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マーラー 交響曲8番

2005年10月16日 | 音楽(クラシック)
うちのだんなさんはマーラーが好きなんですが、その中でもどういうわけだか交響曲8番がよくかかります。
編成も大きくて、合唱付きという大スペクタクルな演目。なので「1000人の交響曲」なんて別名もあるくらい。

だんな様はスケールでかいのが好きなんでしょうけど、実を言うとちょっとマーラーが苦手な私にとって、「1000人」は特にキツかったりします。
「これでもか」って感じのところが・・・(涙)

今日のNHK「芸術劇場」はそのマーラーの8番。
オーケストラがコンセルトヘボウで指揮がゲルギエフという組み合わせでしたが、ホールがいいのとオケがうまいのと指揮がすばらしいのと(全部かよ)で、圧倒されました。
確かにマーラーは苦手ですけど、これなら生で聴いてみたいな~と思えるほど、いい演奏でした。

画像はうちにあるクーベリック指揮のマラ8です。
なんとなく、ジャケット載せてみました。
そのうち抵抗なく聴けるようになりたいんだけど(笑)

モーツァルト オーボエ協奏曲

2005年08月12日 | 音楽(クラシック)

最近、わけあって自分の中で「ブラームス祭り」だったんですが、CDラックを見てたら、買ったまま聴くのをすっかり忘れてたモーツァルトを発見!
「千秋チクルス」用に買って、iPodに落とすのを忘れてた(汗)
モーツァルトの「オーボエ協奏曲」です。

"In search of Mozart"・・・「モーツァルトを探して」というタイトルのアルバムなんですが、協奏曲以外もなかなかいいです。
ソリストがベルリンフィルのアルブレヒト・マイヤー。以前記事にも書いたザビーネ・マイヤーとも組んでアンサンブルもやってます。
指揮がアバド、演奏がマーラー・チェンバー・オーケストラ。

モーツァルトだけあって、例のごとくほんとに軽いですが、苦痛にならない軽さなのに驚きました。モーツァルト、何を聴いても結構眠くなるんですけどね。
オーボエの音色のせいかな~? これくらいならいける・・・!

旋律自体はフルート協奏曲とほとんど同じです。
もともと、フルート協奏曲の母体がオーボエ協奏曲だとか(もしくはその逆・・・詳しくはよくわからないそうですけど)言われてるだけありますね。

「モーツァルトはピンクじゃなくて、白だ」と前にも書きましたが、アルブレヒト・マイヤーのオーボエが、その白さに磨きをかけているというか。
また彼のオーボエが、とびきり美しく歌ってるんですよ
清涼感あふれる演奏で、草原の中で聴くようなオーボエ。
自分的には、結構な掘り出し物だったかもしれません。

ずっとブラームスみたいに重たいのを聴いていたので、たまにはこういう脳天気に美しい旋律もいいもんだなと思いました。

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ

2005年07月24日 | 音楽(クラシック)
今日はバッハです。
前々から聞いてみようと思っていたヒラリー・ハーンのシャコンヌを、遅ればせながら聞きました。
以前N響アワーで彼女の無伴奏ヴァイオリンを聴いて、「あー、やっぱり彼女はバッハだあね」と再認識したわけで・・・。
で、やはり彼女は「バッハの人」でした。

前にも書いたとおり、私にはバッハのいう理屈はよくわかりません。
ただわかるのは、聴いてて「あーきれいだなー」ということです。

とにかく、ヒラリー・ハーンの几帳面さが全面に押し出された、丁寧な演奏。
降り注ぐような音の並びは、神々しさというよりは、包み込むような癒しを感じさせます。
ともかく絶品。
聴き終わった後に、ため息が出てしまいました。
やっぱり、特に有名な「シャコンヌ」(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ2番 第五楽章)は声部もきれいで、うっとりしてしまいます。
で、何回もCD聴いちゃいました。

ヒラリー・ハーン自身もバッハには格別の思い入れがあるようで、コンチェルトを弾いた後のアンコールは、必ずこの「無伴奏パルティータ」を弾いています。
一度生で聴いてみたいものです。

