kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

名古屋ボストン美術館特別展「ボストン美術館ミレー展」

2014年06月24日 | 展覧会
「ボストン美術館 ミレー展」
会場:名古屋ボストン美術館
会期:2014年4月19日~8月31日

6月21日(土)は楽しい楽しい「第14回マカロニ大会」。会場のホテルはその名も勇ましい金山に、ウエスタンのガンマンにはピッタリ。

会場がこの地に流れついて、3年目となるが、近くに名古屋市ボストン美術館があるとは気づかなかった。その距離300メートル足らず。ホテルに掲出されたポスターを見ると、ちょうど特別展「ミレー展」が開催されているではないか。

先日、ひろしま美術館の「女性像と日々の営みで綴る 華麗なる西洋絵画の世界」を観て、この歳にしてバルビゾン派への関心が高まったので、ちょうど良いタイミング。

ところが翌22日はマカロニ大会の寝不足と二日酔いでコンディションはほぼ最悪。真っ先に駆け込めそうなトイレをチェックしているあたり、知人の美術館関係者が知ったら怒るだろうな。

さて、ここ数年、ハイキングの好きなワタシにとって、フォンテーヌブローの森はものすごく素敵な景色に映る。緑の香りがしそうな森、せせらぐ泉や小川、苔むした巨石、たたずむ獣・・・今まであまり意識しなかったが、このようにまとまった点数を見るとやはり感じ方が違う。

ワタシの好きなクールベの作品も1点展示されているが、シセリの「オオカミ渓谷を行く画家、フォンテーヌブローの森」やボドメルの「オークとイノシシ」もまるで現場にいるように息遣いを感じる。

ちなみに本展の作品は全て低反射アクリル板の額縁で展示されており、個々の作品が細部まで見ることができる。金がかかっているなあ。

今回「いいね」と思ったのが、ミレーではなく、ジュリアン・デュプレの作品。「ミレー風の主題を印象派の影響を受けた明るい色彩で描く」と評され、思わず笑顔になってしまうようなモチーフがいい。「ガチョウに餌をやる子どもたち」などちょっと見入ってしまった。デュプレはネットで調べても記事も少なく、入手できる画集も見当たらないのがちょっと残念。(多分、ひろしま美術館でも作品を観たことがある。)
こういったタッチの作品に見覚えがあると思ったら、ナチス好みの絵画がこういう感じなんだよなあ・・・。

本展、気に入ったので、今回の図録も購入。このワタシがミレー展の図録を購入する日が来るとはね。

ところで、この展覧会、観客に学生らしき若い人が多数、訪れており、広島の美術館では見られないような光景だった。広島でも展覧会を見に来る学生が増えるといいな。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