かめと音楽にかこまれて

愛しのリクガメ達や、お気楽音楽生活をマイペースに綴ります。。。
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小さな命

2010年10月14日 | かめ
10月10日、ひとつの小さな小さな命が、私の手の中から消えていった。

わずか70gほどの小さな小さなその子は、
私の家にやってきてわずか2か月ちょっとで旅立ってしまった。



「シャル」と名付けたその子は、8月1日に我が家にやってきた。
美しい甲羅を持つ、パンケの子。

とっても元気にしていたこの子が、どうして弱ってしまったのか、
未だに原因がわからない。
原因がわからないから、よけいに自分に腹が立つし、ふんぎりもつかない。

やってきた時は食欲も旺盛、元気に歩き回っていた。
ただ、やや下痢気味だったのは気になっていた。

病院で診てもらっても、
「体重も減っていないし、寄生虫もいない。活気があるので経過を見ましょう」
ということだった。

その後も下痢はつづき、だんだん粘膜が混じるようになったり、
未消化の便も出すようになった。

受診して、食欲増進の薬と栄養を胃へ注入する日々。

先生に聞いても、かめに与える「植物の消化を促す整腸剤」というのは
無いようだった。
草食動物で繊維質まできちんと消化できるのはリクガメの特異的なところで、
他の草食動物は未消化の状態で排泄しているらしい。

以前、故フロイディス看病の時に胃への強制投与の方法を学んでいたので、
自宅でも先生の指示のもと、毎日ブドウ糖液やポカリを薄めたものなど
注入し続けた。

やがてきゅうりしか受け付けなくなってしまったけれど、
一時期は私を見ると、きゅうりを求めてシェルターから
出てくるようにもなった。

状況は一進一退。
甲羅は透けるほど薄くなり、それでも生きようと
小さな体で1か月以上頑張り続けてくれたけれど、
とうとう静かに天へ旅立って行ってしまった。



もともと腸の疾患があったんだろうか。

我が家の環境が悪かったんだろうか。

パンケは複数飼育のほうがいいと聞き、ショップでも
複数でいたので、我が家でもすぐティルと一緒にしたけど、
それが良くなかったんだろうか。

夏の初めにお迎えしたので、クーラーのない我が家の夏は
暑すぎてつらかったんだろうか。

逆に、夏が過ぎて涼しくなったのがつらかったのだろうか。


こんなに小さな命、大切な命、未来あるはずの命をお迎えしたのに、
シャルに何一つ幸せなことを経験させてあげられなかった。
外の散歩も連れていけなければ、おいしいものも
食べさせてあげられなかった。

毎日毎日、嫌で苦しい処置ばかり。
こんな苦しい思いをするためだけに、産まれてきたんじゃないのに。

苦しい思いしかさせてあげられなかったことが、何よりも後悔。

ごめんね。
私がお迎えしてしまって、本当にごめんなさい。

せめて天国では、心安らかに過ごしてほしい。




















































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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シャルちゃん (AKI)
2010-10-15 03:43:24
そうですか・・・。

病院で診てもらっても原因が特定できなかったシャルちゃんの下痢と食欲不振。
もしかしたら先天的に内臓に疾患があったのかもしれませんね。
そうだとしてもSAMBAさんのお気持ちが楽になるということもないのだろうけど、どうかお気を落とさずに・・・。

シャルちゃんが天国では苦しむことなく安らかに過ごせることをお祈りいたします。
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Unknown (こころ)
2010-10-15 09:53:15
この前病院に行ってたのは仔のこの為だったのですね。
やはり消化を良くするお薬は無いんですか・・
我が家のココロも消化不良で相談しましたが体重が減らないならいいと言われて・・・@@
難しいですね。
シャルちゃんはこれから第二の人生楽しくしていますよ。
出来る事はやったのですから、落ち込まないでね。シャルちゃんは解ってくれてますよ。
向こうではお友達もいると思うので楽しくできますよ。
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Unknown (bell)
2010-10-15 13:20:54
そうだったんですか・・・びっくりしました。
カメさんは、まだまだ未知な部分が多いですね。体調を崩すには、山ほどの原因があるのでそれを特定するのは難しいと、以前獣医さんがおっしゃっていました。
私も、わずか1ヶ月でカブトニオイガメの子を☆にしてしまった経験があります。最初は元気だっただけに、やっぱり後悔が残り、自分を責めました。子供のころにもいろんな動物を飼っていたので、だんだん弱っていく子を見ているのはホントにつらかった。SAMBAさんのお気持ち、よくわかります。。。
でも・・・・シャルちゃん、確かに短い間だったかもしれませんが、幸せだったと思いますだって、SAMBAさんが一生懸命愛情注いで、可愛がってくれたじゃないですか。具合が悪くなっても、最後まで手を尽くしてくれたじゃないですか。ティルくんとだって遊ぶことができたじゃないですか。その一時いっときが、シャルちゃんは幸せを感じていたはずです。誰の手に渡っても、短命だった運命かもしれません。SAMBAさんの手の中で天国に行けて、よかったと思います
シャルちゃん、安らかに眠ってくださいね。
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AKIさまへ (SAMBA)
2010-10-15 17:50:27
あたたかいコメントありがとうございますm(__)m

シャル、おっしゃる通り、もしかしたら内蔵疾患があったのかもです。
我が家の環境が合わなくて、急激に調子をくずしたのかもしれませんが…。
イヤな処置をやるだけやっても助からなかったので、それならいっそ
最初から処置なんかしないほうがイヤな思いをしなくてすんだのでは?とか、
考えても仕方がないことを考えてしまいます…。
命の重さと儚さを改めて思い知らされました。
シャルにはつらい思いをさせましたが、
とにかく今はゆっくり眠っていてくれますように…
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こころさまへ (SAMBA)
2010-10-15 18:48:40
やさしいコメントありがとうございますm(__)m

ココロちゃんも消化不良ですか…。心配ですよね…。
まだまだリクガメは未知な生物なんだなあ、と痛感させられました。
シャルは70グラムと小さく、体力の備蓄もなかったんでしょう。
今はお友だちと安らかな毎日を送っていますかね。
寒くなったせいかもですが、こちらのお友だち、ティルの食欲が落ちてきました。
私の気持ちの整理も少しずつつけて、ティルのために新たな相棒も考えなきゃ、
などともと思っています。
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bellさまへ (SAMBA)
2010-10-16 10:59:48
励ましのコメントありがとうございますm(__)m

やはりリクガメ医療ってまだまだ難しいんですね。
一時期はこちらの治療の限界なのかと思い、有名なお茶の水のクリニックまで
連れていこうかとか考えたこともありましたが、
小さく弱った子ガメには飛行機の方がつらいかと、思いとどまりました。
山ほどの原因…。何もわからないながらも、全てが悪かったような気もして、
毎日後悔と懺悔の日々です…。
生き物を飼うというのは幸せだけど、その分お別れのときはつらいですよね。
シャル、我が家に来て少しでも一瞬でも幸せを感じたときがあったのなら
私の気持ちもほんの少しは救われるのですが…。
いつか私にもお迎えが来て向こうの世界でシャルに再会できたら、
聞いてみようと思います。
それまで、ゆっくり休んでいてくれますように…。
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