キム・キドク監督の映画「悪い男」を見ました。私の中では「悪い男」に次いでキム・キドク作品2本目です。最近どっぷり漬かり中。この映画もワンシーンワンシーン、目が離せない、気が抜けない、映画ってこーゆーものだ!って感じの作品です。韓国では2002年に公開され、大注目を集めた映画。日本でも2004年に公開されました。日本公式HPはこちらです。
タイトルから、そしてこの映画の始まりからはとても想像できないですが、究極の「純愛」がテーマです。女を陥れることでしか愛することが出来ない男ハンギ(チョ・ジェヒョン)と普通の女子大生からハンギの策略から娼婦にさせられてしまうソナ(ソ・ウォン)。二人は出会いから最悪だった。。。
すごいのは、主人公ハンギ役のチョ・ジェヒョンの台詞が一言しかないこと。それ故かワンシーンワンシーン目が離せない。彼のスクリーンでの存在感がすごい。かっこいいから、綺麗だから、とかではなく、あまりの凄みと迫力に目が離せないのです。キム・キドク監督の作品には数多く出演しているチョ・ジェヒョン。ヤクザ系の役が多いです。彼を最初に見たのはイ・ビョンホン主演のドラマ「Happy Together」です。このドラマでは情けないヤクザ役でした(笑)。そして、もう一人注目すべきはヒロインのソナ役のソ・ウォン。キム・キドク監督の「悪い女」のオーディションも受けたらしいですが、そこではキャスティングされず。念願のキム・キドク監督初主演作品ってことのようです。彼女の壊れっぷりがすごいです。
キム・キドク監督の映画のすごいところは、見る人によっていろんな解釈が出来ること。韓国では最後の方のシーンはハンギが死ぬ間際に見た幻覚ではないかという見方があったようです。私の解釈は違いました。海に入水自殺した女性はハンギが以前愛していた恋人。その恋人とソナがあまりにそっくりだったので彼女から目が離せず一目ぼれ。きっとその恋人も娼婦だったのでしょう。恋人とソナを重ね合わせていたのではないでしょうか。というのが私の解釈。ほんといろんな解釈がありそうです。この映画にでてきた海辺は「悪い女」でも出てきた海辺と同じところでした。慶尚北道のポハンというところだそうです。両方の作品を見た方なら気づかれたはず。
なんかあまりの重いハンギの愛とワンシーンワンシーン解釈に苦労して頭を使ったせいか、見終わった後ものすごい疲れました。でも、どうしてもいろんなシーンが気になり巻き戻して見たり、DVD特典の監督とハンギ役のチョ・ジェヒョンのインタビューにまでも釘付けになりました。
ストーリーもさることながら映像も鮮やか。映画を作る人である監督と俳優の魂をここでも感じました。
評価:★★★★☆
タイトルから、そしてこの映画の始まりからはとても想像できないですが、究極の「純愛」がテーマです。女を陥れることでしか愛することが出来ない男ハンギ(チョ・ジェヒョン)と普通の女子大生からハンギの策略から娼婦にさせられてしまうソナ(ソ・ウォン)。二人は出会いから最悪だった。。。
すごいのは、主人公ハンギ役のチョ・ジェヒョンの台詞が一言しかないこと。それ故かワンシーンワンシーン目が離せない。彼のスクリーンでの存在感がすごい。かっこいいから、綺麗だから、とかではなく、あまりの凄みと迫力に目が離せないのです。キム・キドク監督の作品には数多く出演しているチョ・ジェヒョン。ヤクザ系の役が多いです。彼を最初に見たのはイ・ビョンホン主演のドラマ「Happy Together」です。このドラマでは情けないヤクザ役でした(笑)。そして、もう一人注目すべきはヒロインのソナ役のソ・ウォン。キム・キドク監督の「悪い女」のオーディションも受けたらしいですが、そこではキャスティングされず。念願のキム・キドク監督初主演作品ってことのようです。彼女の壊れっぷりがすごいです。
キム・キドク監督の映画のすごいところは、見る人によっていろんな解釈が出来ること。韓国では最後の方のシーンはハンギが死ぬ間際に見た幻覚ではないかという見方があったようです。私の解釈は違いました。海に入水自殺した女性はハンギが以前愛していた恋人。その恋人とソナがあまりにそっくりだったので彼女から目が離せず一目ぼれ。きっとその恋人も娼婦だったのでしょう。恋人とソナを重ね合わせていたのではないでしょうか。というのが私の解釈。ほんといろんな解釈がありそうです。この映画にでてきた海辺は「悪い女」でも出てきた海辺と同じところでした。慶尚北道のポハンというところだそうです。両方の作品を見た方なら気づかれたはず。
なんかあまりの重いハンギの愛とワンシーンワンシーン解釈に苦労して頭を使ったせいか、見終わった後ものすごい疲れました。でも、どうしてもいろんなシーンが気になり巻き戻して見たり、DVD特典の監督とハンギ役のチョ・ジェヒョンのインタビューにまでも釘付けになりました。
ストーリーもさることながら映像も鮮やか。映画を作る人である監督と俳優の魂をここでも感じました。
評価:★★★★☆
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kaoriさんもとうとう見ましたか!
この手の映画はどのようにコメントしていいか
分からず今まで引き伸ばしていました。
ストーリーは突飛でしたが、人間の感情の機微がよくでててそれなりに面白い作品でしたね!確かに!何度か巻き戻ししてストーリーを再確認したりしましたが、さすが韓国の北野といわれてる人ですね。いい作品だったと思います。
あと「魚と寝る女」、「サマリア」、「コースト・ガード」もあわせてみたいと思ってます。
「春夏秋冬 そして春」 これもギドク作品だったんですね!どうりで一味違うと思った。
初めてこの映画を観たときの衝撃は、忘れられないです。
ただの“エロ映画”で終わらない所がスゴイと思いました。
『悪い女』は観たことないので、観たい映画のひとつになりましたっ!!
ロマン・ポランスキー監督の「赤い航路」もこういった倒錯的な愛や欲望を題材として捉えたので、私はこういった主流的ではないテーマ、変わった愛や欲情を描く映画が大好きなんです。
私自身もこういった映画の内面的な要素にすごく共感できるので、是非見てみたいと思います。