♂「ん・・・」
♀「失礼したします」
♂「あぁ使い走りをさせてすまんな」
♀「いえ、それも私の仕事ですから」
♂「この匂いは・・・茶葉か?」
♀「はい。紅茶の葉が切れそうなのを思い出しまして、ついでに」
♂「そうか。そっちは手紙か?」
♀「あ、はい」
♂「・・・?お前宛のようだが?」
♀「はい、出先で年若い男性から頂きました」
♂「・・・恋文か?」
♀「求婚めいたこともおっしゃっていたので、おそらくは」
♂「・・・・・・」
♀「・・・・・・」
♂「・・・お前は、私のメイドだ」
♀「はい」
♂「私が死ぬまで、お前は私のメイドだ」
♀「はい」
♂「そして私はお前より早く死ぬ気はない」
♀「存じております」
♂「・・・」
♀「・・・」
♂「・・・私は、試されたのか?」
♀「滅相もございません」
♂「その割にはいたづらが成功したときの顔をしているぞ?」
♀「そうでしょうか?」
♂「・・・ふん。新しい茶葉を買ったんだったな」
♀「はい、お入れしますか?」
♂「頼む」
♀「かしこまりました」
♂「あぁおい、この手紙・・・」
♀「そちらの方にはすでにきっぱりと断りを入れてあります」
♂「・・・楽しそうだな?」
♀「そうでしょうか?」
♂「・・・紅茶を頼む」
♀「かしこまりました」
茶目っけだしたメイドさんという話
身分格差で結婚は出来ないけど主従として添い遂げることは出来る
そんな二人の静かなるいちゃつき。
俺の脳内で唯一こいつらだけ関係がはっきりしてるカップルだったりするwww
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