平日のビジネス街は昼時にもなると空きっ腹を抱えたスーツの群で溢れかえるのです。
毎度のことですが、出遅れてしまった私は、出来るだけ空いていて、出来るだけ美味しい料理を出す店を探してジプシーのようにさすらっていました。そんな私の前に立て看板の文字が!
-------------
・焼き魚定食
サンマ開き
サンマ(丸)
アジ開き
サバ塩
鮭カマ
・煮魚定食
サバ味噌
-------------
ということで、一見お店だとは分からない軒先をくぐって店内にフェードイン。
大好きなサンマ開きを注文すると「もう売り切れた」との声が。うーん、他の魚はなんだっけかとメニューを探すもメニューは無い模様。先だっての立て看板がメニューになっているようです。
いったん店を出て魚の種類を確認し、塩サバ!と言うと「あいよ!まずはこのカンカンにお代600ゼニーを入れて、小皿2品とゴハンと味噌汁取っていって。セルフサービスなんで...」とのこと。ああ、一連のこの流れ。この女将は43皿目の千寿の婆さん...。惜しくも千寿が潰れて以来なので随分とお久しぶりなのです。
お味は以前と変わらず、飾らないお袋の味といった感じ。焼き魚というと鯖か鮭が定番といった中で他の種類を食べさせてくれて600ゼニーという10年前と変わらない値段がとっても良いです。
店の名前を聞くとユニバーサルデザインとのこと。なんでも弟さんが副業でカラオケスナックを経営しようとしたものの、本業が忙しくて店が出せず、婆さんが小さな一膳飯屋をやってみては?と勧められてボケ防止でやっているそう。80歳なんだって。メッチャ元気だー。