隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「オレの骨の一部」~「THE COLLECTORSで漫遊記」

2018年06月04日 17時05分23秒 | スピッツ

2018.06.03 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 http://www.tfm.co.jp/manyuki/


 さてさて、六月!
 それほど高温じゃなくても湿度が高めで、「体が重くなって疲れて食欲もなくなる」というわれらがボーカル(なんでそこまで虚弱なんだ・・・)、我慢しないでクーラーつけたら、「体が急に軽くなって食欲も出てきた」とのこと。
 「ケチるのは、長い目で見るとよくないかも」らしい。

 そして今夜は、「THE COLLECTORSで漫遊記」です。
 「スピッツメンバーもリスペクトしてやまない、日本を代表するロック大陸の1つ」、THE COLLECTORSの特集。
 19、20の頃、THE BLUE HEARTSに入れ込んでいた草野くん、「ブルハ以外はみんなダサいと思っていたところに、『あれ、かっこいいんじゃない?』と入り込んできた」のがTHE COLLECTORS。


 オンエア曲
 01 ロビンソン(スピッツ)
 02 僕はコレクター(THE COLLECTORS)
 03 虹色サーカス団(THE COLLECTORS)
 04 太陽が昇る前に(THE COLLECTORS)
 05 LUNA(THE COLLECTORS)
 06 東京虫 BUGS(THE COLLECTORS)
 07 ロマンチック プラネット(THE COLLECTORS)
 08 タイマー(フーバーオーバー)

 09 醒めない(スピッツ) 


 漫遊前の1曲は、「去年、ライブでコレクターズがカバーしてくれた『ロビンソン』」。
 去年の暮れの新木場サンセット第二夜ですね(私は前日に行ったので聴けなかったけれど)
 自分のブログを見たら、参加された方からの情報として、こんなことが書いてあった。
 
   加藤さん曰く、「リハで練習してたらマサムネくんから『歌詞が違うよ』と言われて、鬼や!って思った」とか。
   古市さんはブログで「難しかった~」と書いています。

 そして1曲目は「僕はコレクター」(1987年、メジャーデビューアルバム『僕はコレクター』)。
 THE COLLECTORSの歴史を簡単に振り返る(前身 THE BIKESから、1986年にTHE COLLECTORS結成。メンバーチェンジを繰り返しながらも一度も活動休止せずに今日まで)。
 ブリティッシュロックの影響を色濃く受けているネオモッズバンド。
 今回は「古い順」に曲をかけていく予定で、まずはこの曲になったそうだ。
 (「僕はコレクター」のタイトルと、狭いところから好きな人を覗いているという歌詞と、甘い妖しい加藤さんの声で、最初「ウッ」となった衝撃的第一印象を今でも覚えている私です)

 2曲目は、草野氏本人が最初に注目したセカンドアルバム『虹色サーカス団』(1988年)から「虹色サーカス団」。
 3年前のARABAKI ROCK FEST. 2015(よかったら、ココを)では、「ずっとファンだったバンドをバックに歌えた」。とてもうれしかったと。
 今でもよく聴くアルバムで、「オレの骨の一部」と。すごい言葉だ! 

 3曲目は、珠玉のバラード曲「太陽が昇る前に」。
 THE COLLECTORSはロックオペラに挑戦した3rdアルバム『ぼくを苦悩させるさまざまな怪物たち』(1989年)から。
 この曲は「キャッチーなメロディーで歌詞もいいので、ちゃんとプロモーションしていたら、タイミング次第では大ヒットにつながったのでは?と思える良曲」と。
 弾んで上下する音たちが震えるほどいいです。

 4曲目が時代がずっと新しくなって、2001年、12thアルバム『SUPERSONIC SUNRISE』から「LUNA」。
 草野「え、そんなに飛んじゃうの? 名盤の『UFO CLUV』は?とか言われそうだけど」
 たしかに、『UFO CLUV』には「愛ある世界」とか「世界を止めて」とか、収録されているし・・・。
 草野「91年代後半のコレクターズは人気も出ちゃって、遠い存在になって、オレのコレクターズじゃない気がして、ちょっと聴かなかった時期があるんです」(苦笑)
 そんな彼の気持ちがグーンと戻ったきっかけになったのが「LUNA」だそうだ。
 「このロマンチックで切ない感じが最高っす」

