皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

相続税

2021年10月22日 14時48分31秒 | 思想・哲学

相続税、贈与税に限って言う。
私は貧乏人だが、以前から相続税、贈与税、特に相続税には反対である。親しい友人には資産家もいるが、そういう人達への迎合では全くなく、そう考えるのである。
苦労して稼いだ金から所得税を引かれたなけなしのカスから、自分亡き後の妻子や孫やこれはと頼む人の為にと営々残した財産に、なぜ更に税を取られねばならぬかと思う。
「金持ちから取り上げるのだから、気味が良くて不満はないでしょう?」「何の苦労もせずに人からもらった金だ、巻き上げてなぜ悪いのですか?」と、心底が隙間見える。
それは、富貴に対する嫉妬、幸運への羨望という、我々人間の心の浅ましく卑しい部分に働きかけたものであり、依拠したものである。我々を品性下劣な人間と見なしているわけだ。それは共産主義的思考である。
重要文化財を含め、伝統的な文化物を受け継いだ者は、相続税の支払いのための費用の捻出の為に切り売りしなくてはならない場合もある、それによって伝統的な文化物さえ破壊され、ひいては伝統も文化も失われていく。


贈与税・相続税をなくし、不労所得を得た人やお金持ちには大いにお金を社会の為に使ってもらって、消費経済に寄与してもらえばいい。
心ある金持ちの中から、孤児の施設などへ寄付等、社会の為になることをする人、未来の為になる研究などに出資する人も出てくるかもしれぬ。
役人の恣意的な税金使いの一堰になるかもしれぬ。そうなれば我々は、お金をどんどん使う金持ちを誉め、使わぬ金持ちは馬鹿にして軽蔑すればいいだけだ。これこそ痛快ではないか。
道徳は個人の中にしかなく組織の中に求めにくいものである。私は個人の中に大いなる善なる意思を期待し望む者である。


ひねくれジジイの戯言です。ああ、叶わぬ夢だ。



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