直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

明日も頑張ろうと思える幸せ

2015年05月07日 | 日記
5月7日、今日は県内の施設で組織している利用者さんの権利擁護を目的とした会の理事会があり、恵那に出張しました。

障がい者支援のシステムは、介護のシステムに大変よく似た形になりつつあります。
前にもお話したように、老いることと障がいを抱えて生きていくことでは、支えのあり方が根本的に違います。
しかし、評価できることもあります。そのひとつが成年後見制度の積極的な運用です。
以前に比べて、制度を利用する人たちの権利に対する配慮など、評価できることが多々あります。まだまだ改善していかなくてはならない点は残っていますが、制度をうまく使って、認知能力が弱く、意思決定を表現することが難しい人たちの権利を守っていかなくてはいけません。

また、施設で暮らしている方々の高齢化は待ったなしの状況にあり、制度を使いやすいものにしていけるように研究と運動を続けると同時に、早急に成年後見制度を利用できるようなシステムを作ることに迫られています。
皆さんのご努力があって、今年度中に、この会で成年後見制度を運用できる見通しがつきそうです。私も少しでも力添えが出来るようにしていきたいと思っています。

会が終わった後、会場をお借りした恵那の施設(協会長さんが運営されている施設)から、仕事を終えられた利用者の方々がそれぞれの暮らしの場(施設であったりホームであったり、自宅であったりだと推察します)に、帰っていかれる姿を拝見することが出来ました。
仕事をやりきった顔、明日も頑張ろう!という顔がたくさんありました。身体に重い障がいのある方も一緒でした。見知らぬ私にも元気に手を振ってくださいました。
協会長さんが目指されてきた「仕事がある毎日」がここにありました。

障がいのある方々が「明日も頑張ろう!」とずっと、ずっと言えるように、私たちも頑張らなくてはいけないなぁと思いながら、気持ちよく恵那を後にしました。