そのさきへ -Deep Sky Blue version-

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Ben vs. Eli

2004-12-19 11:10:55 | NFL
Roethlisberger rallies Steelers past Giants(NFL.com)

今年のドラフトが行われたとき、半ばごねてジャイアンツに入ったドラフト1位のイーライ・マニングは、
どういう形にしろ、1年目からスターターQBとしてグラウンドに立つことができると約束されていたと思います。
一方スティーラーズにドラフトされたベン・ロスリスバーガーは、まぁ1年目はQBトミー・マドックスの控えで
終わるのではないかと半ば割り切っていたと思います。

しかし、マドックスはシーズン開始早々にシーズンエンディングの怪我をしたため、チーム控えQBであったロスリスバーガーを先発。
しかしこれが大成功。いまだ負けなし。そして今日の対NYジャイアンツ、相手QBはイーライ・マニング。
この試合でも勝ちました。ここ最近はサックを受けることあり、最初の頃みたいにTDパスが多くなく、
そろそろ弱点が見えてきたとも一部で噂される中、今日はマニングに投げ勝ちました

一方、先発してまだ初先発試合の1TDパスしか投げられていなかったマニングも、ここ最近の数試合が嘘のように、
TDを2つ決めてパスもよく通ったようです(試合は見ていないのでstats上での見方です)。先週の@ボルティモアの
試合を見た人なら、「マニングではダメだ」という疑念を持った人も多いかもしれません。

しかし、マニングの肩を持つつもりはないですが、ロスリスバーガーとマニングは明らかにスタートから違っていたと思えてきます。
ロスリスバーガーは、まだシーズン初めでそれほどプレイオフ進出などのプレッシャーが少ない状態で
先発QBの座についたからか、伸び伸びとプレイできたと思います。当然、チームとしては次期先発QBとしての
期待は持っているわけだし、ここまでの成績は、ほかのオフェンス選手の活躍、そしてロスリスバーガーが
もともと備えていた能力の賜物であるのは間違いありません。

一方のマニングは、まず元MVPでシーズン当初の先発QBカート・ワーナーに見切りをつけたチームが、
まだプレイオフ進出の望みがある中、「将来はマニングと共にある」とチームやニューヨーク市民の大きい期待を背負い、
先発QBの座を就きました。チームはマニングの活躍こそがプレイオフ進出の鍵であると考えたのでしょうが、
「チャンスを与えられて嬉しい」と事ある毎に答えていたマニングは、恐らくこの状態で先発されられたことに
やや重圧を感じていたと思います。試合に出ても、TDはおろかパスが決まらない、サックは受ける、
パスを投げたと思えば相手ディフェンスに獲られる、という中で、チームはプレイオフ進出レースから脱落。

しかし、皮肉なことに今日の試合はそうした重圧から吹っ切れたのか、パスもTDも決まり、久しぶりにまずまずの成績を
上げることができました。今思えば、トム・コフリンHCが先にあげたような重圧の中であえて先発に指名させたのは、
今以上は悪くことはないと前向きに考えれば、この失敗は今後の糧になるでしょう。

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