Super London

London may be future site of Super Bowl(SI.com)

スーパーボウルは多くのアメリカの都市が誘致したいイベントのひとつであることには間違いありません。
そうだからこそ、ダラスやインディアナポリスはフットボール専用のドームスタジアムを建設しています
（インディアナポリスにはすでにドームスタジアムがあるのに！）。それだけスーパーボウルはお金が
落ちる額も「スーパー」なイベントなのです。

しかし、NFLは世界戦略の下で着々と進んでいます。今月末もロンドンで欧州初の公式戦が行われます。
1シーズンに8試合かそこらしか地元での開催がないNFLにおいて、1試合地元開催をすっ飛ばして、それも
わざわざ大西洋を渡って試合するのは、一部オーナーの本音では評判がよくなかったのですが、どこぞの
あかちん国王と同じで、「僕ちんの言うことは絶対！」なNFLのコミッショナーが海外展開をしたいと
いうのであれば、それに従うのがNFLです。

そこで今度はスーパーボウルまでもがロンドンのウェンブリースタジアムでの開催を検討とのことです。
スーパーボウルを開催したい願うアメリカの都市にとっては、それはちょっとと思うところがあるでしょう。
同時に、ロジャー・グッデル氏がコミッショナーに就任してから、一気に海外戦略へのシフトが進んでおり、
その一環といえば不思議な動きでもないですが、ちょっと急速すぎて追いつけないところも感じます。

それにしても、最近アメリカのメジャースポーツではヨーロッパ市場、特にロンドンへ照準を合わせている
傾向が強いようです。NHLは今月の初めにロンドンで開幕戦を行いました。同じスタジアムで1週間後、
NBAはプレシーズンマッチを開催しました。あくまでもロンドンは欧州市場の入り口であって、そこから
大陸の国へ深耕していこうという戦略は、これらのスポーツでは共通しています（ヨーロッパでは
人気のないメジャーリーグはアジア戦略を目指す）。

アメリカのメジャースポーツで唯一、チャンピオンシップゲームを地元開催ではないことが、
スーパーボウルのロンドン開催への「利点」となっているようです。