ひさびさにラフマ。

2005年07月06日 | 音楽(クラシック)
あさかさんのブログで、「ある日どこかで」という記事を読んでたら、無性にラフマニノフが聴きたくなり、iTunesに取り込んである分を再生してみました。
いっやー、久々に聴きましたが、いいですね、やっぱり。
「ロマンチシズムだだ漏れ」って感じで、しびれました。

まずは「パガニーニの主題によるラプソディ」。これの18番は昔CMなんかでもかかってたことがあるので、みなさん耳にしたこともあるかと思います。実はこれがきっかけでクラシックを聴くようになったというくらい、思い入れのある曲なんです。CDは複数枚持っておりますが、とりあえずiTunesに入っていたのは、「ベルリンフィル・ジルベスターコンサート1997」。

年末恒例のガラコンではありますが、アバドがやってたころのジルベスターコンサートは、テーマ性があっておもしろかったな・・・と、懐かしく思ったりして。
このときのテーマは"A Salute to Carmen"。ビゼーのカルメンの抜粋とか、サラサーテの「カルメン幻想曲」なんか入ってますが、何故かラフマのラプソディも演奏されてるし。

しかしおまけとはいえ、このときのソリスト、ミハイル・プレトニェフのピアノがいい! 
普段は割と叙情的な面を計算して出している印象のプレトニェフですが、この曲では、なんかもう、いろいろと全開にしてる感じがします。
彼のバツグンのテクニックで、いかにもロシア的なロマンチシズムを歌い上げているという感じ。なんだか涙が出てきます。

で、調子に乗ってラフマのピアノ協奏曲も、続けて聴いてみました。あえて2番を外し、3番。
そういや、これも指揮がアバドだった・・・。ベルリンフィルに、ソリストがジルバースタインとかいう、よくわからん人ですが、はっきり言って名演だと思います。(そういや、これもあさかさんに教えてもらったんだっけ。ありがとう!)

こちらのピアノは、逆に抑え目で硬質な感じですが、もとの旋律がとてもドラマタイズされてるので、これくらいがちょうどいいのかも。第一楽章はちと地味な感じがしますが、逆に第3楽章は高みへと駆け上がるような甘い旋律。ラストはとっても華々しいです。

有名なのはPコン2番ですが、3番の方が技術的には圧倒的に難しい。
聴いてるとわかりますが、ピアノ、ほとんど休んでません。超絶技巧で最初から最後まで弾きっぱなし。指、たらんがな。

ラフマニノフ自身もピアノ弾きだったので、運指はとてもやりやすいそうですが、いかんせんラフマニノフ本人の手がでかかったため、ピアニストは結構苦労するみたいですね。ともかく難曲が多いらしい。
左手の小指でドの音を押しながら、親指で1オクターブ半上のソの音を鳴らすことが出来たらしいです・・・ラフマニノフ。すげー。

交響曲1番の失敗が響いて精神衰弱に陥ったラフマニノフは、その後リハビリの一環として、ピアノ協奏曲2番を書き上げるわけですが、これもまた名曲。
教会の鐘のようなピアノで始まる第一楽章と、「だだ漏れのロマンチシズム」で引っ張るダイナミックなフィナーレがとても印象的です。

のだめでクラシックに踏み込んだ人は、大体Pコン2番で「おお~う」となるはずですが、私としては是非3番もお勧めしたい。です。

チャイコといいラフマといい、ロマンチックなロシアの旋律って好きだよなあ・・・私。

musical baton!

2005年06月23日 | 音楽(クラシック)
あさかさんから、「ミュージカル・バトン」が回ってきました!
結構いろんなところで見かけてたので、憧れてたんですよ。
外国のブログに端を発してまして、音楽に関する記事を書いたあと、5人のブログ仲間にバトンを渡す、というもの。
記事のお題はあらかじめ決まってます。

なんか昔はやったチェーンメールを思い出しましたが、こんな風に盛り上がれるなら、むしろ歓迎ですな。

さて。まずお題一覧。

1.Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
2.Song playing right now (今現在聞いている曲)
3.The last CD I bought (このあいだ買ったCD)
4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
5.Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)


