宮日新聞より
(2010年6月26日付)
口蹄疫の風評被害で、野菜を中心に県内農家との一方的な取引中止が
目立っている。
農家は「県外業者は口蹄疫について勘違いしているケースが多い。
正しい情報を伝えてほしい」と求める。
県産野菜の出荷が本格化する今後、「口蹄疫が終息しても被害が長引くので
はないか」。農家の不安に終息の気配はない。
「口蹄疫と野菜は何も関係ない。値段が安くなるが、仕方なく加工用に
引き取ってもらった。
誰も野菜農家は助けてくれない」。
宮崎市で農業法人を経営する男性は、収穫が終わったキャベツ畑で力なく語った。
キャベツは東京の飲食チェーンに卸す予定だった。
しかし出荷が迫った5月、一方的に取引を断られた。
飲食チェーン側は「口蹄疫に感染した農場の堆肥(たいひ)を使っているのでは」
「葉にウイルスは付いていないのか」と仲卸業者に不安を伝え、
取引がキャンセルになった。
納得はできなかったが、「今後の取引に影響するかもしれない」と男性は
受け入れた。
キャベツは1個150円で販売予定だったが、食品の具材など加工用は
1キロ30円にしかならない。収益は約140万円落ち込んだ。
■ ■
口蹄疫の発生が集中している児湯郡では被害はさらに深刻だ。
新富町などで芝生を育て、県外へ出荷している業者は大分、佐賀県の取引業者
から納品を断られていた。
「河川改修に使われる予定だったが、佐賀県までトラックで運んだら
『芝にウイルスが付いているかもしれない。近くに牛舎があるので感染したら困る』
と言われた」
宮崎大農学部獣医学科の後藤義孝教授(獣医微生物学)は
「発生地から離れた場所で生産された農産物に、ウイルスが付着することは
考えられない。また、感染した畜産農家が畑に頻繁に出入りしたり、農場から
畑まで感染した家畜のふん尿が流れ込むなど、特殊な事情がなければ、
ウイルスが広がる可能性は低い」と説明する。
■ ■
この手の風評被害のほとんどは県外業者との取引。
発生地域の農家は「『川南町産』と書かれた段ボール箱を『宮崎産』と書かれた
箱に変えてくれ」と求められ、一方で発生地域以外の農家は「発生地域でないこと
が分かるよう『宮崎県産』だけでなく、市町村名まできっちりと表示してほしい」と
言われたという。
畜産以外の農家にとっての不安は現在よりも、むしろ口蹄疫の終息後だ。
県産野菜の主力であるキュウリやトマト、ピーマンなどは秋から冬にかけてが
出荷の本番。
都農町の特産品であるイチゴは12月から東京、大阪へ向けて出荷される。
30代のイチゴ農家は「段ボール箱には『尾鈴』と地名が入る。
この地名は口蹄疫の発生地として全国に知られている。値段が下がらないか、
仲間の生産者も心配している。
宮崎産の農産物が安全であることをもっとPRしなければ、被害が何年続くか
分からない」
ー 以上 -
恥ずかしいことに、近くのスーパーでも、口蹄疫が発生した当時は
応援する意味もあったんでしょうが、ちゃんと生産地が記してあったのに、
今日は、ただ「宮崎産」とだけ・・・・・・・
県内でもそうなんだから、県外の拒否反応は想像できますよ。
終息しても、後の方が大変。
畜産農家だけではなく、お店をやってらっしゃる方なんか休業や廃業に
おいこまれたりしてるんだから。
もちろん、この方たちには補償問題なんか縁がない話ですねーーー。
何事もなければ、あと20日間ぐらいで終息宣言がでるんですねーーーー。
うれしいような、まだまだこれからが大変という思いとで
複雑な心境ですよーー。
とにかく、宮崎県産はお口にいれても大丈夫ですよ~
たくさん食べて、暑い夏をのりきりましょうねーーー。
あ、お野菜のおいしい食べ方。
ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが
「蒸し炒め」 です。
例えば、 「ブロッコリーの蒸し炒め」
★ 材料
ブロッコリー・・・・・・・1株
塩・・・・・・・・・・ひとつまみ
脂・・・・・・・・・・ひとたらし
水・・・・・・・・・・大さじ 2
☆ 作り方
子房に分けたブロッコリー、皮をむいて5ミリ程度の暑さに切った
茎部分を鍋にいれて、塩をひとつまみ、油をひとたらし、水大さじ2を
入れて、フタをして強火で2分、2分後火を止める。
このやり方、病み付きになりますよ。
お野菜のほんとのおいしさが分かります。
注意としては、鍋のフタは、ぴったりと合うものでやってくださいね。
茄子なんかもグーですよ^^^^^^^
ぜひ、ぜひお試しあれ。