本の分類に愕然

先日、「児童図書研究室の本」の最近所蔵になったものの一覧表をみせてもらって、嬉しかった半面、愕然としたことがありました。

本の分類に、「図書館活動」「公共図書館」という項目があったからです。図書館学のようなものの参考図書になるのでしょうか。
これとは別の分類に、児童図書だの紙芝居だの民話だの絵本だの・・・たくさんの項目があります。

つまり、児童図書だの絵本だのの研究書の他に、「図書館ではこうする」的な「図書館活動」の項目が設定されていて、本が分類されています。
長い間私が混乱していた「図書館ではこうするのよ」という決まり事は、こういった分類の果てにそう決まっていったのだなということが分かりました。

例えば、「民話」の項目で、民話についての新しい考察がどんどん出版されていても、「図書館活動」の項目で、「昔話はこう語りましょう」という指示があると、図書館ボランティアは、図書館ボランティアであるがゆえに、某先生の言うとおりにやるのが正しい、ということになります。
言い方が悪くて申し訳ないですが、「あなた方は勉強不足なのよね」とおっほっほと笑うおばさまが量産されていくのは、止めようがないということになるのですね。
「現実の世界とは違って図書館は偉いからこうするのよ」という感覚は止められないし、以前書いたように、「おはなしのへやは、図書館ボランティアだけが使えるようにしてほしい」などという人が闊歩して当たり前です。このままでは、図書館が「暮らしの中に図書館を」などというスローガンを持つのは、ちょっと無理なんじゃないかと思いますよ。
つまりは、新潟市が推進する、学・社・民の融合などというのも絵にかいた餅。絵本講座やボランティア講座の古典絵本重視の方向性というのも、ここから来ているのだと、わかりました。

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