閉ざされた離れで響き渡る、霞む想いに喘ぐ声……。
「生涯、愛し続けると誓う。……一緒に、闇へと行こう」
久條院家の離れで身を潜めながら暮らす貴女。
ある日、京一から久條院の事業が上手くいっていないことを知らされる。
家のことに興味のない京一は、変わらず貴女のいる離れに通うが、
久條院の嫡男である義弟の静と貴女を共有している不安に苛まれ、
次第に体調が悪くなっていき……。
シナリオ：滝宮那智 制作：Vanilla recipe （２０２２年）
離れ編も続編は一人ずつ仕様になりました。まずは京一さん編から。
相変わらず囲われてるヒロインちゃん。静との共有契約も続いている模様。
ヒロインちゃんは相変わらず彼と一緒にいるし、逃げ出すそぶりも見せないのに、
九条院家の事情が動きだし現状が変わっていくことに誰よりも恐れている感じ
の京一さんであります。
加えて、彼自身の体調も思わしくないらしく、そこも彼の不安を掻き立てる
要素になってるのかなとか思ってみたり。
ラストのトラックで二人が離れを出たことが分かるんだけど、さらっと告げられた
部屋の描写から「それは俗にいう監…？」というのが分かるかと。
京一さんのヒロインちゃんへの執着度合いが増している様子がわかる。
始終優しい声音で罵倒も怒号もないのに背筋がすっと冷える感覚を覚える
京一さんの物言い。
前作よりも穏やかな感じもするのに彼の歪さは増している雰囲気です。
丁寧に茶介さんが京一さんを演じているので余計、その雰囲気が切なく聞こえたかな。
ただ、シナリオ的には前作のような気持ちの盛り上がりが持てなかったので、
そこは少し残念です。
続編ってやっぱり難しいですねぇ そんなことを思う一作でもありました。
ちなみにシリーズ他作品の感想は
監獄編（土門熱＆テトラポット登） ☆
離れ編（茶介＆河村眞人） ☆
監獄で・続
ニカノール編（テトラポット登） ☆
エリク編（土門熱）☆
特典まとめ編 ☆