キム・キドク監督の作品「春夏秋冬そして春」を見ました。最近、キドク中毒になってます。この映画は今まで見た中で一番美しく、そして静寂な映画でした。まさに「東洋の美」を世界に知らしめた作品という感じで、見ていてため息がこぼれます。なるほど、韓国の北野武と言われた理由が分かりました。北野武監督の「Dolls」を見たときに感じた映像の美しさと似たものがありました。日本と韓国に共通するもの、それは「四季」です。春、夏、秋、冬の四季を人生にオーバーラップさせ、人の一生を描いています。見終わった後のこの感情はいったいなんなんでしょう。。。
山間の湖に浮かぶ小さな庵に暮らす老僧と幼子。
春:幼子がいたずらから生物を殺めてしまいます。
夏:成長した少年は初めて恋に目覚め、庵を去っていきます。
秋:愛する人への執着から殺意を抱き、殺人犯として苦しみのどん底に落ちます。
冬:刑務所から出所した男は心身を鍛えながら一日一日を過ごします。
そして春:もう一つの人生が始まろうとしています。
宗教色(仏教)が非常に色濃く出た映画でしたが、東洋の精神と四季の美しさが非常にうまくマッチしていました。映像のあまりの美しさにはっきりいってキャスティングはどーでもいいって感じですが、かなり印象に残る演技派ばかりです。キム・キドク監督の作品にはよく出演しているキム・ヨンミンが「秋」の場面で登場します。あとは幼子役の子が非常に愛くるしく、老僧の演技は重みを感じます。この映画は「私は今まであまりに激情的に生きてきたのではないだろうか」というキム・ギドクの「反省」から始まったそうです。「人として生きていくということ」の意味を問いかける作品だそうですが、私にはそんな難しいことは分かりません。あまり深く考えずに見ていても何故か「どしっ」っと重たいものが自分の体にのしかかった感じがしました。途中挿入歌で流れた「旌善(チョンソン)アリラン」という曲・・・。これも妙に重みを感じました。
最も気になったのがロケ地。あんな美しい映像、いったいどこで撮影したのか。慶尚北道青松郡の「周王山国立公園」の山中にある注山池に庵を建設したそうです。今も残っているのかしら?
この映画を見ていると素朴な疑問がわいてきます。あの少年は学校に行っているのか?食事はどこから調達しているのか?などなど・・・でもあまり深く考えてはいけません。何も考えず「無」になって見ることをお勧めします。
評価:★★★★☆
山間の湖に浮かぶ小さな庵に暮らす老僧と幼子。
春:幼子がいたずらから生物を殺めてしまいます。
夏:成長した少年は初めて恋に目覚め、庵を去っていきます。
秋:愛する人への執着から殺意を抱き、殺人犯として苦しみのどん底に落ちます。
冬:刑務所から出所した男は心身を鍛えながら一日一日を過ごします。
そして春:もう一つの人生が始まろうとしています。
宗教色(仏教)が非常に色濃く出た映画でしたが、東洋の精神と四季の美しさが非常にうまくマッチしていました。映像のあまりの美しさにはっきりいってキャスティングはどーでもいいって感じですが、かなり印象に残る演技派ばかりです。キム・キドク監督の作品にはよく出演しているキム・ヨンミンが「秋」の場面で登場します。あとは幼子役の子が非常に愛くるしく、老僧の演技は重みを感じます。この映画は「私は今まであまりに激情的に生きてきたのではないだろうか」というキム・ギドクの「反省」から始まったそうです。「人として生きていくということ」の意味を問いかける作品だそうですが、私にはそんな難しいことは分かりません。あまり深く考えずに見ていても何故か「どしっ」っと重たいものが自分の体にのしかかった感じがしました。途中挿入歌で流れた「旌善(チョンソン)アリラン」という曲・・・。これも妙に重みを感じました。
最も気になったのがロケ地。あんな美しい映像、いったいどこで撮影したのか。慶尚北道青松郡の「周王山国立公園」の山中にある注山池に庵を建設したそうです。今も残っているのかしら?
この映画を見ていると素朴な疑問がわいてきます。あの少年は学校に行っているのか?食事はどこから調達しているのか?などなど・・・でもあまり深く考えてはいけません。何も考えず「無」になって見ることをお勧めします。
評価:★★★★☆
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記襷
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