A1:iTUNES(iPOD専用アプリケーション)を確認したら、しめて535曲、2.07GBでした。

A2:今テレビ見ながら書いてるのでアレですが、さっきまで通勤電車の中で聴いていた、ということで。
「CM-Style Sony」というコンピレーションアルバム。これはソニー製品のCMで使われていた曲を集めた一枚で、なかなかいい曲そろってます。ソニーの電化製品はすぐ壊れるので嫌いなんですが、CMは結構ツボです。
そのアルバムの中でも、、Oasisの"Whatever"と、Underworldの"Two months off"はお気に入りです。

A3:CDはほとんどクラシックばかりですね、最近は。
こないだ買ったのはグレン・グールドのバッハです。前にも書いた「平均律クラヴィーア」。なかなかいいですよ。

A4:うげ。難しいな。アルバム5枚じゃなくて、5曲っすか。
いいや。アルバム5枚にしちゃえ。
―ラヴェル・ピアノ曲集 (モニク・アース)
―ドビュッシー・ラヴェルピアノ全集(サンソン・フランソワ)
―チャイコフスキー「くるみ割り人形」 (ゲルギエフ指揮)
―マライア・キャリー 「グレイテスト・ヒッツ」
―クイーン 「グレイテスト・ヒッツ1~3」

ラヴェルはとにかく好き。めっちゃ好き。
脳みそをまるごと水洗いしたようなすっきり感が味わえます。
アースとフランソワ。二人とも全く違う弾き方ですが、どちらもいいです。

チャイコフスキーもみんな好きですけど、特にキーロフ版のくるみ割り人形は最高ですね。前の会社で働きすぎて精神的に参ってるとき、私を支えてくれた一枚です。

マライアのベストは、結婚式の曲で多用しました。十分モト取れてると思います。

クイーンは、心の原点と言ってもいいかも。骨太な旋律とフレディ・マーキュリーの魔法の声に、やっぱり心が震えてしまう。

A5:うーんと・・・
★classical-musicさん:「Classical music & diary」
★のんのんさん:「のんのん解剖計画」
★Kenzyさん:「Kenzy不定期日記II」(HP「No Worries, Mate!」からジャンプ)
★オーデットさん:「Happy Life!」
★たれぞーさん:「すずめ休憩室」(HP「御宿すずめ亭」よりジャンプ)
★chiinachiina2003さん「復職への道」

みなさんのブログは左下のブックマークにリンクが貼ってありますので、ぜひ飛んでみて下さい。


・・・あれ? 一人多いか?(笑)
ま、いいか。

「まいやひー」の続き。

2005年06月17日 | 音楽(クラシック)
昨日の「しゅーる」なものに使われていた「マエヤヒー」の曲ですが、今更元ネタを知りました・・・。

モルドバのグループ、"O-ZONE"の"Dragostea din tei"(「菩提樹の下の恋」ということらしい)という曲だそうですが、もうすでに「モルドバってどこだっけ?」状態です。
・・・東欧? 
ルーマニアの隣? 
あ、この人たち、活動拠点は、現在ルーマニアだそうです。
というわけで、歌詞はルーマニア語のようですね。

私にとっては、スマスマでごろーちゃんとキムタクが歌ってたな、というくらいの認識でしたが、ふざけた(ように聞こえる)歌詞にしては、日本語に訳すととんでもなくメソメソした内容でした。

(以下はここからコピペ)


x4
Ma-I-A Hi, Ma-I-A Hu
Ma-I-A Ho, Ma-I-A Ha-Ha
もしもし、やあ。俺だよ、ナイトだよ。
お願いだから、ベイビー、君に幸せになって欲しいんだ。

