直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
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日々想うことを書き記します

福祉を語ろう ~ 虐待防止について

2015年07月22日 | 日記
7月22日
梅雨が明けて夏本番と思いきや、雨模様の天気が戻ってしまいました。

午後からはグループホームの話し合い。
夕方からは入所施設の女性グループの話し合い。
職員の皆さん、がんばっています!

夕方からの話し合いに、「虐待をテーマに話し合うので出席して欲しい」という、嬉しいお誘いをいただきました。

☆こういう時はどう対応するべきか…
☆それは虐待には当たらないのか…
というQ&A的な話でした。

うーん、難しい。
安請け合いしたことを少し後悔しましたが、差し入れのドーナツが目にとまり、
(^^;; 気を取り直して皆さんからの質問に答えました。

例えば、日中の活動時間中に「眠たい」と休んでいる方(眠たいと訴えられない人が大半)に、体を動かす活動に誘うことは虐待にはならないのか?
という質問に対して、

無理矢理誘えば、身体的、(時には心理的)虐待につながる危険性が高い。
しかしながら、支援者が何も働きかけず、本人のしたいようにさせておくことは、ネグレクトと判断される。

私たちはいつも、どちらを選択すればよいのか…という判断を求められる。
「これで良かったのか」と悩みながら、揺れながら支援をしている。
悩むことが大切で、本人の本心(意思)はどこにあるのか、どうすることが一番の幸せにつながるのか、ということを常に考えていることが大切。

とお答えしました。
その場を切り取っただけの材料で判断せず、その人を取り巻く様々な背景や要因を総合的に判断して、どのような支援をしていくのかを考える。
人によって違うし、場面によっても違う。
職員間で取り決めをしてもその通りにならないこともあるということを、互いに了解し合って備える。

人と対峙する仕事である以上、人の数だけ生き方、支援の仕方があると心得るべきです。
一つのパターンに押し込めると、自分たちが気がつかない間に、行動の制限が常態化して身体拘束につながってしまうこともあります。

一つのパターンにならないためには、多くの職員から多くの意見が出る風土を作っておくことがとても大切だと思います。
今日の話し合いはそういう“風土”を感じました。
私が、調子に乗って話し過ぎなければ、もっと、もっと若い職員から意見が出たかもしれないと反省しています。

でも、また誘ってください。
ドーナツ一つで喜んで参加させて頂きます。(冗談です)

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