僕らの空に花が咲く
あの日 確かに僕らはここに居た
真夏の夜空に咲く花を
みんなでそれを眺めていた
祭り囃子の音 香ばしい匂い
綿あめの甘い匂いに心が躍った
でもあの夏は帰らないと感じていた
学生だからこそ僕らは楽しめた
あの頃 それぞれの進む道を信じて
たゆまなくそれを全うした
大人の世界に身を投じて
初めて知った苦い思い
僕らはもう子供では居られない
あの日 誓った僕らの友情は
真夏の あの夜空に舞い散った
毎年減っていく顔ぶれ
夢が崩れる音 悲しい思い
せめて君だけは夢を捨てないで
僕が君を 支えていくから
出逢い そして別れの時を
誰もが予感していただろう
それでも僕は信じたかった
あの日 確かに僕らはそこに居た
夢と希望に満ちていた
ありふれた現実を打ち砕こうと
神様どうか僕らの未来を
いつか 君に話そうとしていた
僕の想いを今打ち明けよう
情けなくて恥ずかしくて
笑い話で良い 僕はピエロで良い
誰よりも君を 愛していた
それが 僕の真実だから
あの日 夜空に咲く花を見ていた
一人も欠ける事無く居られると
信じて疑わなかった 君はまだ
僕の傍に居てくれるかな
今年も僕らの空に 花が咲く