kaoです
今日は、エイプリルフール★ちょっと重たいお話しをしますが・・・話し半分くらいで聞いて頂けると幸いです
では・・・コホン。
実は、2月の記録的な大雪の時、kaoが手掛けた物件のカーポートが倒壊しました
2回目の「100年に一度」と言われた、大雪の時でした
kaoは、状況把握のため直ぐに現場確認を行い、残念ながら「施工不良の可能性が高い」と判断しました・・・
建築の「保証」には、主に2パターンありまして、
製品のメーカー保証
施工会社(ビルダー)の施工不良に対する保障(是正責任)
と、分けられると思います★これらには、完成から1~2年等、期限付きが多く見られますので把握しておく必要がありますよ
今回、施工から1年未満、メーカー保証期間も2年、心情的にも【無償で直して欲しい】と思うのが常ですが・・・とても困った事態に
それは・・・
リクシルが、今回の積雪に起因するカーポートの倒壊被害の全てを【免責事項】として通達してきたことです
これが何を意味するかというと、例え施工不良であってもビルダーは「今回の倒壊はやむなし!」という大義名分を言って、是正責任から逃げることが出来るからです!!!
実は、kaoは、このことを危惧していましたので、その後、設計者(kao)、ビルダー、リクシルの担当者を現場に集めて【現場検証】を行い、施工不良だということを説明しました
だって、基礎が不完全で、今回の雪の重みで柱がすっぽ抜けてしまったんですよ?★基礎がしっかりしていて、製品自体が雪の重みで耐え切れなくて曲がったり折れたりしているのなら、リクシルの見解は理解できるのですが・・・
そんなことをグリグリとリクシルの担当者に訴えるも・・・
しかし、結果は【想定外の積雪による免責事項】というリクシルの回答
【今回は施工不良だ!】と言って欲しかった
ケースバイケースなのに、聞けば、今回の大雪に起因するものは全て同じ見解を出しているようで、本当に腹立たしいです
これでは、クライアントさんを守れないので・・・
直接、ビルダーさんと協議をして、なんとかクライアントさんに負担のないようにカーポート工事をやり直す方向で進めております★良心的な工務店サンで良かった
もちろん、雪掻きをしなかったのが悪いんじゃないか?というご指摘もあると思います!
ですが、今回に関しては、施工不良という要素が大きくて・・・例えば、隣家が建て替えを行った際に倒壊することも考えられました・・・本当に考えると恐ろしいことです
設計者として、製品の設置にはマニュアルを優先し無理な納まりはしないように指導していますが・・・
今回の事で、カーポートの積雪や雪掻きの対策、現場での意識徹底を再度考える機会となりました★建物の屋根から雪が落ちない位置にするとか、雪下ろしがし易いような勾配の向き、隣家に雪がいかないようにe.t.c.
やっぱり、日々勉強ですね
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■kao一級建築士事務所/一級建築士・キッチンスペシャリスト・AFP 越野かおる
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