入場行進をする日本チーム
トリノ冬期五輪の日本チームが大苦戦している。米国
の専門誌スポーツイラストレーテッドが「トリノ大会の
日本は、スピードスケート500メートルの加藤条治と女子
フィギュアの荒川静香の銅メダル2つ」と予想した時に
は、僕カメノも「ずいぶん日本を見くびっている、ばか
にするな。日本の本当の実力を見せてやる」と思って
いました。
ところが、大会に入ってみると予想外の大苦戦。まるで、スポーツイ
ラストレーテッド誌の変な予想に魅入られたようにジャンプの原田選
手が200グラム問題の大チョンボを犯し、大きい期待がもたれてい
たスピードスケート男子500メートルの全滅、スノーボード男子ハーフ
パイプの全滅と、悪い流れが定着した。
ついに、日本選手団の遅塚団長は、2月14日(現地)今大会で掲げ
ていた「メダル5個獲得」の目標について、「(達成は)ちょっと難
しいかな」と、すっかり弱気の見通しを語ることに。
今大会の苦戦や反省について、これから色々意見が出てくると思うが、
今日(2月16日)の朝日新聞は、3つの理由を挙げている。
(1)練習環境の悪化や世代交代の遅れ・・・実業団の廃部や縮小な
どによる練習環境の悪化。新しい競技人口の減少による世代交代の遅
れ
(2)中国・韓国の台頭によるしわ寄せ・・・例えば、スピードスケート
女子500メートルで、4位の岡崎選手の上に2人の中国選手(銀と銅)
(3)過剰な期待・・・協会の甘い見通しとメディアの過剰期待
最悪の場合、76年インスブルック五輪のメダル0の再現も可能性と
しては出てきた。でも、振り返ってみると、72年の札幌や98年の
長野五輪、そしてその準備と強化のための前の五輪ではメダルが多
かったものの、その他の五輪ではメダル0~2個が普通なのである。
だから、驚く方がおかしいのかもしれない。
それにしても、協会にとって、大風呂敷は政策的な面があるのかもし
れないが、もう少し現実的な把握や見通しをして欲しいと思う。また、
いつものことながらメディアの無責任なはしゃぎすぎ、あおりすぎも、
そろそろどうにかならないかと思う。
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