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六本木ヒルズ事故から1周年

2005-03-26 22:23:03 | 日常生活
回転ドア潜む危険…六本木事故1年、専門家チーム検証 (読売新聞) - goo ニュース

今、六本木ヒルズに行くと春まつりの告知がなされていますが、1年前にも同じような告知がなされていました。
そしてちょうど1年前の3月26日、実はあの事故が起こった1時間後、入り口のすぐ近くにあるスターバックスで
いつものように昼休み(コーヒーをすすって新聞や雑誌を読む程度)を過ごしていました。この時、その近くの回転ドアで
何が起こったのか全く気づくこともなく、この事故に気づいたのは午後仕事をしている最中でした。
この事故が起こり、2004年の春まつりは全て中止。ライトアップもしばらくの間消されました。

六本木ヒルズは「アーテリジェントビル」("art"+"intelligent")とか言っていますが、見た目の
「アート」ばかりに気をとられて、もう1つの「インテリジェンス」には全く気を使わず、例えば回転ドアの
センサーを勝手に操作して事故が起こったことが、後々の捜査でわかってきました。回転ドアでなければ、
空調のコストが嵩むから普通の自動ドアにしなかったと言われています。しかし、実際にあのビルに
行けばわかりますが、あれだけ入り口だらけのビルならば、雨風さえしのげれば空調なんてどうでも
いいということがわかります。それよりも、目立つところに時計を置いて欲しいとか(なぜかあのビルでは
時計というものを見つけるだけで一苦労する)、利用者の立場からのビルであって欲しいのです。

そしてもう1つ、マスコミは六本木ヒルズや回転ドアが全て悪いを主張しています。確かにビル開業後すぐに
あの回転ドアで事故があったにも関わらず、ヒルズ側はほぼ不作為に近い形で放置したのも要因です。
しかし、この事故では母親の手から離れた(または離れてしまった)子供がドアに挟まってあのような結果に
なってしまったと言われています。そうなると、この母親には責任はないのでしょうか。

はっきり言ってしまうと、普段道を歩いたり自転車に乗ったりしていると、本当にこの母親は大丈夫かと
思わされることがあまりにも多いことに気づきます。典型的な例が、母親が歩道の車道側に子供を
連れて歩いていることです。これらの母親は交通安全の基礎からできていないのです。また先日も、
自転車を走らせていたら、赤信号で歩道を歩いてしまった子供を母親が注意する場面に遭遇したのですが、
それ以前にこの母親は赤信号で何をしていたのか考え直してください。

回転ドアの母親は、自分の子供を失った以上の罪を負う必要は無いとは考えますが、全ての小さな子供を
持つ親にとって、自らの体を張ってでも自らの子供の安全を守ることこそが重要であることを
認識する事故であったことは事実だし、むしろそう認識してもらわなければ困ります。

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