もしもし、やあ。
俺だよ、ピカソだよ、君に電話かけたのは。
俺、力は強いけれど、
君を無理強いして何か聞くつもりはないよ。

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。


今の気持ちを伝えたくて電話したんだ。
もしもし、やあ。ベイビー、喜んでくれよ。

もしもし、やあ。
また俺だよ、ピカソだよ、君に電話してるのは。
俺、力は強いけれど、
君を無理強いして何か聞くつもりはないよ。

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。


x4
Ma-I-A Hi, Ma-I-A Hu
Ma-I-A Ho, Ma-I-A Ha-Ha

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。

君は行ってしまいたいんだろ、俺を残して。
俺を連れていけないんだろ。
面影が、菩提樹の下の恋が、
君の眼差しを思い出させるんだ。


でもやっぱり、「マイヤヒー」の部分には意味がないのね(笑)
にゃんこの絵を抜きで試聴したい方は、こちらです。

バッハ 平均律クラヴィーア

2005年06月11日 | 音楽(クラシック)

長い記事を書こうと思いつつ、今日も挫折しそうな予感(笑)

今日は久々、音楽を聴きました。バッハの「平均律クラヴィーア」です。前から聴こう聴こうと思いつつ、誰のピアノがいいのか迷い続け・・・結局たどりついたのが、ある意味「定番」のグレン・グールド。この人は「バッハを弾いたら右に出る人はいない」と言われてる人です。

1932年、カナダ・トロント生まれ。父は毛皮商、母は声楽教師で、母方の遠い親戚にはグリーグなんかがいたりして。言動がちょっとエキセントリックで、生活もちょっと風変わりなところもあったそうですが・・・。1982年に50歳でなくなってからも、「伝説のピアニスト」はファンが多い。
演奏は相当風変わり。テクニックはもちろん神業ですが、演奏は独自の解釈によるところが大きく、かなり独特です。初め、イメージしてたバッハの曲の感じと違って、「えええ、これがバッハなの~?」と思えたほど。結構びっくりします。
のだめが「のだめカンタービレ」12巻で、「バッハはきっちりしすぎて入れない」と言ってましたが、多分この人の演奏を初めに聴いてたら、彼女のコメントもちょっと違っていたのではないか、と。

独特のスタイルではありながら、教会でオルガンを聴いているような、荘厳な造りのフーガ。品位を保ちながらも、自由に弾きまくってるな、という感じがします。
確かにバッハの技法はやたらと難しい(ような気がする)。サイトなんかでフーガや対位法なんかについて調べてみても、「だからなんなのよ。」と言いたくなります。数学みたいなんだもん。
しかしグールドのピアノは、そういった小難しさをいとも簡単に飛び越えてしまっている・・・というか。突き抜けてしまっているんですね。それでいて、守るところは守っている。「バッハ演奏の神様」と言われるだけあります。
なんだかそのピアノには、「宇宙の法則」なんてものを感じました。素敵です。

最初はダニエル・バレンボイムのピアノで聴いてみようかとも思ったんですが、グールドにしてみてよかったです。しかし・・・グールドやフランソワに慣れてしまうと他が物足らなくなりそうですよね。

画像は小さいほうが平均律クラヴィーアの1巻、大きいほうが第2巻です。

ヒラリー・ハーン再び

2005年06月06日 | 音楽(クラシック)
久々にN響アワーを聴きましたが、今日の演奏はなかなか良かった!
今日は近現代音楽が特集だったが、これが一曲目から飛ばしてました。

一曲目が「フラトレス」という曲で、ベルトという作曲家によるものでした。
日本で言うところの「拍子木」(フラトレス)をティンパニの上で鳴らし、ついでにそれでティンパニも叩いてしまっている・・・という不思議な曲。調性が壊れ気味の曲ではありましたが、全般に渡って印象的というか神秘的で、何かひきつけられるものがありました。
CDあるなら、買ってみたい・・・と思いました。

二曲目がプロコフィエフのヴァイオリンコンチェルト。
ソリストが以前ここでも書いたヒラリー・ハーンでした。
彼女、勝気な見た目と違って、演奏はかなり「きっちり」と弾く人。ものすごく上手なんですが、私の中では何か「物足らなさ」を感じてしまったりして・・・。きっちりとしすぎているせいでしょうか・・・。注目はしているのですが。
今日弾いたプロコのVコンは、彼女自身が「トリッキーで、とても難しい!」とインタビューで言っていたとおり、かなりの難曲だと思います。ソロの部分も、第一楽章はテクが要ると思います。そこを一音一音綿密に弾いているところは「さすが!」の一言。
高らかに歌い上げるような、女性的な演奏でした。

