人が仕事場から戻ってくるところでさえも、いい大人の男が、恋に恋しているような小娘の戯言に振り回されて、とか、なんか全キャラ気持ち悪い、としか思えなくって、
最近は何だか、恋愛物はもう苦手で、ああ、大人になって心が荒んで、ささくれ立って、汚れてしまったなー、と思ってて、
それで昨日下の記事を書いてからお風呂に入って、頭の中にお花を咲かせて、ぽけらぁー、としていたら、妹にフルバと共に「君に届け」という漫画も二冊貸されて、彼女とは私が買う漫画や小説の趣味は合うけど、彼女の買うのはフルバとか緑川とかそういうの以外は、ちょっと趣味が違う感じだったのですが、「君に届け」は名作でした。(>_<
や、もう私はすっかりと心が荒んで、ささくれ立って、真っ黒になって、嫌な大人になってしまったのだと思っていて、ああ、もしも今のこの状態で、あの子どもの時に読んで、心の琴線に触れて、本当に冗談でも大げさでもなく、嘘でも何でもなくって、ぞわぁ、と全身の毛が逆立つようなそんな感覚に襲われて、鳥肌が浮かんだ「うしおととら」でさえも感動できたのだろうか? と思っていたのですが、
この「君に届け」の2巻で、主人公の爽子がトイレで友達の矢野と吉田のために戦うシーンですごっく悔しいけど、マジでうるっと来た。
や、歳を食って、涙もろくなったとか、そんなんじゃなくって、マジで心に来て、琴線に触れて、すげぇーうるっときた。
それぐらい名作で、ああ、フルバも終わるか、これで緑川作品だけだなー、とかと思っていたのに、また読みたい作品が増えてしまって、嬉しいです。
そしてなんだかんだいって、まだまだ私の心にも少しは人間らしい部分もあったらしくって、それもほっとしています。
うん。
で、夕飯を作って、ぼんやりとしている間に桜庭先生の「少女七竈と七人の可哀想な大人」を3章まで読んだのですが、しっとりとした文章や、緩やかなお話がすごく心地良くって、すらすらと読めました。
続きも凄く楽しみです。
あと2冊先生の本は図書館で予約してあるので、それも読めるのがすごく頼みです。
です。