ジュンク堂と大型絵本

久しぶりにジュンク堂に行きました。配置が結構変わっていて、丸善が入っていたし、それから児童書コーナーが地下に移っていました。以前は1階の窓のあるスペースで、広いテーブルで読むことができるようになっていましたが、今度は地下の奥の方です。
 20年くらい前は、そこはプラーカ1と2をつなぐ通路だったと思います。棚が並ぶ通路の入り口に立った時、かつてそこにあった靴屋や雑貨屋、そこを歩いた自分やまだ幼かった息子、いろいろな過去がフラッシュバックしたような気がしました。
背の高い書架が立ち並び、「大人が探しに来る児童書コーナー」になっていて、売り場そのものは広く在庫も多くなったのではないでしょうか。おもちゃと本の中間くらいの商品、いわゆるおやつ絵本のラインナップも豊富になりました。
 
 私は、ジュンク堂で大型絵本のリストを見るのを習慣にしています。目立たないファイルが何気なく棚の中にあって、それには各出版社の大型絵本のカタログがファイルされています。これを見て、記憶にないタイトルがあればメモっておき、自宅で図書館HPから検索して図書館にあるかどうかを確認するのです。1年に一度くらい見に行っていました。こうして大型絵本リストを作っていきました。

 そして今年、カタログを開いてびっくり。福音館書店の大型絵本が、一斉に値上がり(だいたい千円以内くらい)していたのです。新しい価格が赤いペンで上書きされていました。一度出版されたものが値上がりするのはとても珍しいのではないでしょうか。
 でも、よく考えると、20年間読み継がれるといっても値段は20年前と同じまま引き継がれるとは考えにくいですね。それなりに値上げすることでしょう。大型絵本も、ものによっては昔の出版のものも結構あるはずです。
 今はどうだか知りませんが、福音館書店といえば「買い切り制」をとっていて、書店が問屋から買い取るしくみになっているのだと聞いたことがあります。それで、各書店の棚は福音館書店だけ別立てになっていたのですね。書店によっては「買い切りのものはあまり仕入れない」と公言している店員さんもいるようで、ネットで見ました。
 で、この場合は、出版社の経営努力ではどうしようもなかったからの値上げなのでしょう。大型絵本の売り上げなど、大出版社にすれば微々たる割合なはずですが、なぜそこから値上げするのか私などには理解できないでいます。2ちゃんねるでは、けっこう色々言われているみたいですね。特に大型絵本を購入するのは施設や園でしょうから、値上げしても、税金や園費として結局は流れ込んでいったとしても、直接個人のふところはあんまりいたまずに、表ざたになることもないのでしょうね。
 

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