先日、別所沼のヒヤシンスハウスを訪れました。
ご存じのようにヒヤシンスハウスは、詩人で建築家の立原道造が設計し、実現を熱望したといわれる「小さな家」です。
それを埼玉の北原さんを中心とする方々が、献身的な運動で実現させた浦和の文化活動のシンボルのような建物です。
暑い日でしたが、別所沼の木立の中のヒヤシンスハウスは、とても涼しげでした。
会長の北原さんや運営委員の高橋さんの案内で、とてもすてきなひとときを過ごすことができました。
ボランティアガイドの方々が土・日・休日などは詰めていて、説明もして下さいます。
建てる力と同時に維持していくことは、相当なエネルギーを要します。
立原道造の顕彰だけでなく、ここを基点にして、様々な文化的な活動が展開されていることに大きな意味を感じました。
立原がここにこの建物を建てようとした当時の別所沼は、あしが茂る野原だったようです。
つまり、今よりずっと殺風景なところだったと思われますが、立原のメルヘンは、そうしたことをものともしなかったのでしょう。
いずれにしても、ヒヤシンスハウスは、詩人の小さな夢そのものです。