今年こそ情報開示してね

2010年の秋に、東京子ども図書館の職員を呼んで、ボランティアや子どもの読書活動に関る人対象に、講演会がありました。私は不参加でしたが、会あてに案内チラシがあったので記憶にあります。が、何の講演だったか記憶にありません。

私が問題にしたいのは、その夜に、特定の人間にだけ案内があって、おはなし会だか説明会だかがあったことです。
 その席上、聞き手選書型読み聞かせについて話があったそうで、そのことについて、前のページで反論をさせてもらいました。これはこれで自分の中で解析が済んだので、これからPRさせてもらいます。解析するきっかけをいただけて感謝しています。

 次に、案内チラシには書かれていなかった「夜の部」について、特定の人間だけに時間や場所が案内されてあったことを問題にさせてもらいます。つまり、特定の「お仲間」が内密に寄り集まって、税金を使って特別の情報を得ていたということになるからです。
 いくつかの団体が共催しての事業であれば、時間外に講師とお仲間が集まって歓談されることはあるでしょう。しかし2010年は、図書館主催の事業でしたね。講師料や交通費は税金でまかなわれるのですから、特定の人だけに公開された別会合があるのならば、朝から晩までの講師料交通費は関係者間で分担して市に返還すべきではないでしょうか。
 そして、次回からこのようなことがあるならば、ちゃんと広報して、公平にやってほしいです。同じような活動をする仲間が、こんなことで分断されるのはたまりません。安心してやりたいと思います。

 もう一つ、私が図書館に対して疑問に思うのは、このことを知っていたのかどうかです。担当者が交代した今は真相は闇の中。もしも「夜の会合」まで図書館が計画したとしたら、以前のページに書いた「思想は東京子ども図書館と・・・に委託されている」構図にあてはまるのです。
 しかし、私たちは、その財団法人に図書館の運営を依託したつもりはないのです。「東京子ども図書館」が何かをすることは、全て市立図書館の費用でやっていいという感覚がありませんか?図書館とその財団法人の親密な関係は以前から皆が受け入れているようですが、それぞれが独立していたほうが周囲の信用を得られるのではないかと思います。いわゆる既得権益を手放さない人たちと思われるのは、つらいんじゃないでしょうか。
 地方分権が叫ばれる今、東京のやり方と新潟市のやり方が同じというのも解せません。新潟市は自主研修会もあるのですから、誰かのやり方を習うのではなく、自分たちでそれぞれが試行錯誤して情報交換をしていけばいいかと思います。

 私は、東京子ども図書館のやることも福音館書店社外講師がやることも、情報の一つだと思います。情報ですから参考にも批判にも材料として使わせていただいています。
 そして、市立図書館が、特定の思想を鵜呑みにしたり、ボランティアに上下格差をつけて情報を偏らせたりすることを厳しく批判するつもりです。
 それとは別に、一部のボランティア自身が、「自分は特別扱い」の意識を恥ずかしいことと認識せず、嬉々として特別扱いされていることを興味深く見守っていくつもりです。どうして新潟市ばかりこのような隠密主義がはびこっているのかも、興味を持っています。おそらくは新潟市が先駆けて司書の全校配備をやったことと関係があるのでしょう。しかし、かつて新潟市の子どもの読書量は全国平均と比べてほとんど同じだったという調査結果が出ているはずです。昔は、司書がいても何か理由があって子どもに相手にされなかったということです。
 その理由をそれぞれが考え、同じ道を行かないように工夫しなければ、税金を投入して全校司書配置しても、最初は珍しがって図書室に通っていた子どもにもあきれられ、やがては同じことが繰り返されるでしょう。

  

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