ソウル市役所裏で食べる『サムギョッサル』

「サムギョッサル」いわゆる豚の三枚肉の焼肉のことです。最近のソウルではチェーン店なども出来て流行っているようですが、今回はあえて金曜日の夜にソウル市役所裏に行ってみました。あるある。どこもかしこもサムギョッサルやらカルビやら。皆さん花金に肉をつっついていました。そんな私も旅行者だけど、サラリーマンのおじさん達に混じってサムギョッサルをつっつくことに。なんとなくサラリーマンが多そうな店且つ日本語表示がない店に入ってみました！

お店には常連さんばっかりで私の座ったテーブルの横の人も常連さんのようでした。メニューにはなかったけどサンギョッサルを頼んだら出てきました。豚肉は牛よりも香ばしくておいしい！無言で食べ続けていたら、横の常連さんたちが「キムチを焼くとおいしいよ」とかいろいろ焼き方を旅行者の私たちに教えてくれました。で、焼いてみた。おいしかった！！マシッソヨ！なんて言ってたら横の常連さんたちの肉（たぶん牛肉）のおすそわけまでもらいました。調子に乗った私の主人が、横の常連さん用に焼酎を頼みました。そこから記憶がない！！！というのは冗談で、なんと乾杯から始まりお互いの自己紹介まで始まってしまいました。

横の常連さんたちはソウル市役所の職員の方で名刺をみるにえらい方もいらっしゃいました。常連さんたち３人、こちら旅行者３人。韓国語、英語が入り乱れながら意気投合。頼んでいた豚肉はすっかり焼け焦げ（笑）、話に夢中になっていました。私はここぞとばかり韓国芸能の知識を披露すると驚いていました。ちょっとマニアックなネタだと、「イ・ジョンヒョンは元々歌手ではなく、俳優だったんですよね」とか。イ・ジョンヒョンはドラマ「美しき日々」でセナ役を演じていた女の子。まあそんな話から、もちろん韓国でも人気歌手ＢoＡの話。そう、ＢｏＡは韓国でソウル市のテーマソングなんぞを歌っていたりします。

ってな具合に盛り上がり、何度乾杯をしたか記憶にない。（あ、ちなみに私はそんなにお酒は飲まないのでシラフ。）そして彼らが「韓国の思い出に是非ノレバン（カラオケ）に行きましょう、僕たちが招待します」ということでノレバンに連れて行ってもらい歌まで歌ってきました。もちろんノレバンといえば！そう！「オモナ！」皆で大合唱！そしてどうしても私達日本人に是非聞いてもらいたいと言っていた歌を聴かせてもらいました。チョ・ヨンピルです。チョ・ヨンピル。「釜山港へ帰れ」という曲です、もちろん。どーしても歌いたかった？聴かせたかった？彼らの年代バレバレです（笑）。でもハングル読めてよかった！曲は知っていたので私も一緒にマイクもって歌っちゃいました！歌って本当に良い。言葉通じなくてもお互いの思いを歌で表せるんですものね。

そんな楽しい時間を過ごし、あ、サムギョッサルももちろんおいしく頂き、ホテルへと戻りました。韓国の人はほんと良い人です。もちろん私の場合は女性ばかりではなく主人もいたので安心して盛り上がれましたが、一応女性だけの場合は警戒はしてくださいね。(笑）これは日本でもどこの国でも一緒です。

後からソウル市役所に勤めていたことのある友人に聞きましたが、韓国の公務員の方はカラオケのあと更に３次会、４次会へと続くのが当たり前だそうで、、、ノリが良いのが韓国の公務員の方の特徴だとか。そしてとても面倒見が良いそうで、不安そうにサムギョッサルをつついている私たちを見て親切心でいろいろと面倒を見てくれたのだろうと。

ちょっと普通の旅行では在り得ないとっても良い体験をしました！