 次は、2007年の16thアルバム『東京虫 BUGS』からタイトルトラック曲「東京虫 BUGS」。
 草野 said「加藤さん、昔は気難しそうで、尖ったオーラを出していたけれど、最近はウィットのあるロッカー・・・、単純に話しやすくなってきた。だけど、サウンドは尖ったままで、high qualityの作品をhigh paceで出しているところは、マジでリスペクトしています」
 ギターとベースの重なりでfade outしていくところがちょっと耳に残って繰り返し聴いた記憶があるなあ。つい最近のような気がしていたけれど、もう10年前のアルバムなんですね。

 そして、2016年、22ndの最新アルバム『Roll Up The Collectors』から「ロマンチック プラネット」。声も音も若い!
 新しくドラマーが加入して、「最初はバンドのグルーヴに馴染んでいないように感じたけど、次のライブではグイグイきて、これからが楽しみ」と。そういえば、ここ最近での入れ替わりも慌ただしかったもんなあ。


 そしてメッセージ。
 スピッツの夏のイベントで知ってTHE COLLECTORSのファンになったという方。「温かくて楽しくて、『歌って踊れて かっこいいきみまろ』」と形容。
 草野くん、フッと笑って、「これ聴いたら、加藤さん、どんな反応をするでしょうね」
 一方、コレクターズとの貴重なエピソードを教えてくれたメッセージ。
 当時、明太ロック系のバンドを組んでいて、1986年に新宿ロフトのオーディションに受かった方。最初の対バンの相手がコレクターズ。レベルの違い愕然としたことと、演奏後、楽屋で「よかったよ」とコレクターズに声をかけてもらったことが思い出だそうだ。
 加藤さんの力作の似顔絵も届いているとか。
 また、父親の代わりに参加したライブで、「あまりの楽しさに緊張も忘れた!」という方。
 草野氏の最初のTHE COLLECTORSライブは、在籍していた大学の学園祭。いつも講義で出席していた教室の最前列で聴いて、「曲も全部知っていたから」、めちゃくちゃ楽しかったそうだ。

 その後、対バンをしたり、スピッツ仕切りのイベントに出てくれるようになって、「リハから見れる特権」!
 「スピッツを続けてきてよかったな、と思える要因の一つです」だそうです。


 「ちょっぴりタイムマシーン」では、フーバーオーバー(Hoover's ooover)の2008年ミニアルバム『タイマー』から「タイマー」。
 「テイストがコレクターズに近い」のは、作詞作曲をてがける岩沢正美さんが「コレクターズのファンだから」ということだ。
 直接的な接点はなかったけれど、当時気になってCDを聴いていたそうだ。「懐メロ」的な雰囲気も、と。


 さて、THE COLLECTORSへの愛にあふれる選曲。それにしてもカラフルな絵画を溢れる光の中で楽しんだような気分にさせてくれるTHE COLLECTORSの数ある楽曲の中から選ぶのは大変だったろうな、と勝手に察しちゃおう。
 今後もこの「1つのアーティストに絞って」の企画は月一くらいのペースでやっていきたいそうで、Teenage Fanclub、T・レックス、ブルーハーツなどの魅力的な名前をあげてくれました。
 そして、来週は「フランス語ソングで漫遊記」。フランス人が・・・ではなくても「フランス語歌詞の楽曲」ということで、ロック寄りなテイストの曲をピックアップしてくれるらしい。彼のプレイリストには、フランス語歌詞の曲が結構たくさん入っているんだそうですよ。

 そして最後は、スピッツ「醒めない」が流れました。「ロック大陸!」です。
 


 おっ! ご本人たちのつぶやきも。
 古市コータローさんやコレクターズのオフィシャルサイトからです。
 https://twitter.com/furuichikotaro/status/1003269680532881408?s=11
 https://twitter.com/info_collectors/status/1003270633889787905?s=11
 https://twitter.com/info_collectors/status/1003260745264459776?s=11


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2 コメント

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It's better to・・・ (ハチの針)
2018-06-05 12:45:46
かけらさん、こんにちは。