でもやっぱり、正直言うとアンコールで弾いたバッハの「無伴奏」のほうが良かったです・・・。
思ってた通り、ヒラリー・ハーンはバッハがよく似合う。

三曲目は、ショスタコービッチの5番。最初こそ「どわー、重たい!」ってなもんでしたが、ラストまで、しまったいい演奏でした。指揮のパーヴォ・ヤルヴィが自分でも小さく「ブラボー」と言ってたくらい、いい感じ。

それにしても、なんかいい音だな~と思ってたら、N響定期公演にしては珍しく、サントリーホールが会場だったんですね。
いつもこういういいとこ使えばいいのに・・・。

モーツァルト クラリネット協奏曲

2005年05月29日 | 音楽(クラシック)

うちにあるCDをざっと見渡してみると一目瞭然なのですが、ベートーベンより前の作曲家のCDは圧倒的に少ないです。
夫婦して、古典派とバロック派が苦手という・・・。
バッハは2枚、ハイドンは皆無。モーツァルトは2枚のみ。
そのうちの一枚はクラリネット協奏曲です。
・・・というか、正確に言うと、フルート協奏曲とホルン協奏曲のカップリングなんですけどね。この中で一番気に入っているのがクラリネット協奏曲というわけで。

クラリネットがザビーネ・マイヤーというソリストですが、カラヤンにその実力を見出されて、若干21歳でベルリン・フィルのテスト生となりました。そしてその数年後には、なんといきなりクラリネットの首席演奏家に。
前例のないことに楽団員の反発や確執などを招き、結局彼女はベルリンフィルを退団して、ソリストに転向してしまいました。
まあほんと、涼やかな音色というか・・・いい音させてます。

曲は、いかにも「モーツァルト!」という感じ。
モーツァルト晩年の特徴である済んだメロディに、情緒豊かなクラリネットの音がよくあっています。
のだめがコミックスで「モーツァルトはピンク、ショパンは白」と言ってましたが、私の中では、モーツァルトこそ「白」ですね~。ちなみにショパンは「無色透明」です。(あくまでイメージ)

うーん、でもやっぱり苦手ですね。モーツァルト。普段ロマン派ばっかり聞いてるせいもありますが・・・。
年を取ったら好きになるかな?と思ったり。


サンソン・フランソワ

2005年05月28日 | 音楽(クラシック)
サンソン・フランソワといえば、フランス人作曲家の楽曲を得意としたピアニストですが、特に「ラヴェルを弾かせたら右に出るものはいない」とすら言われますね。

先日フランソワのラヴェル全集とドビュッシー全集のCDをお借りして聴いたのですが、やっぱりすごかったです。何がすごいって、弾きかたが斬新で、まったく「クラシック」らしくないところ。以前モニク・アースというピアニストのラヴェルをご紹介しましたが、それとはまったく趣が違っています。「これ、同じ曲なの?」と思えるほどでした。

まさに自由奔放。「破格」といってもいいくらいの弾き方。
ジャズなのか?と思わせるようなアレンジが入っていて、聴いていて飽きませんでした。面白すぎる。
個性的、というのは、こういうことなんでしょうね。

生き方も、かなり変わった人だったようです。
1970年に46歳で亡くなっていますが、「ベートーベンは生理的に受け付けない。モーツァルトなら受け入れてやってもいい」なんて暴言を吐いたこともあったり。ムラ気の多い芸術家という感じの人だったようですね。

あと、ドビュッシーが想像以上に良かった。
ドビュッシーのピアノ、実は聴いていて眠くなるものが多くて、あまり数は多く聴いたことがありませんでした。
しかしながら、フランソワが奏でる酩酊状態のような「夢見るピアノ」が、眠そうなメロディを「うっとり」なものに変えています。
ゆらゆらというか、ふわふわというか。ため息の出るような演奏でした。

ちなみにフランソワの「ショパン全集」も出ていますが、ショパンもこの調子なんだろうか・・・。と、ちょっと気になる今日この頃でした。