アンパンマン紙芝居の効用

(1月中旬にこのページを少し短くして 紙芝居専門情報誌『絵芝居』に投稿しました。)

図書館にあるアンパンマン紙芝居をやるたびに「これがちぎれたらおしまいだ」とハラハラして使っていました。検索しても売っているところが見つからなかったのです。

昨日久しぶりにフレーベル館のオンラインショップを見たら、セット売りで販売されているのを見つけてとてもうれしくて投稿します。これで万一の場合は図書館は買い換えてくれるだろうと期待できます。(自分で買うと言わなくてすいません)。
異論もあるでしょうが、この紙芝居のいいところを書いておきます。

①人気キャラで子ども文化の作品。だから子どもを引っ張る力が強い。
②勧善懲悪だが、最後は相手を許すなど、日本人好みの筋のものが多い。
③「ばいばいきーん」「はっひふへほ」など決まり文句が多く、なければ自分で差し込んだりして、昔話と同じ効果が出せる。
④歌を歌って始められる。震災でこの歌の力が見直され、当会の会員さんはお客さんに歌詞カードを見せながら熱唱される。その姿を見た大人も和やかになる。
⑤脚本が長い場合は、せりふ部分をそのままにして、説明部分を自分のことばで省略しながら演じられる。この時、演者はお客に目線を動かして語りかけるので、街頭紙芝居の感じが出る。絵の不足部分は指差しをするなど自分で工夫して楽しめる。また、複数のキャラの演じ分けの練習になる。舌を引っ張られたキャラの台詞のときは、演者も舌を挟みながら語るなど、口の動かし方の練習になり、とても楽しい。練習ツールとして最適。
⑥高齢者施設では黄金バットなど、昔の街頭紙芝居の需要が高い。この先数十年経って、今の50才代位が施設に入った時、このシリーズが残っていれば黄金バットの代わりになる。お年寄りには女性が多いので、かわいいキャラクターは受け入れられやすく、自分が輝いていた子育て時代を懐かしく振り返ることができる。
⑦「情報リテラシー」を教育の目標として掲げる自治体が多い。「良いものを子どもに与えましょう」の時代から、「幅広くいろいろなものを与えて、子どもの応用能力が育つ環境を作りましょう」という風潮なので、アニメキャラを批判されることも少なくなるのではないか。

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