It's better to burn out than to fade away
だんだん消えていくより今燃え尽きるほうがいい

ニルヴァーナのカート・コバーンが、ニール・ヤングの「Hey Hey, My My」の歌詞の一節を遺書に残して亡くなったのは、私が大学4年生の春でした。
当時、私にとってロックの先生みたいだった友人が、ニール・ヤングは大好きだけどグランジは聴かないという人で、私も彼にならってグランジはほとんど聴かなかったのです。
聴かなかったにもかかわらず、彼の死に少なからずの衝撃を受けたのは、その頃私自身、何か重たいものに押しつぶされそうな気分になることが多かったからなのかもしれません。

その翌年、ティーンエイジ・ファンクラブの「Neil Jung」という曲をよく聴きました。
明らかにニール・ヤングをもじったタイトル。
サウンドはグランジ的でノイジーなんだけど、メロディもコーラスもどこか温かくて優しくて・・・。
当時よく流れていたスピッツの「ロビンソン」(発売日はコバーンの命日と重なります)とともに、私にとっては爽やかな風のような音楽でした。

去年、草野さんがTFCのライブに行ったというのを聞いて、私も久々に彼らの新しいアルバムを買いました。
MVに映し出されたのは、すっかりいいおじさんになった彼らがスタジオで和やかに音楽を奏でる様子。
彼らの音楽を「たまに届く手紙に『ああ、元気にしてるんだな』『こんな夜を過ごしてたんだな』と想いを馳せるような音楽」と表したのは、サニーデイ・サービスの曽我部恵一さんでした。
『Here』。グラスゴーの風は今も頬に優しく、しみじみと心に染み入る一枚です。

カート・コバーンは、スピッツのメンバーと同じ1967年生まれ。
生きていればどんな音楽があったんだろう・・・。
返信する
Unknown (かけら)
2018-06-06 08:22:15
おはようございます。
こちらは雨の朝です。まさかこのまま梅雨?とか思いながら、車窓からの風景を眺めていました。

80年代をバタバタと慌ただしく暮らしていた私にとって(とくに前半?)、ともに過ごしたと思われる音楽は70年代から一気に90年代へと移ってしまったわけで、そういう意味では80年代の音楽は「後追い」という感じ。それも十分に大人になってから・・・、なかなかこれも味わいがあります(笑)。

TFCの『Here』についての曽我部恵一さんのインタビュー記事は私も読みました。
「たまに届く手紙に・・・」のフレーズとジャケットについてのコメント。
それから、ニューアルバムは若い人は聴かなくていい、初期のアルバムから順に(表現はちょっとあやふやですが)、というコメント。
新譜を聴いてMVを見たあなたの言葉が、とってもいいなと感じました。
あなたの思いとは異なるかもしれないけれど、続けていてくれたことでこちらが味わえる極上の経験は、他では得られない贅沢な時間のようで。
カート・コバーンは私の中では、生きることそれ自体が試練だった人のようで、自分の知り合いに勝手にイメージを重ねてそのエピソードを咀嚼していた記憶があります。
そうなんだ、スピッツメンバーと同い年なんですね。51歳のカート・コバーンがどんな音楽を・・・と思う気持ちが伝わってきました。
カート・コバーンが音楽を続けていたら、グランジのその後も変わったのかしら?

私には小学校の高学年で知り合った1つ下の「おませな女の子」がいて、聴く音楽の影響を18くらいまで受けていました。もう一人は同級生の男子。
今はもう会えないんだけれど。
ジョンが亡くなったとき、彼女から届いた短い手紙の文面は今でも覚えています。彼のほうはとても醒めた言葉を吐いていましたけど。
ビートルズはもう・・・そう感じた瞬間だったかな。

「ニール・ヤングは大好きだけどグランジは聴かない」というあなたのロックの先生は、その後どんな音楽を聴いて大人になったんでしょうね。

今日はニール・ヤングのアルバム聴いてみます、久しぶりに。

そういえば、「ロック大陸漫遊記」で、マサムネくんがTFCのどんな曲を選ぶのか、楽しみです。そのうち特集やってくれそうですから。
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