先月あたりから頻繁に見聞きするニュースに、タミフルの備蓄問題があ
ります。
先月、中国本土で毒性の強い鳥インフルエンザの「H5N1型」ウィル
スの人へ感染が初めて確認されたのに続いて、感染した人の死亡が続出
しています。また、東南アジアでも人への感染が相次いで報告されてい
ます。
日本の厚生労働省は大流行した場合、4人に1人は感染し、国内では外
来患者数が最大約2500万人、死亡者は64万人にのぼると推定。
このような状況から、新型インフルエンザ治療用として抗ウィルス薬タ
ミフルは、世界的に需要が高まっています。
日本政府も、先月からタミフルの安定供給に対する対策などを打ち出し、
さらに2007年度中を目標にして2500万人分の備蓄を計画。これ
に対応すべく、輸入・販売元の中外製薬は、通常消費分以外の備蓄用と
して2006年度中に1000万人分を確保できるメドをつけたようです。
ただ、気が早く、リスクに敏感に反応する人たちは常にいるもので、あ
る個人輸入業者の話によると、タミフル1箱(10カプセル)を2万5千
円で販売しているものの、仕入れが間に合わず沢山の人が入荷待ちの
状況とのことです。もし、医院などで処方を受けると、本来なら10カプ
セルが約3600円で済むそうです。(保険が適用されるので、自己
負担はさらにその約3分の1)
そこで、カメノの気がかりですが、タミフルはインフルエンザのA型や
B型には効果があるものの、C型には効かないといいます。要するに、
ウィルスの種類に対し選好性があります。
仮に、タミフルが鳥から人に伝染した「H5N1型」ウィルスには効く
としても、今一番恐れている人から人にうつる際、別の型に変異した
ら、効くという保証はどれだけあるのでしょうか。
日本だけでも2500万人分備蓄して、もし効かなかったら! いやい
や、効くことを祈るばかりです。
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