今回の講座は、全員がミラーレス一眼初心者。一眼レフは持っているけれど、やはり軽い方がよいのでミラーレスをさらに追加で購入された気合の入った方もいらっしゃいます。
そういった方の撮影に少しでもお役に立てるように、今後も不定期ですが特別講座を開いていきたいと思います。
教室では6年ぐらい前から紹介しているので、もはや特別の物ではありませんが、世の中でのミラーレス認知度も相当上がったと思います。老若男女を問わず、コンパクトデジカメ以外のカメラを持っている方がすごく目につきます。スマホは気軽でいいのですが、やはりしっかり撮影しようと思うと役不足なことがおおいですからね。
一時経営的に問題が発覚したオリンパスですが、少なくとも鎌倉のカメラ男子・女子を見る限り、オリンパスのミラーレス比率はすごく高いと感じます。一般的には、一眼レフはキャノン・ニコンですが、そのレンズを含めた軽さ、液晶ビューファインダーの見やすさ、リーズナブルな単焦点レンズの豊富さを考慮してミラーレスを推奨してきた教室としては、「やっと時代が追い付いてきたか!」、などと勝手に満足しております。 (^_-)-☆
今回はアジサイにターゲットを絞り、講座を開きましたが、最後のまとめとして、課題の写真を持って来てもらいました。僭越ながらですが、私なりに講評させて頂きます。
1.Furuさん
「夢中で撮りました」といことでしたね。開じゅく当初の生徒さん。私たちにとっても非常に懐かしい方です。スマホをきっかけに教室を復活されとてもうれしかったです。歩くのも普段は、大変なのですが、熱心に取り組んでおられて本当に頭が下がる思いです。
背景の江ノ電の線路をうまく入れましたね。線路の傍らのアジサイの感じが素敵です。四隅の切り方もいい加減でなく、工夫をした感じがします。設定も適切です。
玉ボケを意識して入れましたね。露出もプラス0.3は、アジサイの「ちょっと透過した鮮やかさ」を強調させたくて意識的に変更されたのですね。素晴らしいです。
一眼レフの光学ファインダーだとカメラによっては、玉ボケの出方が分かりずらいことがあるのですが、お持ちのミラーレスカメラの液晶ビューファインダーの場合は、ほぼ見た目の通りに表示されますので、撮りやすいと思います。
2.Shimさん
一眼レフにずーっと興味があり、今回ミラーレスデビューです。
白いアジサイなので、単純に考えればプラス補正ですが、まさかの(?)マイナス補正。暗い背景が強調され、そこに白いアジサイが浮かび上がっています。マイナス補正も、意識しての結果であれば、ありですね。 ただし、本来はプラス補正のところだと思います。
これもマイナス補正、しかも3メモリ分の -1EV。 もしかしたら、同じ設定のまま気づかず、撮影されたのかもしれませんね。全体的に暗めです。私なら、±0か、-0.3といったところでしょうか。 しかし、露出は自分の表現ですから、正解は一つではありません。あえて、暗く渋く撮りたかったのであれば、十分ありです。
今回は、ミラーレスデビューでまだカメラになれていなかったせいもありそうですね。今後は、背景も意識して撮影されるともっと素敵になりそうです。
3.Saiさん
ニコンの一眼レフで既にバリバリ撮影されていましたが、より軽いカメラということで、今回ミラーレスデビューです。以前から熱心に撮影されているだけあって、背景をかなり意識されている感じがします。さすがです。
手前の緑のアジサイと背景の赤いアジサイのコントラストがとてもきれいです。望遠側を使って、背景も狭い範囲に絞っていて、自ら背景を作り上げたのでしょう。素晴らしいです。
今回は、高倍率ズームとやや広角側の明るい単焦点レンズを購入されました。これは、明るい単焦点レンズをお使いですね。標準からやや広角側ですから、望遠側で撮ったのとは違い、背景がいっぱい映り込んでいて、華やかな感じがしますね。露出補正もプラス2メモリ(+0.7)、明るいアジサイになり適切だと思います。ボケ味もいい感じではないでしょうか。このレンズは、ぜひお散歩のお伴として使って下さいね。
4.Maruさん
しばらく教室から離れていたのですが、Maruさんも、スマホをきっかけに再びお付き合いの再開です。こんな再開(再会?)は教室にとっても非常に嬉しいです。
9年前に教室で購入して頂いたデジカメをずーっと使われていたのですが、このたび心機一転。ミラーレスデビューです。
設定的には問題ありません。アジサイの色がとてもきれいですね。一方画角がやや中途半端な気がします。大きさを調整して自動的にズームの位置が決まったような感じがします。せっかくのミラーレスですので、ズームは大きさを変えるのではなく、画角を変える感覚に変えていきたいところです。
ぼかしたいなら、もうちょっと望遠側を使い風景を切り抜く感じ。群生しているアジサイを撮りたかったなら、広角側で近づく表現をしてみると、もっと素敵になるのではないでしょうか。操作に慣れたら、新しいレンズに挑戦すると、新しい表現ができます。また特別講座を開いた時にはぜひご参加ください。