青空文庫

徒然なるまま自分の面白いと思う本の書評や感想を書き綴っていきたいです。最新の本だけではなく、古書にも興味を持っています。

日本の戦争を終わらせた人々

2014-01-26 11:00:35 | 日々思うこと

日本の戦争を終わらせた人々

先日、久々に船乗って漁へ出撃してきました。天気は良く、この時期にしては「4月上旬の暖かさ」で海もおだやかでした。期待に胸がふくらみまくっていたのですが、海面下から魚の応答がなかなかなく。。。ベラと金魚のようなサイズの鮮やかなカサゴが釣れ、即行で海へリリース。しばらくすると定期的にブルブルと引くようなあたりが!これは間違いなくカワハギ!なんとかばれずにゲット。いよいよ調子がでてきたと思いきや、そのあとが続かず・・・

その後はあたりがポツラポツラとくるものの、ヒットせず結局3匹で打ち止め。12時過ぎからターゲットをカサゴに変えるものの、相変わらず食いはしぶくエサ取りすらこない。8時過ぎ出船、15時終わったのですが、、、なんとカワハギ3匹という貧弱な釣果に(T_T)とはいえ、肝も刺身も少しは食べられたので少しはむくわれました。もう少し暖かくならないとだめでしょうね。写真は悔しいので撮っていません(笑)

 

さて本題ですが仮説社から出版されている中一夫著「日本の戦争を終わらせた人々」という本を読みました。太平洋戦争の終結(ポツダム宣言の受諾)を実現させた人々の話です。登場人物は昭和天皇・鈴木貫太郎・米内光政・東郷茂徳・阿南惟幾・・・を中心とした当時の緊迫したやり取りが非常によく伝わってくる内容となっています。終戦を口にすればすぐにでも内閣解散・クーデターが起きかねないような雰囲気とヒロシマ・ナガサキへの原爆投下、ソ連の対日参戦などポツダム宣言受け入れまで一刻の猶予も許されない状況下でこれらの人々の命がけの交渉・話し合いが紹介されています。玉音放送を録音したレコードもクーデターをたくらむ人々の手に渡る寸前のところで幸運にも回避できたことなど、この本を読んではじめて知りました。

すこし話が変わりますが、今ボランティアで教えに行っているところである生徒さんから「なんで勉強するんですか?」と聞かれました。私は「それはすごく簡単で、自分の頭で考えて自分の言葉で表現できるようになるため」と答えました。どこまでこちらの真意が伝わったかは分かりませんが、これだけ価値観が多様化した現代で、生きる選択肢も増えてきた現代だからこそ余計に<自分の頭で考える>ということが重要になってくるのではないでしょうか?ドイツの哲学者ショーペンハウエルが「読書について」の中でも、本を読みすぎるとアホになる。と指摘しています。それはなぜかというと「本というのは所詮他人が考えたことでしかないから」というのです。では本を読まなければいいのかというとそうではなく、大事なのは「批判的に読む」をいう意識を持って読むことだと思うのです。その人が何を根拠にして、見解を述べているのか?途中の議論のロジックでおかしなところはないか?反対意見はないか?・・・色々な観点でみていった場合、最終的にその意見に賛成するのであれば問題ないでしょう。それを訓練するのが本来「大学」という場なのだと思います。ちなみに大学院は「研究者養成所」でしょうね。

この話は読書に限らず、仕事の業務やマスコミの報道一般についても当てはまります。こういう懐疑的な精神をはぐくむ材料としてはやはり「科学」というものがよい材料であり、懐疑的な精神があるからこそ科学は発展・進歩していると言えると思います。

 

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