あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

『Fate/stay night [Heaven's Feel]II.lost butterfly』を見ましたよ

2019-01-15 22:05:23 | 感想(その他)
『Fate/stay night [Heaven's Feel]II.lost butterfly』を見てきました。というわけでつらつらと感想などを書きたいと思います。


それでは以下は感想です。箇条書きかつネタバレだらけですので、読まれる方はお気をつけて。(なお、言うまでもなく私はセイバー推しのブリテン民でございます)


先に見られた方がたが突っ伏して行かれるツイートを眺めつつ、覚悟を決めて見てきましたが、確かにすごい映画でした。

まず最初の電車に乗ってるシーン、凛と両親が隣の列車に乗っていて楽しそうにしてるのを一人置いて行かれた桜という構図がもういきなり辛い。そうなんですよね、事実は違うんですが桜からはこう見えてるんですよね。

私にとってHFは遠坂姉妹の物語なので、このシーンは最初に刺さりました。その後も凛と桜の関係を丁寧に描いてくれていた映画だったので、凛の行動や表情の一つ一つがとても良かったんですがそれだけに辛かったです。
士郎が凛の家で小さい頃の凛の写真から桜のリボンに気づくところからの図書館、そしてそこからのヒーロー遠坂凛!!!超カッコいい!!!桜は士郎しか見てないけど、これは惚れる!!私は惚れた!!!
この時の凛は完全に姉の顔で、桜は気づいてないけどずっと桜を気にかけていた凛がその事を全く隠さなかった一瞬だったと思います。

なのに反転して言峰教会での凛は完全に土地の管理者である遠坂家の魔術師としての凛であり「暴走した魔術師は殺さなければいけない」と言い切ります。桜を見続けながら見続けるしかできなかったしなかった凛の姿がここにはあったと思います。

凛の本質は魔術師ですから、桜を殺さなければいけないわけですが、一方でギリギリまで回避しようとします。でもイノシシ士郎と違って凛は桜を殺さなければいけないことを覚悟しているのがわかるから、もう凛がいちいち辛い。桜が「姉さん」と呼びかけるところも、脳内お花畑の士郎は何も考えてないで喜んでましたが、私はもう「頼むから、いらんことしてやるなよう」と泣きそうになりました。

そして黒桜覚醒のラスト。いや、わかってましたけど、これ見せられたあとで、第三章で凛と桜がああなっていくの、もう辛すぎて見てられる自信がないです。

凛については森での弓凛ですよね。あそこで凛を守って「遠坂」呼びで頬を撫でるとか、あれは良いシーンでした。凛とアーチャーの二人は本当に良いコンビです。

私にとって今回の映画は遠坂凛の映画でした。遠坂凛、最高の女ですよ。


さて、次は主人公ですが、実は私は桜ルートの士郎ってちょっと苦手なんですよ。これまでの二つのルートの士郎は正義の味方を目指す魔術師なんですが、桜ルートの士郎は一番人間なんですよね。だから選択の一つ一つが自分に正直でより感情的だから、どのルートよりも傍観者のくせに自分で巻き込まれに行ってるように見えるんですよ。
その象徴が桜を殺そうとして泣きながらやめるシーンだと思います。全編通して士郎が泣くのは桜ルートだけなんですよね。泣けるのは人間だからということでしょう。
そういう意味ではこのルートの士郎は最も魔術師としてはダメダメです。というか魔術師とすら言えないでしょう。だから凛がするような魔術師としての決断はできません。Fateにおける魔術師というのが、そういうことなんですよね。

でもこのルートの魔術師以下の士郎の魔術師に打ちのめされる慎二をしっかりと描写されるところとか、須藤監督はさすがだと思います。

さて、最後に私にとってのメインでありますセイバーさんですが、今回はずっとオルタでした。いや、知ってましたけど、でもやっぱり「セイバーオルタ」と言われると厳しいものがあります。

それはともかく見せ場としてはバーサーカー戦です。強い。とにかく強い。圧倒的ですよ。竜の炉心が本格稼働してた頃のアーサー王はこうだったんだろうな、とGOAにある卑王ヴォーティガーン戦もかくやとみておりました。そりゃガウェインも心酔しますよ。
でも多分この姿が騎士たちが見ていたアーサー王の姿でもあるんですよね。騎士たちに恐れられたと言われる圧倒的な強さと冷徹な戦いぶりも同時に垣間みえて、セイバールートで「戦いには秀でていたけど、本当は戦いたくないアルトリア 」と語られますが、あれは戦いに制限があったから納得できたけど、最初からこれでやられたら無理ですよ。というか「女の子なのに」とか言うけどこの強さだったら、王として認められるに決まってますわ、という圧倒的な姿でした。
そんなセイバーオルタですが、黒化とか言いますが、でも本質は変わってなくて、そこが見え隠れします。だから士郎達に手を出さない。やっぱりセイバーはセイバーなんですよね。
とは言いますが今はともかくアーサー王はこうやって孤立していったのか、という悲しみと怒りと共にマーリンの野郎を殴りたいです。

そんなわけでつらつらと思いつるままに書いた映画の感想ですが、来年春の最終章、多分三回は辛すぎて死ぬと思いますが楽しみに待ちたいと思います。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オタ的にこの一年を振り返る | トップ | ウェディングアンソロ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

感想(その他)」カテゴリの最新記事